blogを書天則。Twitter:@idea51


by cemeteryprime

プロフィールを見る

マイブーム

・クトゥルフ神話TRPG
・レゴ
・海外ドラマ

最新のコメント

最近の国産なら最も実際の..
by 太郎 at 01:24
アナログ(会話中心)で遊..
by cemeteryprime at 08:31
国産のTRPGでも、会話..
by 祟り屋 at 16:12
TRPG全般では、進行役..
by 祟り屋 at 16:07
TRPG全般では、進行役..
by 祟り屋 at 16:06
1行目の『クトゥルフ神話..
by cemeteryprime at 08:03
【クトゥルフ神話TRPG..
by さいたま at 14:37
はじめまして。非常に勉強..
by naochaland at 01:03
コメント、ありがとうござ..
by cemeteryprime at 21:52
楽しく読ませてもらってます
by 海に棲むもの at 11:50

最新の記事

【ゲーム感想】スカイリムSE
at 2017-12-09 11:48
【映画感想】ジャスティスリーグ
at 2017-11-24 21:51
【クトルゥフ神話TRPG】ボ..
at 2017-11-18 17:13
【TRPG】キャラクターと世界観
at 2017-11-14 01:14
【映画感想】イット
at 2017-11-10 23:27

【ドラマ感想】探偵の探偵 (第1話~第6話)

c0325386_21562587.jpg

録り溜めしていたドラマ版の『探偵の探偵』をまとめて消化した。原作は松岡圭佑の小説、『探偵の探偵Ⅰ~Ⅲ』(講談社文庫)。正直、ネットでは視聴率が低迷している事くらいしか話題になっていなかったので、大した期待もせず今まで視聴を後回しにしていたのだが、実際に観てみるとかなり面白い。

あらすじ
主人公の紗崎玲奈は、妹を性犯罪者の前科者のストーカーに狙われた。警察にも相談し、妹は遠い親戚の元へと預けられる。しかし、ストーカーはもぐりの探偵を使って妹の位置を割り出し、妹を誘拐。無理心中を図りまんまと殺害されてしまった。邪悪なストーカーに手を貸した探偵は素性すら掴めず、罪にも問われなかった。紗崎玲奈はこの探偵に復讐する為に、自ら探偵となり犯罪者に手を貸す探偵と戦う事を決意する。復讐に燃える危険な紗崎玲奈を引き受けた探偵の須磨は、玲奈を対探偵課という悪徳同業者を告発する部署で働かせる事で完全に社会から逸脱した犯罪者になることに歯止めを掛けようとするが…。みたいな話。

探偵観
現代において特定個人の情報を入手するには非合法な手段無しでは成立しない。この作品に登場する探偵は大なり小なり違法行為に手を染める人間たちなのである。探られると痛い腹しか持っていない探偵たちは、警察の介入を嫌うので探偵同士のトラブルは完全にイリーガルな世界で処理される。被害にあっても警察に駆け込めない人種なのだ。基本的に主人公も含め逮捕されるだけの証拠さえ残さなければ、何をやっても問題ないと考える連中なのだ。探偵の中には、そもそも看板を出していない連中も多い。妻に逃げられたDV夫や、ストーカーや、詐欺師などの犯罪者相手に、個人情報収集能力を金で売る人間は看板を掲げない方が都合が良いのである。主人公の紗崎玲奈が戦うのはこうした犯罪者相手に商売を行う悪徳探偵たちである。

ジャンル
ハッキリ言って、バットマンやパニッシャーの系譜に連なると言っても良いクライムファイター作品だ。警察の捜査が及ばない犯罪を違法な手段で捜査し、容赦なく私刑を加える。

アメコミのビジランテたちは、フードで正体を隠すことでビジランテとして成立しているが、この作品の場合は探偵としての知識と技術を活かして、逮捕されるだけの証拠を残さない事でビジランテ活動を成立させている。警察も主人公の法律を無視した違法な活動に気付いてはいるが、証拠が残っていないのである。なにせ被害者側の悪徳探偵も、警察には絶対に泣きつかないので事件化しないのだ。主人公は探偵業界では嫌われ者であり、多くの悪徳探偵の恨みを買って命も狙われている。

見どころ
この作品に登場する警察は無能では無いが、探偵たちは平気で住居侵入や窃盗などの違法な捜査手段を駆使出来るという点で幾らかのアドバンテージを持っている。探偵物なのだが、所謂名探偵的な探偵は登場しない。基本的に情報収集に長けた犯罪者である。主人公もどちらかと言えばジェフリー・ディーヴァー作品に登場する様なプロの殺し屋に近い。

