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【クトゥルフ神話TRPG】予備探索者と道具

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プレイヤー専門でルルブを持っていない人向けに、ルルブに書かれている遊び方のヒントを大雑把な意訳文章の形で紹介する。ルルブにはゲームルール以外の記事も満載なので、興味があれば買って読むべし。今回の記事は予備探索者と道具に関するあれこれ。 

死んでもいい
 クトゥルフ神話TRPGの探索者は途中で何人か死ぬのが普通と言われる事もあるが、それは単にホラー作品という内容上、登場人物に死人が出やすいし、出たほうがストーリーが面白くなりやすいという話である。投げやりなプレイを推奨するものでは無いし、プレイヤーの何人かが途中でゲームオーバーになって最後まで参加できない遊びであるという話でも無い。

 遊び方にもよるが、基本的にはクトゥルフ神話TRPGという遊びに勝敗やゲームオーバーは存在しない。面白いストーリーを目指して、エンディングに向かって全力で取り組むだけである。シナリオ目標は存在するが、話のオチとしては目標達成で終わっても良いし、達成失敗で終わっても良いのだ。

 ホラー作品の主人公は、たいてい当初の目標は途中でどうでも良くなり、生還出来ればそれで良いという状況になりがちだ。場合によってはそれすら叶わず死ぬ場合もあるが、ホラーであればそれでも面白いストーリーとして成立しうるのである。そういう意味で探索者は途中で死んでも問題が無く、場合によっては死ぬことでストーリーをより面白くする事が出来るという話だ。死んでしまっても、新しい探索者を使ってセッションには参加できるのでプレイヤー自体はゲームオーバーにはならないのだ。勿論、無理に死なせる必要は無く、探索者の命が惜しければ尻尾を巻いて逃げだしても別に構わない。

探索者のスイッチ
 キーパー次第ではあるが、基本的にプレイヤーが担当する探索者の数に制限は特に無い。やれるなら同時に2名以上の探索者を担当しても良いとルルブには書かれている。2名以上の探索者を担当するなら、探索者グループが二手に別れていてもプレイヤーは常にシーンに参加出来て退屈しないで済む。ただし複数を担当することで、個々の探索者をまともにロールプレイ出来なくなる位なら止めたほうが良いだろう。2体のモブとして参加するくらいなら、1体の主人公級を目指すべきである。モブが沢山増えてもストーリーはあまり面白くはならないはずだ。

 探索者のストックを用意していれば、探索者が発狂したり死んでしまっても、すぐに新しい探索者でセッションに参加する事が出来る。同じ理屈で、どうしても死なせたく無い探索者であれば、恐怖のあまり逃げ出したという形にしてセッションから離脱させ、別の探索者に切り替えても良いのである。勿論、探索者もまたストーリーの一部なので無闇矢鱈にスイッチを行えばストーリーが散らかるだけなので注意すること。またこうしたスイッチはストーリー全体の進行を管理するキーパーの許可を得てから行うようにすること。

人間賛歌
 最後に道を切り拓くのは自分自身の力であるべき…というのは、『ジョジョの奇妙な冒険』のテーマである人間讃歌であるが、これはロールプレイにおいても基本的に正しい姿勢である。便利すぎる道具や都合の良い万能な援助者は、シナリオ目的の達成には役立っても、ストーリーを面白くする上では邪魔な存在なのだ。何故なら、探索者の活躍の場を奪うからである。

 クトゥルフ神話TRPGにおいて、探索者が銃や呪文を使用することがあまり推奨されていないのはそういう理由である。万能な道具は誰が使っても万能なのだ。また、それに頼る限り探索者が折角活かすべき個性を持っていたとしても使う場面は失われる。活かすべきキャラ設定はあっても、活かす場面が無くなれば無個性なモブと変わらなくなるので注意しよう。

道具の使用
 道具には頼るべきでは無いが、道具がロールプレイに必要なのであればどんどん活用すべきである。野球選手なのであれば、バットやボールがあった方がその特技をストーリー中で活かし易いはずだ。刑事であれば拳銃技能を持っていた方が自然だし、それを活かすには拳銃を使ったほうが良いに決っているのだ。

 基本的に道具は、有利になる為に使用するというよりは、探索者のキャラを活かすために使用するべきである。ガンマンであれば、むしろ銃撃戦をしなければガンマンである意味が無い。ボクサーであれば目の前にマシンガンが転がっていても、拳で殴りかかった方がストーリー的には面白くなるのだ。

 同じ理屈で、プレイヤーが技能判定において何かしらのボーナスが欲しい場面では道具に頼るよりも、自分の特技を活かす方向を考えた方が良いのである。プレイヤーが頑張るべきはロールプレイであって、便利な道具を紹介する事では無いのだ。
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by cemeteryprime | 2015-06-03 23:23 | TRPG講座・考察 | Comments(0)

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