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【アメコミ】バットマン:バトル・フォー・ザ・カウル 感想

バットマン:バトル・フォー・ザ・カウル

トニー・S・ダニエル / 小学館集英社プロダクション

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いきなり本編と関係無い部分の話でなんだが、巻末のタイムラインが本当に有り難い。

少プロの翻訳版を中心にしたバットマン75年分の歴史を簡単にまとめた年表と、1992~2012年のNEW52までの最近の流れをもうちょい詳細に解説したタイムラインが資料として用意されている。これを読むまでアンダー・ザ・レッドフードの位置が良くわからなくて混乱していた。

この作品に繋がる時系列的には、『バットマン&サン』、『バットマン:ラーズ・アル・グールの復活』、『バットマン:ブラックグローブ』、『バットマン:R.I.P.』ときてからの、今作。

前作でバットマンが死んじゃって、その後の話。レッドフード(2代目ロビン)がここぞとばかりに、またしゃしゃり出てきて俺がバットマンじゃい!と偽バットマンになって犯罪者を殺し回ったり、バットマンが死んだぞ~ヒャッハー!!となって暴れだしたヴィラン達を抑えるために、ナイトウイング(初代ロビン)がバットマンの後を継ぐんだと周囲から圧力をかけられまくって、嫌々やるものの失敗して、でも最後には俺がやるしかねぇ!って決意するというストーリー。

完全に次作『バットマン&ロビン』への繋ぎみたいな位置であんまり内容は正直微妙。この件(バットマン継承)に関する割とどうでもいいような、脇エピソードみたいな成分も多い。が、巻末のタイムライン資料は良い。
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by cemeteryprime | 2014-03-05 17:29 | 作品・感想 | Comments(0)

【アメコミ】ビフォア・ウォッチメン(1、2巻) 感想

ビフォア・ウォッチメン:コメディアン/ロールシャッハ (DC COMICS)

ブライアン・アザレロ / ヴィレッジブックス

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ビフォア・ウォッチメン:ミニッツメン/シルク・スペクター (DC COMICS)

ダーウィン・クック / ヴィレッジブックス

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ウォッチメンの前日談。1巻は、コメディアンとロールシャッハ。どっちもアメリカの暗部をヒーローに投影して描いている感じ。特にコメディアンは国家の暗部の象徴という感じ。コメディアンは暴力的なイカれたヤツに見えたが、実際は救いようの無い過酷な現実を直視したが故の冷徹な行動でしたみたいなのがよく分かる内容で面白かった。平和の為になら過度な暴力(虐殺)も厭わないみたいな感じ。ストーリー的にはベトナム戦争の前線で、徐々にコメディアンがコメディアンになっていく話とケネディ家との交遊とその末路が描かれる。原作とか映画だとケネディ大統領の暗殺をしたっぽく描かれていたけども、今作ではそれには関与していない。

ロールシャッハの方は、どうしようもない犯罪者が蔓延する薄汚い街の一画で虚しく孤独な戦いをしている様が描かれる。とことん惨めで、勝利しても何の報いもカタルシスも無い地獄みたいな感じで救いが無いんだこれが。

2巻は、ミニッツメンとシルク・スペクター。ミニッツメンの方は、ウォッチメン世界におけるヴィジランテの登場と元祖ヒーローチームの結成、そして解散までを初代オウルマンの目線から語られる。アーティストが、ブルース・ティム(バットマンのアニメとか、ハーレイ・クインのマッドラブとかの人)の弟子か何かで、カートゥンっぽい絵柄がレトロな世界観とマッチしてて凄く良い。ストーリーも凄く良くって、1巻と2巻のどっちを買うかと聞かれれば断然こっちと言い切っても良い。

ちなみにオウルマン目線ではあるものの、ミニッツメン全員の話が出てくるのでこっちでもコメディアンは出てくる。コメディアンは、初代シルクスペクターをレイプしてミニッツメンをクビになったあと、FBIから接触を受けて太平洋戦争とかスパイ狩りとかに参加してどんどん政府寄りになっていったオリジンとかも読める。ミニッツメンの中でまともに従軍したのがコメディアンだけだったというのも面白かったし(他は徴兵検査落ち&徴兵回避)、コメディアンが太平洋戦争とベトナム戦争を経てどんどんおかしくなっていく感じとか説得力があって良かった。コメディアンも最初は本当に只の愚連隊というか、暴力を持て余したチンピラを襲うチンピラみたいな感じだったんだよ!なのでコメディアンが好きならこっちも是非買うべき。

