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【TRPG】TRPGと自由度

「型破り」と「型無し」

歌舞伎の名言か何かに『型をしっかり覚えた後に、初めて型破りになれる。型が無いままやるのは、ただの型無し』みたいな言葉があるらしい。

型破りがポジティブな意味を持っているのは、基本がしっかりしている人間が、溢れ出る創意工夫とオリジナリティで、既存の枠からはみ出している状態を意味しているからである。

ただし現代では、本来なら型無しと呼ばれていたものが、型破りと誤用される事が多い。単語レベルの誤用ならまだしも、型に嵌っていない=オリジナリティ=良きことという価値観が蔓延してしまっている為に、型無しがポジティブな意味を持ってしまってすらいる。

“型無し”の時代

型破りが基準以上のカスタム品であるとするなら、形無しは基準未達の不良品である。しかし、カスタム品が評価された結果、型通りである事が低評価(オリジナリティに欠ける)される様になった。その内に、評価基準が素人目に分かりやすいオリジナリティが有るか無いかという点にシフトしてしまった結果、本来なら淘汰されるべき不良品までもが型通りでは無いという点で評価されてしまう様になった。結果として、不良品が持てはやされ、不良品の更なる半端な模造品が粗製濫造される時代となったのである。

リバイバル

そもそも“型”とは何か。なぜか窮屈で退屈というイメージがついてしまっているが、言ってみれば間違いない方法の事である。王道、正攻法、定番、定石、呼び方は様々だ。王道は完成された確実なものであり、故に普及力を持っている。しかし、一旦普及してしまうと、市場は画一的になり、そこからの差別化が求められてしまう様になる。

すると王道からの脱却という点に価値が見いだされ、型破りと形無しが登場するようになる。そしてやがて、悪貨が良貨を駆逐するが如く、形無しが型破りを駆逐していくのである。

しかし、そういう状況になってしまえば、王道はもはや画一的な物では無くなっている。不良品しか蔓延していない状況が続けば、誰もがそもそも王道を知らない状況が生まれるのである。

TRPGにおける自由度

ここでようやくTRPGの話に移るが、TRPGにおいても、こうした同種の問題が蔓延している。

そもそもTRPGにおける自由度とは、何からの自由度なのか。こうした根本的な理解が無いままに、「自由度」という単語だけが独り歩きして、型が無い事自体を評価する、「形無し」が蔓延する状況が成立してしまっている。

言うまでも無く、遊びとは一定のルール(枠組み)の下に成立する行為である。ただ楽しければ良いというだけで、枠組みなど存在しないというのなら、それは遊び未満のお巫山戯でしか無い。遊びのジャンルとして成立している以上、そこには本来きちんとした型が存在するのである。

「型」を知る

TRPGにも勿論、型は存在している。RPGというジャンルとして確立されている以上、どういう遊びかという定義も存在している。ただし、残念ながらそれは今では簡単には知り得ない状況が存在している。

最初のTRPGであるD&Dが登場したのは1974年で、40年以上も前の事である。RPGというジャンルが登場した当初ならともかく、40年前から存在している最早古臭くなってすらいる遊びについて、基本的な仕組みを懇切丁寧に説明してくれる媒体は少ない。そもそもRPGという単語自体になまじ聞き覚えがあり、知っている気になってしまっているので疑問にも思わない可能性すらある。今更説明するまでもない、ご存知RPGという訳だが、悲しい事に日本人に馴染みのあるRPGという遊びの正体は、RPG風のアドベンチャーゲームなのである。

国産のTRPGシーンでは、TRPGとはアナログで遊ぶ自由度の高いコンピューターRPGという説明の仕方をしている物が多い。説明している様で、説明になっていないばかりか、そもそも間違っている。

一方で、翻訳されている海外製TRPGの場合は、最初にそもそもRPGとはどういう遊びかが説明されている物が多い。なので、もし最初にプレイするTRPGがクトゥルフ神話TRPGであるプレイヤーは幸いである。ルールブックをきちんと読めば、TRPGがどういう遊びなのか理解できるからだ。ただ、実際の所は面倒臭がってロクに読まずにプレイしている人が多い。“自由”に遊ぶのは良いが、所詮は「形無し」な遊び方である。「型」を知ってプレイすればよりTRPGは楽しいはずだし、「型破り」な遊び方にも到達できるはずである。


by cemeteryprime | 2017-01-24 18:43 | TRPG講座・考察 | Comments(3)
Commented by 祟り屋 at 2017-03-08 16:12 x
国産のTRPGでも、会話によって進行していく形式のゲームである旨を書いてありますよ。SWやアリアンロッド、サイコロフィクション系など。
逆に、アナログで行うコンピューターRPG、といった表現はあまり見られません。どのシステムに書かれているのでしょう?
Commented by cemeteryprime at 2017-03-09 08:31
アナログ(会話中心)で遊ぶコンピューターRPGの様な表現は、TRPGとはそもそもどういう遊びかという、初心者向けの記事(や動画)等でちょくちょく見かけます。流石にルルブそのものでそこまで雑な説明をしている物はないかと思いますが、ただRPGとはそもそもどういう遊びかという部分にページはあまり割いていない物が多い気はします。
Commented by 太郎 at 2017-03-11 01:24 x
最近の国産なら最も実際のゲームに近い例示として、100ページ近く使ってリプレイを同梱してる例も珍しくないですね。あとルルブ自体と関係ない初心者記事、ましてや動画にまで話を広げるとクトゥルフのそれが初心者の理解を妨げる酷さは群を抜いて高くなるかと存じます。

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