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【映画感想】マッドマックス

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感想
 とにかく面白い。一言で表現するならサーカスやパレードの様な映画だ。とにかく画面が観ていて面白いのが良い。それでいて演出やストーリー描写も細やかだ。キャラも一人一人が活き活きとしている。テーマ性とエンターテイメント性と芸術性が見事に両立されている。

 兎に角、良く出来た映画であるという事は断言出来る。パッケージ的な絵面やコマーシャルの方向性を観ると、結構人を選ぶ作品に見えるが、実際は老若男女誰が見ても面白いバランスの作品になっている。よく出来た映画だというのはそういう事だ。映画には一部の観客にだけ強烈に刺さるタイプの作品という物も存在するが、この作品は違う。是非、観に行って見て欲しい。損はしないはずだ。

大まかなストーリー
 ストーリーはシンプルだ。フュリオサという女戦士が、叛乱を起こし産む機械として扱われている女性を連れてイモータン・ジョーという格好いいジジイが支配する街から脱走する。激しい逃走劇の末、フュリオサは目指していた故郷へと辿り着く。

 しかし、そこにかつての緑あふれる故郷の姿は無かった。フュリオサは、緑あふれる理想の場所を目指して更に遠くを目指して旅立とうとするが、そこで新たな道を示唆される。フュリオサが求める緑と水は逃げ出してきた街にこそ確実に存在している。

 フュリオサは、理想の場所を求めて逃げ出す勇気では無く、立ち向かい勝ち取る勇気こそが真に必要なのだと気付く。そしてフュリオサは、元来た道を引き返しイモータン・ジョーを倒し、街に王として凱旋する。

解説
 この作品のタイトルはマッドマックスであり、主人公マックスを軸にしたシリーズ作なのだが、先にも述べた様にストーリー的な主人公は女戦士のフュリオサである。邦題だとサブタイトルは『怒りのデスロード』となっているが原題では『フューリー・ロード』だ。フューリーには復讐の女神や、凶暴な女性という意味もあるらしい。

 この作品におけるマックスの役回りは、フュリオサの導き手である。どこにあるかも判らない理想の土地を求めて砂漠を彷徨う道を進みかけるフュリオサに、引き返して戦う道を示唆するのがマックスである。シリーズ物で、旧作の主人公がメンター的な役回りになるという事がそれほど珍しく無い。

 マックスを主人公と捉えると、フュリオサを主人公としたメインの枠組みが見えなくなってしまう。フュリオサは始めは逃亡者であり、罪人として追われ、旅の中で挫折を味わい、そこから再起して暴君を倒し、死にかけ、死の淵から蘇り、最後には王として街に帰還する。極めて神話的な力強いプロットを持ったストーリーであると言える。

 マックスにとっても、この旅路はフュリオサ程では無いにせよ幾らかは意味を持っている。マックスは過去の戦いで心を病んでおり、凶暴な動物同然になっている。それがフュリオサと同行し、共に戦う中で獣から戦士へと戻っていくのである。復活したマックスは、先達として迷うフュリオサを導き、フュリオサの復活に手を化し、フュリオサが王になったのを見届けて、街を去るのである。

テーマ
 この作品には明らかにフェミニズム的なテーマが含まれている。王位を簒奪する主人公は女性だし、倒されたイモータン・ジョーは極めて父権的な存在だ。イモータン・ジョーが築く秩序の中では女性は子供を増やす為の道具として明確に搾取されている。フュリオサが連れて逃げる女達の中には妊婦もいる。

 ただ、この作品で描かれるもっと大きなテーマは『戦うこと』だと個人的には考えている。マックスは戦う事で人間性を取り戻して行き、フュリオサは逃亡では無く戦う事を選択して王位を簒奪する。イモータン・ジョーも、自らハンドルを握って戦う格好いいジジイである。この戦いに経済的な損得などというチャチな理屈は存在しない。それぞれが秩序を回復させる為に戦っているのだ。
 
ウォーボーイズ
 この作品には、ウォーボーイズというハイテンションな白塗り軍団が登場する。ウォーボーイズとは、イモータン・ジョーに心頭し、戦って死ねば天国に行けると信じる若者たちである。ウォーボーイズは最高の音楽、最高のマシンに囲まれて喜んで死んでいく。彼らは秩序の為では無く、喜びの為に戦っている。それ故に本当に楽しそうに描かれているのだが、イモータン・ジョーに洗脳された可哀想な子供たちとしても描写されている。個人的には父権的な秩序に疑うこと無く組み込まれ、喜んで戦い早死していくウォーボーイズの姿はどうしても現代の社畜の姿がダブってしまう。Twitterなんかを見ていると、どうもウォーボーイズに同化してハイ担っている人がかなり多い様に見えるのがまた恐ろしい所である。
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by cemeteryprime | 2015-07-09 14:48 | 作品・感想 | Comments(0)

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