後、ミニッツメンの全員の造形が凄い良い。基本的に全員がアメコミキャラのパロディみたいな設定だったのに、死に様を含めてそれぞれちゃんと血肉の通ったキャラとして描ききってて感動する。

シルクスペクターの方は、単に2代目シルクスペクターの生い立ちみたいな話。いかにして母親と同じくヒーローとなったかみたいな。ただ、ミニッツメンの方で初代シルクスペクターのオリジンを呼んでいるせいで、こうヴィジランテ版の教育ママみたいになった初代の生き様と併せて読むと熱い。地味にこっちにもコメディアンがしれっと出ている。

どうでもいいが、2冊ともジム・リーは表紙だけで内容には関係無いのはなんなの。2巻とかは本編のアーティストでも十分良い感じなのに。
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by cemeteryprime | 2014-03-05 13:15 | 作品・感想 | Comments(0)

【小説】海の底のピアノ 感想

海の底のピアノ

井上敏樹 / 朝日新聞出版

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平成仮面ライダーでお馴染みの脚本家の井上敏樹先生の普通の小説。案の定、内容はとんでもなく陰惨で孤独で悲痛な鬱話でした。

井上敏樹の鬱小説というと、否が応でもこれを思い出した。

小説 仮面ライダーファイズ (講談社キャラクター文庫)

井上 敏樹 / 講談社

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これに収録されている異形の花々を読んだ時にはあまりの鬱話っぷりにあれ・・・なんなのこれ!?ドラマでいろいろ制約を受けてる反動か何か!?って思ったんだけどもどうやらあれはやはり素の作風だったようだ。(小説版龍騎もまぁ似たような感じだったので薄々は判っていたが。)

冒頭からヒロインは赤ちゃんの時に拉致されて地下室でペドレイパーに育てられたとかいう無駄にハードコアな感じで始まるし、主人公と母親の関係は案の定歪だし、主人公は狂った母親の夢(a.k.a.呪い)で雁字搦めだし。

音楽学校とか、食事シーンとか、孤児院みたいな要素的には平成ライダーファン的に既視感のある物で溢れててあーやっぱり敏樹作品だぁ・・・わーい・・・・みたいな所はあるんだけども、とにかく全てがダークな方向に振り切っててグロテスク化している感じ。

やっぱり敏樹作品なのでフード描写なんかもやたらと出てくるんだけど、ヒロインは味覚ないし、主人公は狂った母親の教えてベジタリアンな上に固形物すら駄目でオカンが作ったムースとかゼリー化した物ばっかり食べてたり、フード理論にも徹底して救いようのない終わってる感じが凄い。異物食描写もやたらあるし。

ストーリーとして面白いかどうかというと、正直微妙。全体的なストーリーのバランスは振り返ってみると凄く歪。多分、人間の気持ち悪いグロテスクな部分を描く事に重点を置いたらこういうバランスになるのかな~みたいな印象を受けた。

母親のお腹の中にいる時に交通事故で母親が死んで帝王切開で生まれて、母親が居ない事がコンプレックスなお祖母ちゃんに育てられたペドレイパーという無茶苦茶なキャラクター(でも敏樹っぽい)が後半にちょっとだけ出てくるんだけどストーリーの本筋とは殆ど関係ないのに無駄に詳細にペドレイパーとして覚醒するまでのオリジンが少年時代から描かれていたり。その話いるか?みたいな。どうでもいいけど、この作品はペドレイパーが出てきすぎ。

ゴア表現とかスプラッター描写とかは特に無いし、基本的に個々のエピソードも描写のリアリティみたいなのは薄い抽象化された感じなんだけど、要素的に全てがグロテスク過ぎてヤバい。キモい。仮面ライダーファイズとかキバとかいった井上敏樹脚本作品のネガみたいな感じなので、併せて初めて楽しめる感じかな。この作品単体で最高~とか言う人がいればちょっとお近づきには成りたくない感じはする。
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by cemeteryprime | 2014-03-05 11:26 | 作品・感想 | Comments(0)

【漫画】闇の土鬼 感想

ようやく最終巻が出た。横山光輝のバトル漫画の中ではトップクラスの面白さじゃないだろうか。といっても、忍術とか超能力とかが入り乱れる能力バトル物とはちょっと違うシリアス&ハードな作風なので比べようは無いんだけど。

