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【漫画】闇の土鬼 感想

ようやく最終巻が出た。横山光輝のバトル漫画の中ではトップクラスの面白さじゃないだろうか。といっても、忍術とか超能力とかが入り乱れる能力バトル物とはちょっと違うシリアス&ハードな作風なので比べようは無いんだけど。

内容は、血風党という政府の汚れ仕事を請け負う暗殺者集団の抜け忍に拾われ育てられた土鬼が、抜け忍討伐で殺された父親の敵討の為に血風党と戦う・・・という感じでスタートするんだけども、戦っているうちにクーデターを巡る攻防に巻き込まれたり、血風党が政府から用済みになって消されかけたりと色々な陰謀に翻弄されていくのが面白い。

徹底してシニカルな内容で、敵も味方も影で暗躍する忍者みたいなやつらなんだけど、本当に扱いが不遇なんだよね。任務のためなら命も捨てなきゃいけないのに、仕えていた相手から平気で切り捨てられたり。戦乱の時代が終わって活躍の場所を無くした戦闘しか能の無い奴らが時代に翻弄されながらお互いに潰し合って共倒れになっていくみたいな悲惨な雰囲気がストーリー全体に漂っている。

それでも、ストーリーとしての落とし所が素晴らしくて、単に悲惨なだけの話になっていない。土鬼は最初は単に復讐の為に戦っていたんだけどもそのうちに武術家として高みを目指す喜びみたいなのに目覚めていく。一方で、敵の血風党の首領もまた当初は土鬼殺すべし!だったのが、自分たちのような人種に先が無い事を悟ったのもあって、若くて才能のある土鬼になんとか自分たちの残した武術を伝承しようと考え始める。

で、最後の最後にラスボスであったはずの血風党の首領と殺し合いではなく、命がけの稽古があるという展開がかなり熱い。そして土鬼はその伝承された技で、幕府の最強の刺客であった柳生十兵衛を打ち負かしてみせて、首領は満足して自害するという・・・。で、この首領の死に様が復讐を誓う切っ掛けになった土鬼の親父の死に様とフラッシュバックするんだよね。殺し合いを繰り返した宿敵とお互いに認め合って最後はライバル同志の友情を越えて、師弟関係というか擬似親子関係みたいなところまで昇華されていくという・・・。

ただやっぱり悲しいのは、土鬼は闇の武芸の伝承者になって最強になったものの時代がこの先、土鬼のような人間を全く必要としていないという話なんだよね。とにかく色んな暗器を使った痛そうで激しい戦闘描写は光輝漫画の中でもピカイチだと思うので買ってそんは無いはず。今の漫画になれていると、あーメリケンサックで殴られるだけで骨って折れるんだ。折れたら動かないよねーみたいな当たり前の描写が新鮮。面白いよ。

完全版 闇の土鬼 上 (復刻名作漫画シリーズ)

横山 光輝 / 小学館クリエイティブ

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by cemeteryprime | 2014-02-24 09:51 | 作品・感想 | Comments(0)

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