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【クトゥルフ神話TRPG】ジャンルから考える悪霊の家

ジャンルから考える

悪霊の家は、ジャンルとしてはモンスターと戦う話に分類できる。モンスター系ストーリーに必要な物と言えば…

①何らかの逃げられない状況

②生き残りキャラ

③モンスターを生み出した何らかの罪

などがある。これらの要素から検証してみよう。

何らかの逃げられない状況

そもそもモンスターと戦う必要が無ければ、モンスター系のストーリーは成立しない。ゲームの場合はモンスターは殺す為の物なので、意味も無くモンスター殺すべしな傾向があるが、普通に考えれば意味も無く命懸けでモンスターを殺そうとするのは狂人だけだろう。

悪霊の家の場合、導入用のアイデアとして、大家から普通に金で雇われて幽霊屋敷を調査するというパターンが与えられているが、その程度であればガチな幽霊屋敷だと発覚した時点で逃げても何の問題もなく(むしろその方が自然だ)、危険を省みずモンスターと戦う必要性があまりない。

ということは、何らかの逃げられない事情を自分たちで考える必要があるという事である。シナリオ上、放置すると大家が死にかねない設定になっているので、例えば探索者と大家の間に家族関係を作るとか、大家が美人女性で惚れている設定にするとか。もしくは大家が所有する別物件のアパートに住んでいて金欠で家賃を滞納しているとかで、どうしても依頼を断れないとか。何なら探索者たち自身を大家とその家族…もしくは屋敷を担当する不動産屋の社員に設定して、当事者にしてしまうという手もある。

また、大家のことは綺麗さっぱり忘れてしまうのも一つの工夫だ。幽霊屋敷モノの主人公はたいていの場合、そこに新しく引っ越してきた家族である。探索者たちをコービット邸に引っ越してきた家族に設定すれば、当事者になり逃げ場は無くなる。

もしくは、何らかの理由で幽霊屋敷を調査したい人々を探索者グループに設定する。心霊現象の研究チームだとか、心霊現象を撮影したい取材クルーだとか、除霊を専門にしているチームであるとか。幽霊屋敷で続く不審死を調べたい警察の捜査チームとかでも良いかもしれない。

ただしマスコミや警察を登場させる場合、扱い次第でクローズド感や緊迫感が無くなってストーリーがぶち壊しになるので注意が必要である。どんな組織に所属していようが、あくまで幽霊屋敷と関わり対決するのは、組織ではなく、探索者たちのみである必要がある。人任せに出来ない事情を作る事。

警察とは真逆の存在として、探索者たちをコービット邸に隠されている何かを命懸けで狙う犯罪者にするというのも悪くないアイデアである。主人公が犯罪者の場合、何かあっても警察に相談できないし、不法侵入先では救急車も呼べないし、仲間が死んでも通報できないという点でクローズド感や緊迫感が増すメリットがある。

生き残りキャラ

生き残りキャラとは、過去に何らかの形でモンスターと関係して、まだモンスターと遭遇していない主人公にモンスターの脅威を教えてくれるキャラの事である。

生き残りキャラは、モンスターを作った張本人だったり、モンスターに復讐を誓うキャラだったり、色々なパターンがあるが、役割は同じで、モンスターについての情報を教えてくれること、第二幕後半くらいの危険パートで派手に死んでくれることである。場合によっては既に死んでいて、手記という形で登場することもある。

悪霊の家の場合、生き残りキャラ枠のNPCとして、前の住人であるマカリオ家の奥さんがいる。ただ大抵の場合、かなり序盤の調査パートでマカリオ夫妻の見舞いに行く事になる。その結果、キーパーは大した情報を喋らせる訳にもいかず、中途半端に発狂させる羽目になる。マカリオ妻を生き残りキャラとして有効活用したいなら、例えば見舞いに行ったら精神病院から抜け出して居ないとか、その時は面会を断られて後から連絡をくれるとか、そもそも屋敷の調査をして初めてマカリオ夫妻の入院先が分かるようになるとか、何かしらの工夫が必要になる。

モンスターを生み出した何らかの罪

モンスターには、なんでこんなモンスターが出現したのか?という疑問がついてまわる。基本的にモンスターは超自然的な存在なのでまともな説明はつかないのだが、誕生に何らかの罪が関わっていれば、そんな悪い事をしたなら、こんな恐ろしい罰があっても納得だという謎の理屈で納得出来てしまう。原因が分からなければ、いつ事件が再発するかも分からない訳で、そうなればストーリーが終わらないのである。

コービットに関しては、特に彼がモンスター化した理由は明記されていない。深刻な悪習慣と悪意ある態度で周辺住民から訴えられていたという記録と、悪魔崇拝カルトに所属していた事を匂わせる記述があるだけだ。結局なぜコービットが引きこもって吸血鬼化していたのかは、キャンペーン用のフックとして取っておこうという寸法なのだろうが、果たしてちゃんと回収しているキーパーはどれくらいいるのだろうか。『闇の中にて待つもの』と『黙想チャペル&グランター・オブ・シークレッツ教会』を軸にしたキャンペーンを遊んだことある人いる?

キャンペーンにするならともかく、サクッと完結させるなら、この辺りを補完してやらないとストーリー的に収まりが悪くなる。例えば、コービットが生前に人間を何人も殺していて、永遠の命を得る為の黒魔術の生贄にしていたという情報をちょっと付け加えるとか。ついでに、100年くらい真っ暗闇の中で籠ることで、不死身のモンスターに変身できる儀式でしたみたいな話をつけて置けば、謎めいた引き籠りについても説明がつくかもしれないし、とっとと誰かが引きずり出さねばという理由にもなる。

吸血鬼コービットは登場させずに、単なる幽霊屋敷モノにしても良いなら、実はコービットは周辺住民のリンチで殺されて、改築途中だった屋敷の地下の壁に埋められたことに改変しても良いかもしれない。

ジャンルとしての可能性を考える

今回はあくまでモンスター系ストーリーとして検討してみただけだが、どういうストーリーにしたいかによって必要なものも異なって来るだろう。結局の所、ルルブが提供するのはシナリオ用の素材に過ぎず、そこからどういうストーリーを作るかはキーパーとプレイヤーに任されている。

実際にモンスター系ストーリーを目指すなら、シナリオはどういう形に再構成すべきなのかは、また別途記事にして検討してみよう。


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by cemeteryprime | 2017-04-19 18:59 | TRPG講座・考察 | Comments(0)

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