内容は、血風党という政府の汚れ仕事を請け負う暗殺者集団の抜け忍に拾われ育てられた土鬼が、抜け忍討伐で殺された父親の敵討の為に血風党と戦う・・・という感じでスタートするんだけども、戦っているうちにクーデターを巡る攻防に巻き込まれたり、血風党が政府から用済みになって消されかけたりと色々な陰謀に翻弄されていくのが面白い。

徹底してシニカルな内容で、敵も味方も影で暗躍する忍者みたいなやつらなんだけど、本当に扱いが不遇なんだよね。任務のためなら命も捨てなきゃいけないのに、仕えていた相手から平気で切り捨てられたり。戦乱の時代が終わって活躍の場所を無くした戦闘しか能の無い奴らが時代に翻弄されながらお互いに潰し合って共倒れになっていくみたいな悲惨な雰囲気がストーリー全体に漂っている。

それでも、ストーリーとしての落とし所が素晴らしくて、単に悲惨なだけの話になっていない。土鬼は最初は単に復讐の為に戦っていたんだけどもそのうちに武術家として高みを目指す喜びみたいなのに目覚めていく。一方で、敵の血風党の首領もまた当初は土鬼殺すべし!だったのが、自分たちのような人種に先が無い事を悟ったのもあって、若くて才能のある土鬼になんとか自分たちの残した武術を伝承しようと考え始める。

で、最後の最後にラスボスであったはずの血風党の首領と殺し合いではなく、命がけの稽古があるという展開がかなり熱い。そして土鬼はその伝承された技で、幕府の最強の刺客であった柳生十兵衛を打ち負かしてみせて、首領は満足して自害するという・・・。で、この首領の死に様が復讐を誓う切っ掛けになった土鬼の親父の死に様とフラッシュバックするんだよね。殺し合いを繰り返した宿敵とお互いに認め合って最後はライバル同志の友情を越えて、師弟関係というか擬似親子関係みたいなところまで昇華されていくという・・・。

ただやっぱり悲しいのは、土鬼は闇の武芸の伝承者になって最強になったものの時代がこの先、土鬼のような人間を全く必要としていないという話なんだよね。とにかく色んな暗器を使った痛そうで激しい戦闘描写は光輝漫画の中でもピカイチだと思うので買ってそんは無いはず。今の漫画になれていると、あーメリケンサックで殴られるだけで骨って折れるんだ。折れたら動かないよねーみたいな当たり前の描写が新鮮。面白いよ。

完全版 闇の土鬼 上 (復刻名作漫画シリーズ)

横山 光輝 / 小学館クリエイティブ

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by cemeteryprime | 2014-02-24 09:51 | 作品・感想 | Comments(0)

【特撮】今週のスーパーヒーロータイム

・獣電戦隊キョウリュウジャー(最終回)


ついに最終回を迎えてしまった・・・。いかに面白かったかに関しては、何を今更って感じなので割愛。

脚本の三条陸に関しては正直仮面ライダーWの時は、小さく小奇麗にまとまっていているものの、そこまで突出した良さみたいなのも無くて個人的にはパッとしないな~とか思ってたんだけど、この辺りは作品性との相性の問題なんだろうね。ライダー作品がどうしても含みがちな暗いウエットなドラマ性みたいなのにはあんまり向いて無かったんだろう。

キョウリュウジャーの場合は兎に角とことんポジティヴな感じ。テンポもいいし、小難しくなり過ぎないし、展開は熱いし、そしてなにより観ていて楽しい。先のライダー的な面白さが例えるなら、とことん共感させてボディーブローを入れてくる痛い!でも気持ちいい!系だとしたら、キョウリュウジャーはとことんリズムに乗せてついつい踊らせてくるみたいな感じ。こういうタイプの面白さを持っている作品ってあんまり無いよね。

正直ドラマ的な部分の作りに関しては、そこまで優秀とも言えないんだけど、テンポと展開で乗せていく感じなので正直細部が気にならない作りなんだよね。「・・・おいおい!でもまぁ、面白いから良いや!」みたいな。細部の矛盾が気になってストーリーに乗れないってのと対極の存在。

そういう面でも、アクションとエンターテイメント性重視な坂本監督との相性が抜群に良かった。今作は素人目にもはっきり分かるくらいに生身のアクションが多めだったんだけど、やっぱこう盛り上げる熱い展開で生身アクション持ってこられると燃えるんだよね。

