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【小説感想】万能鑑定士Qの事件簿

遂に12巻まで読み終えた。
 1巻と2巻が同時発売されたのが約5年前。当時、千里眼シリーズなどで松岡圭祐作品のファンだった私は速攻で購入したのだが、あまりの作風の変化と期待はずれな内容にディスりまくった記憶がある。ボリューム満点の娯楽エンタメ作品な作風から急に軽量級のライトノベルに変わっていたからだ。

 その後、しばらく糞作品認定していたのでこのシリーズは一切購入していなかったのだが、『探偵の探偵』を読んだのがキッカケでまた松岡圭祐作品を読みたくなったので続きを購入してみた。

 すると…なんと面白いではないか。あまりにもダークで少し辟易してしまう『探偵の探偵』の反動という面もあるかもしれないが、どこまでのライトでサクッと読めてしまうこのシリーズの魅力に気付くことが出来たのである。

作品概要
 万能鑑定士Qとは、主人公が経営するお店の名前である。主人公はまだ若い女性なのだが、高度な記憶術と論理的思考法を習得しており、あらゆるジャンルの物をその場で識別するのである。幾らかは名探偵的な博覧強記によるものだが、あくまで推理力を駆使する部分がミステリーの主人公らしい部分である。万能鑑定士というのはあくまで、屋号で資格などは持っていない。美術品から日用品、毒キノコの分類まで広範囲にカバーしているのである。

 このシリーズのセールスポイントは人の死なないミステリーだ。ただしありふれた日常的ミステリーを扱ったものでは無く、毎回異常でガッツリと世間を震撼させる詐欺事件と対決する話になっている辺りは松岡圭祐作品らしいサービス精神といった所だろうか。名探偵の行く所に殺人事件ありでは無いが、万能鑑定士の行く所に詐欺事件ありなのである。詐欺事件は割とありふれているのでそんなに不自然では無いかもしれない。

魅力
 このシリーズの一番の魅力は、何と言っても短時間で読める点だ。人がコンテンツを読んでいる際に感じる面白さというのは、時間辺りの物である。振り返るととても面白く心に残る作品であっても、読んでいる時は退屈を感じてしまう作品というのは存在する。それは主に消費時間が長すぎるという問題である。時間辺りに換算すると、面白さの密度がグッと低下しているのである。

 このシリーズはページ数もそんなに分厚く無く、構成的にも基本的に読みやすい。個人差はあるかもしれないが、推定所要時間は1時間くらいといった所だろうか。1冊の値段も税込みで550円程度と青年誌漫画と近い価格帯で、1冊毎で完結しているのもポイントである。同じ価格で、きちんと完結している方が満足度は高いし、小説なのでストーリー分量も多い。

 これは作風的な部分でもあるのが、トリビア的な要素が詰まっているので、ストーリーはライトなのだが情報量的にはそこそこボリュームを感じるというのもポイントだ。ストーリーがライトでドラマ性が薄くても、ミステリーの骨格を持っているのでグングン読み進められる点も良い。通勤や通学時間が片道30分もあれば毎日1冊購入していける感じなので、コンテンツ商品としてかなり上手く設計されている様に感じる。

印象の変化
 1巻+2巻を読んだ時と、ガラリと印象が変わったのは単に性格の変化なのだろうかと、改めて読みなおしてみた。すると、1巻と2巻は前後篇の分冊であり、ストーリーテリングの手法としても時系列を前後させたりのギミックが目立った。1話完結で読みやすいストーリーテリングという、ポイントが機能していないのである。もちろん、内容的には面白くないという事は決して無いのだが、その後に形成されたフォーマットと比べるとライトなコンテンツ商品としての完成度は低かったという印象である。

 過去のディスりまくった記事についてはアドレスを貼っておく。
http://rexmundi.exblog.jp/14062618/

 過去記事で指摘している様に、ドラマ性やキャラ性は正直薄い。のだが、シリーズ物として連作なのでそのあたりは読み進めていくと徐々に補完はされていく。これからは読み始める人は、まずは1巻と2巻をまとめ買いして、その後は3冊づつくらいまとめ買いしていく事をオススメする。本当にすぐに読めちゃうからだ。
by cemeteryprime | 2015-08-26 11:57 | 作品・感想 | Comments(0)

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