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【映画感想】新宿スワン

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世界観
 舞台は新宿歌舞伎町。主人公たちの職業は水商売系のスカウト。仕事を求めて歌舞伎町にやってきた女の子をスカウトして就業先を斡旋したり、店から店への転職を斡旋したりして、紹介先の店からキックバックやスカウト料を受け取る感じである。

 より泥臭いしアンダーグラウンド感も強いが、企業のヘッドハンターの世界と基本的には同じだ。ジャンル的にはあまり世間一般に馴染みの無い職業を面白く描く業界モノという感じ。

面白さ
 基本的に風俗だとかキャバクラだとかの職業斡旋なので普通あまり良いイメージは持てないし、主人公のスタンスも最初はそんな感じ。ただそんな感じの主人公が、スカウトとして生きていく中でその世界のポジティヴな面や魅力的な側面が見えてくるみたいな構造を、しっかり説得力のある形でみせてくれる所は映画的に100点。街や登場人物たちは魅力的で、主人公が憧れるその世界の先達なんかもちゃんと格好良く見える。

 どのくらい魅力的かと言うと、映画を観終わった後にすぐに本屋に行って原作漫画を買ってみる程度には魅力的だった。原作的には4巻までの内容だったので、映画を観て気になった人は買って比べてみてもいいかもしれない。

駄目な所
 世界観やキャラの描写は良いんだけども、1本のストーリーとしてはかなり微妙。恐らく脚本の悪さが原因だと思うのだが、軸が弱くてストーリーが全体的に散らかっている印象。映画として新宿スワンの世界は魅力的に観せてもらえるんだけど、主人公のストーリーを観せて貰えないみたいな感じなのだ。

 特に脚本が酷いなと感じたのは、アゲハというキャラクターの絵本関連シーン全般。アゲハの心情を説明する為だけの架空の絵本を用意して、その絵本や朗読のシーンをいちいち挟むというクドすぎる演出は観ていてゲンナリした。正直、アゲハ役の沢尻エリカの演技だけでちゃんと成立しているので邪魔だなーとしか。また、説明だけの為に作られた不自然な絵本だから、内容が主人公が束の間の幸せな幻覚をみて最後に目が覚めて絶望して入水自殺するとかいうストーリーになってて、どういう絵本なんだよと。ここまで来るとノイズでしか無い。

 それ以外にも、やたらと回想シーンを被せてくる演出が多用されていて、しかもそれが説明臭い割には説明になっていないという。

原作との比較
 漫画原作と比較すると、映画版のストーリーテリングの下手さがより明確になる。クドすぎる絵本演出も映画オリジナルだった。

 原作の方は、割りと救いの無い世界ではあるがスカウトという仕事に対して胸を張れる様になりたいというその道での正義を目指す昔気質的な主人公と、所詮は金の為に働くんだからスカウトという仕事を利用してとことん汚い事でも何でもやって稼いでやるというヒデヨシ(ライバルキャラ)という二人の対比構造を軸にしたストーリーテリングになっている。

 映画の方は、ヒデヨシが全国制覇だとか言い出して暴走した挙句に最終的に破滅する話と、ヒデヨシが主人公に対してコンプレックスを抱いていたという話と、主人公にとって凄いポジティブに見えたスカウトの世界だけど実はネガティブな要素もありました(誰でも知ってる)という話が混在する感じ。

 映画版だと主人公とヒデヨシの関係性が、過去の因縁でヒデヨシが一方的に根に持っているだけでしか無くて、ライバルとして成立してないのが致命的な改悪な気がする。原作だと同じ会社で成績を競うスカウトとしてもライバルだし、汚い手段で主人公の業績を横取りしたり、主人公の顧客に覚醒剤を流したりなんかの経緯もあるから最後に破滅に向かうヒデヨシと主人公の対決が燃える訳で。ビルからビルに飛び移る下りも、原作だと明確に演出意図があったのに映画では無くなっていたのもビックリした。改悪したせいで対比構造になっていなかったせいだと思うが。あれじゃ単に主人公が馬鹿なだけじゃねーか。

結論
 基本的に登場人物は魅力的に描かれているので、俳優ファンであれば観に行って損は無いはず。一方で原作ファンには地雷が多いんじゃなかろうか。ただ、世界観はいい感じに描かれているので販促映画としては十分合格している気もする。
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by cemeteryprime | 2015-06-05 17:11 | 作品・感想 | Comments(0)

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