基本的に主人公は悪徳探偵への復讐心で行動するクライムファイターなので、警察に突き出してお終いなんて事は無い。バイオレンスな制裁が伴う。鉄パイプで頭を殴打くらいは序の口で、拷問を加えたり、即席で釘爆弾を作成して使用したこともある。TVドラマの主人公としては近年まれに見る凶悪さでは無かろうか。暴力の基準は死ななきゃセーフくらいの感じである。あと、主人公が女性なので女の悪人に対しても全く容赦が無い。ただ、その分敵の攻撃も容赦は無くて、基本的に主人公は女性なのでフィジカル的にはそこまで強くは無い。

ドラマ化の是非
元々、原作小説が犯罪&バイオレンスで実写化向きな内容だったというのもあるのだが、それ以上にかなり制作スタッフが頑張っている印象だ。視聴率的に成功しているかどうかは知らないが、ドラマ化としてのクオリティという意味ではかなり高水準だと感じる。

まず第一にキャスティングが、かなり良い。主役である紗崎玲奈役の北川景子と峰森琴葉役の川口春奈のコンビが凄くキャラにハマっているのに加えて、脇役も、敵役もほぼ全てがツボを押さえたキャスティング。単に人気タレントを出しましたとか、大物俳優だしてみましたみたいな要素は今のところ皆無。ユースケサンタマリア演じる限りなくムカつく外道探偵とか、高岡早紀演じる糞みたいな女医とか、ぶん殴りたくなる感じの悪役勢が最高。まぁ、実際にぶん殴られるんだけども。

シナリオ改変
原作は松岡圭祐作品の中でも極端にバイオレンス要素が強い感じで、陰鬱なオーラがエンタメ性を阻害している印象すらあって個人的にはイマイチ好きじゃない。ドラマ版は、バイオレンスの要素が強いクライムファイター物という原作のテイストを残しつつも、もうちょっと大衆エンタメ路線に寄せている感じの改変をしていて、どちらかと言えばこっちの方が好き。原作改変というと、変な設定ねじ込んだり、キャラ設定を大幅に変えちゃったりという物が多い中、エンタメとしての路線をTVドラマ向きに上手く調整している感じで、脚本の人が結構良い仕事してるなと感じた。

あと、原作だと割とダーク一辺倒なのであまりテンポが良いとは言いがたいんだけど、TV版はちょっとコミカル寄りな場面も作って上手くⅠ時間ドラマのメリハリを作ることに成功している。シナリオのテンポが良いので、6話分をまとめて観たけど全く苦にならなかった。1時間ドラマって、ザッピングとか、何かをしながら観るのとかを前提にして意図的に緩い作りになっている物が多い中、このドラマの作りはなかなかガチだと言える。単純なエンターテイメント性で言えばむしろ良くなっている印象すらある。

キャラ改変
主役2名のキャラクターも大衆エンタメ向けにするという路線において、なかなか適切な改変が施されている。一番大きいのは、峰森琴葉の扱いだろうか。琴葉が殺された玲奈の妹、咲良の親友だったという設定になっている。原作では単に琴葉は死んだ妹と年齢が近くて妹に相手を重ねてしまう程度の弱い関係性で、それを百合要素で補強していたのだが、この改変で原作以上に二人の関係性が因縁レベルで強化されている上に、宿敵である死神が二人にとっての共通の敵として機能する構図になっている。結果として、琴葉はもう一人の主役にランクアップしており、玲奈のバディとしての存在感も増しているのである。

二人の年齢設定が高めになったのも良い改変ポイントで、二人とも若さゆえの不安定感みたいな要素は払拭されている。琴葉もまだまだ未熟ながらも、単なる玲奈への依存心では無く自分が支えねばというハッキリとした大人としての意志を感じさせるキャラになっており、キャラとしての魅力は上昇している様に思える。玲奈の方も、演じている北川景子の効果もあってカッコイイお姉様感が増しており、あくまでボロボロになりながら戦うヒロインだった原作と比較して、戦う女主人公へと成長している。琴葉はバディ枠であり、ヒロイン枠も兼ねている。女主人公としての玲奈のキャラ造型はなかなか見事で、主人公としての格好良さに加えてきちんと女性としての弱さや優しさも描写されている。一方の琴葉を演じている川口春奈は、姉を支える健気な妹キャラが良く似合っていて、コンビとしての完成度がなかなか高い。

以上。とにかく面白いので、今からでも観て損は無いはず。
[PR]
by cemeteryprime | 2015-08-17 21:48 | 作品・感想 | Comments(0)

カテゴリ

作品・感想
雑記
日記
TRPG講座・考察

タグ

(123)
(52)
(35)
(35)
(27)
(27)
(24)
(22)
(21)
(17)
(11)
(10)
(9)
(8)
(8)
(6)
(5)
(5)
(4)
(3)

以前の記事

2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 09月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月