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【クトゥルフ神話TRPG】シミュレーターとしてのRPG

RPGの本質
RPGとはどういう遊びか。端的に表現すると、参加者全員でストーリーを作り上げていく遊びである。それを支えるシステムが所謂RPGのゲームルールであり、その本質はシミュレーターである。

この辺りは、RPGの元祖であるD&Dが誕生した経緯を見てみれば判り易い。D&Dは、ミニチュア・ウォーゲームやウォー・シミュレーション・ゲームの流れを組んで誕生した遊びである。戦場というマクロな世界から、ミニチュア単体のミクロな世界に焦点を移したシミュレーション・ゲームがRPGなのだ。

シミュレーターという玩具
ウォー・シミュレーション・ゲームの様に、シミュレーションとゲームは融合しえるが、シミュレーション自体は、本質的にはゲームでは無い。シムシティ・シリーズなどは、勝利や敗北の概念が無い、代表的な非ゲームのシミュレーションだ。シミュレーションの面白さの本質は、弄って遊ぼうである。それ故に、ゲームでは無く玩具に近い物だと表現される。
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もしも~をしてみたら、どういう反応が起こるか。シミュレーターは、このもしもを再現するシステムだ。RPGでは、このもしもを使ってストーリーを作り上げていく。もしも、ピッキングを試みると成功するだろうか。もしも、この主人公が2階から飛び降りてみたらどうなるだろうか。もしも、ブルドックと戦ってみたらどういう結果になるだろうか。

『主人公が目を覚ますと、何処かの2階に監禁されていました。逃げ出そうと、ピッキングを試みましたが2階のドアは開きませんでした。仕方が無いので窓から飛び降りた所、転んで腰を強打してしまいました。よろよろと逃げ出そうとすると、庭にいた番犬に襲われて食い殺されてしまいました。』と、まぁこんな感じである。

シミュレーターとしてのシナリオ
ストーリーを作るには、目的、行動、結果の3つがあれば良い。何かしらの目的を持った主人公が、それを達成する為の手段を選択する。選択の結果は、RPGの場合はシミュレーターとしてのシステムがはじき出す。例えば、彼女が欲しい主人公が、目の前の女性を口説く。言いくるめ(30%)で判定し、結果は失敗に終わる。いまいち口下手な主人公は、女性を口説くことは出来なかったのだ。

ただ、ここで終わると単なる中途半端な経過報告だ。ストーリーになるには、何かしらの変化というオチが必要になる。主人公が成功するまでナンパを繰り返し、30人目でようやく成功したとする。その時、初めて苦手なナンパで彼女が出来たという苦労話として成立する。もしくは、途中で美人局にあってボコボコにされてもう彼女なんて要らねーよと心変わりしたとする。この場合は失敗談としてオチが付く形になる。
c0325386_1123879.jpg

大雑把なイメージとしては、シナリオはこんな形で機能する。もしもこの主人公が上記の行動を、呪われた漁村のインスマスでやるとどうなるか。山奥のダンウィッチでやったらどうなるだろう。多分、異なるストーリーが展開するはずだ。RPGのシステムが、行動を入力して行動結果を出力するミクロなシミュレーターだとするなら、シナリオは主人公を放り込んで何らかの変化を引き起こすより複雑でマクロなシミュレーターとして機能する。

RPGとしてのシナリオ
RPGで作り上げられるストーリーとは、正に上図の構造を持っている。探索者(ビフォー)が導入で、シナリオ本編があり、探索者(アフター)という変化の結果がストーリーのオチになる。

もしも~な状況に放り込まれたらの部分が、例えば何かしらの事件だったとする。実際の所、ストーリーとしては事件がどうなったかはどうでも良いのは理解出来るだろうか。彼女が欲しい主人公が、女の尻を追いかけて連続殺人事件に巻き込まれて、別に事件は解決しなかったものの、事件が切掛で彼女が出来たというオチが付けばそれは、ストーリーとしてハッピーエンドで綺麗にまとまっていると言える。

以前の記事で触れた『試験』型のゲームシナリオではどうしてもこの事件を解決できるかどうかを『試験』内容として中心に採用しがちになる。彼女が欲しくて悶絶していた主人公が、唐突に女っ気の無い連続殺人事件に巻き込まれて、無事に事件が解決した所で、一体なんだと言うんだ?という状況になりやすい。シナリオはクリアしたものの、いまいちストーリーとしてしっくり来ないケースは、こんな感じでは無かろうか。

ストーリーにおいて重要なのは事件の内容では無く、主人公に起こる変化の部分だ。要するに、主人公である探索者こそがストーリーのメインなのである。シナリオ内容は、基本的にストーリーのフックでしかない。ストーリーの導入である探索者の日常や、探索者のその後はセッションできちんと語られているだろうか。導入も、エンディングも無いストーリーになっていやしないだろうか。もしや導入が、探索者同士を合流させる為だけのシークエンスだと考えているなら、それは誤解だ。映画でも小説でも漫画でも、どんなストーリーにも導入部は存在している。必要だからだ。

長くなったので、具体的なRPGとしてのシナリオ形式については次回へ。
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by cemeteryprime | 2015-11-18 11:28 | TRPG講座・考察 | Comments(0)

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