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【クトゥルフ神話TRPG】ストーリーテリング形式の違い

ストーリーの主人公は誰か問題
クトゥルフ神話TRPGのシステムをフルに活用する為には、キャンペーンの中心はシナリオだが、各ストーリーの中心はあくまで各探索者という形でのストーリーテリングが重要だと考えている。こういったストーリーテリング形式の違いという部分は、いまいち理解し難い話らしいので簡単な図解で説明してみよう。

事件が主人公のパターン
c0325386_1644246.jpg

まずこの図の形式を、仮にA方式と呼ぶ。とある事件が、探索者の介入でどう変化したかというストーリー形式である。このA方式は、主人公が入れ替わり立ち代わりするキャンペーンにおいて、事件の経過を説明する際には都合の良い形式だと言える。

ただし、基本的にはこの方式が用いられるのは、群像劇的な長編シリーズのあらすじを説明する時や、何かしらのニュースくらいの物だろう。普通は事件を主語(主人公)にストーリーテリングはしない。

探索者が主人公のパターン
c0325386_16444633.jpg

小説でも映画でも漫画でも、一般的にストーリーの主人公は探索者(人間)である。こちらをB方式と呼ぶ。基本的にはストーリーの主語は主人公であり、主人公の変化=ストーリーと考えて差し支えは無い。事件は、主人公に変化を促すための触媒として機能する。ちなみに主人公が個人ではなく、チーム(パーティー)のパターンも同様である。

謎解きゲームとA方式
なのでクトゥルフ神話TRPGで遊ぶ際も、ストーリーを作って遊ぶなら当然B方式になる。そもそも論として、RPGのシステム自体が、キャラクターを動かしてストーリーを作るB方式を前提にしている。

ただし、謎解きゲームとしてクトゥルフ神話TRPGを遊ぶ場合は、強引にA方式が採用される場合が多い。理由は謎解きゲーム特有の形式にある。

謎解きゲーム(クイズ)は、『出題された謎』に対して、『プレイヤーが回答』して、『正解or不正解』という流れを踏む。この『出題された謎』という部分を『事件』に、『プレイヤーが回答』を『探索者による介入』に、『正解or不正解』の部分を『事件が解決されたかorされなかった』に置き換えれば、そのままA方式の構造に変換する事が出来る。一方、B方式は構造的に互換性が無い。

謎解きゲーム形式とRPGの相性問題
それ故に、謎解きゲームとして遊ぶ場合はA方式が採用されるという事態が起こり得るのである。ただし、これには1つ問題点がある。謎解きゲームとして遊ぶ以上、オチは『事件が解決されたかorされなかった』の2択になる必要があるのだが、RPG(シミュレーション)として遊んだ場合、必ずしもそうなるとは限らない。事件自体が成立しなくなったり、事件を解決する必要が無くなってしまった等の、イレギュラーな結末も起こり得るのである。

クトゥルフ神話TRPGに限った話では無いかもしれないが、この様に途中で事件が成立しなくなってしまったり、あっさり解決されてしまうパターンを、シナリオ崩壊と呼ぶ。A方式の場合、事件がストーリーの主人公なので、その主人公が崩壊(死亡)してしまえばセッションが継続できなくなるという弱点を抱えている。

故に謎解きゲームとして最後まで全うさせたい場合は、RPGとしてのシミュレーション性を制限して上手くプレイヤーを2択に誘導する必要がある。しかし、シミュレーション性を制限するならRPGのシステムを使う意味合いも薄れてくる。こうしたジレンマをどう処理するかというのは、RPGで謎解きゲームを試みる際のポイントだろう。

セッションとシナリオ
A方式とB方式の違いは、セッションの持続時間にも関係してくる。A方式の場合、主人公である事件が崩壊すると、ストーリーも終わりだし、セッションも終了になる。一方B方式の場合、主人公である探索者が死ぬと、いったん探索者のストーリーは終わるがセッション自体は事件が未解決である限り、新しい探索者を投入して続けることが出来る。

事件が解決してしまえば、A方式でもB方式でも同じ事だと考えるかもしれないが、B方式の場合、解決できない事件であっても遊ぶ上では全く問題無いという点で大きく異なっている。A方式で謎解きゲームをする場合、フェアなゲームとして成立させる為に、当然事件は解決できる内容である事が前提条件となる。

ミステリーとホラー
この違いは、特にホラーRPGを遊ぶ上では大きい。解ける謎をミステリー、解けない謎をホラーとするならば、A方式で遊ぶ場合は、得体の知れないモンスターも登場するし、命の危険も高いが、何だかんだで人間の頑張り次第で解決できるミステリーにしておく必要がある。しかしながら、ホラーの本質は、人間の手には負えない事件である。A方式にしてしまうと、どうしてもホラーとしては矮小化されてしまうのである。

どれだけ危険な邪神が登場しようとも、ホイホイ事件解決をしてハッピーエンドになってしまうのは、もしかしたらこういった部分に原因があるのかもしれない。この機会に是非、ストーリーテリング形式について見直してみてはいかがだろうか。
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by cemeteryprime | 2016-04-11 18:43 | TRPG講座・考察 | Comments(2)
Commented by さいたま at 2016-12-24 14:37 x
【クトゥルフ神話TRPG】ストーリーテリング形式の違い を一読させて頂きました。
A方式よりB方式のほうが優れているという結論ありきな論調だと見受けられました。
読んでいて納得できなかった点が多々あったので不躾ながらコメントさせて頂きたいと思います。


>『正解or不正解』の部分を『事件が解決されたかorされなかった』に置き換えれば、そのままA方式の構造に変換する事が出来る。一方、B方式は構造的に互換性が無い。

謎解きゲームというと語弊がありますが、いわゆる密室脱出ゲーム的なA方式のシナリオであっても複数の解が用意されているパターンもありえますし、B方式であってもストーリー上結果を二択しか想定しないシナリオもあるでしょう。


>途中で事件が成立しなくなってしまったり、あっさり解決されてしまうパターンを、シナリオ崩壊と呼ぶ。A方式の場合、事件がストーリーの主人公なので、その主人公が崩壊(死亡)してしまえばセッションが継続できなくなるという弱点を抱えている。

事件が成立しなくなるケースはAやBという形式に限らず、どのようなシナリオにも起こりうる可能性ですし、あっさり事件が解決されることを「シナリオ崩壊」という否定的な言葉を用いていますが、それは単純に早期のシナリオクリアということに過ぎないかと思われます。


>一方B方式の場合、主人公である探索者が死ぬと、いったん探索者のストーリーは終わるがセッション自体は事件が未解決である限り、新しい探索者を投入して続けることが出来る。

Bにおける主役が探索者であるなら、「新しい探索者を投入して続けることが出来る。」というのは本末転倒ではないでしょうか。


>A方式にしてしまうと、どうしてもホラーとしては矮小化されてしまうのである。
それは形式の問題ではなく、シナリオの演出やマスタリングの問題です。


>ホイホイ事件解決をしてハッピーエンドになってしまうのは、
これもまたハッピーエンドを否定的な言い方で書かれていますが、なにか問題があるのでしょうか。
ハッピーエンドになることでGMもPLも不満が残るようなセッションが続いているのであれば問題でしょうが、
無理にバッドエンド前提のシナリオを作る必要もないでしょう。
Commented by cemeteryprime at 2016-12-30 08:03
1行目の『クトゥルフ神話TRPGのシステムをフルに活用する為には』という前提があった上での内容になっています。どうしてそういう結論になったかについては、これ以前のクトゥルフ神話TRPGのシステムに関する考察等がベースになっているので、もし時間があればそちらも読んでみて下さい。

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