まぁ、とにかく文句なしに傑作でした。引っかかったのは、木下あゆ美が変身出来るようになったのにふとももを出さなかった事くらい。


・仮面ライダー鎧武(17話)

ドリアン回。ミッチーは計画通りみたいな発言はしていたものの、結果オーライ的に助かった感が凄い。あと、思いっきり取引現場からミッチーが丸見えだったり。あの辺はギャグなのか、ミッチーがなんやかんやでまだまだ未熟で杜撰な感じの演出なのか。こういうのを観ると、黒いっていうよりは単に厨二病マインドなだけなのか・・・!?とか思ったり。
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by cemeteryprime | 2014-02-09 17:25 | 作品・感想 | Comments(0)

【小説】ウルトラマンメビウス:アンデレスホリゾント 感想

ウルトラマンメビウス: アンデレスホリゾント (光文社文庫)

朱川 湊人 / 光文社

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先に言っておくが、ウルトラマンメビウス本編はまだ観たことが無い。が、最近見かけるタイアップ物の小説作品は結構思い入れの強い作家さんが書いていて面白い傾向が強いので買ってみた。

内容は、GUYSという作中での科学特捜隊に入ってきた新米隊員(多分小説オリジナル)が研修期間中に遭遇した様々な事件や隊員たちとの交流を通じて成長していくストーリー。あとがきを読む限り、この作者はメビウス本編のシナリオも3つ担当していて、小説はこの3つにいくつかオリジナルのシナリオを加えて再構成した感じらしい。

新人キャラによる作品世界への外部からの目線みたいなのを効果的に使いつつ、世界観やドラマを大切にした作風でなかなか好感が持てる内容だった。多分メビウスの作品特性的なこともあって昭和のウルトラ作品への言及みたいなのも多かったんだけど、その辺りは余り詳しく無いので分からなくて悔しい感じ。個人的には分からなかったけれど、分かる人にはより面白いみたいな内容になっていたんだろう。個人的にはもっとSFとドンパチ中心の作品の方が好きかな。ドラマ中心なので、本編観てなくてイマイチ主人公以外のキャラがよく分からん感じなのが痛かった気がする。小説としては読んでて分からんって事は全然無いんだけど、本編観てたらもっと面白いんだろうな感が凄くてモヤっとするんだよね。ぐぬぬ!
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by cemeteryprime | 2014-01-24 17:16 | 作品・感想 | Comments(0)

【小説】コラプティオ 感想

コラプティオ (文春文庫)

真山 仁 / 文藝春秋

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首相補佐官と新聞記者の立場の違う2人の主人公の視点から原子力政策やアフリカ支援等をモチーフにしたストーリーが展開する。文庫版なので、そこそこ昔に書かれた作品のはずなのだがモロに現状につながる題材になっていて非常に興味深い。

そんな感じで内容もしっかりしているんだけど小難しいだけの社会派系な話にならずにストーリー的にも凄く面白いのがこの作者の特徴で、今作もそんな感じ。

道を分かった対照的な性格の元同級生の二人の主人公が、再開してそれぞれ別の職業と立場になって対決しつつ最後には共闘みたいな構図になっていたり、それなりにポジションを築いて社会人として一人前になった気でいた2人がそれぞれ業界の暗部に直面し、師匠的な人と出会って成長して鍛えられて一皮むける話になっていたりと、かなり王道なエンターテイメント性のあるプロットになっている。

タイトルのコラプティオは汚職や腐敗を意味するラテン語。大衆の無関心とか、いかにしてリーダーが腐敗するのかとか、思考停止して委せるとヤバいみたいなテーマもあって個人的に今の興味に合致する所が多くてとても面白かった。
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by cemeteryprime | 2014-01-22 11:16 | 作品・感想 | Comments(0)

【漫画】マギ シンドバッドの冒険(2巻) 感想

マギ シンドバッドの冒険 2 (裏少年サンデーコミックス)

小学館

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マギ本編でさんざん正しい人間は居ませんよ!シンドバッドやばいよ!という警鐘を鳴らされているのを知っているので、それを読んでからこっちを読むと凄い違和感がある。

描写的にシンドバッドが、生まれつきどう考えても本能的に正しい選択をする能力を持っているのだ。それこそ赤ん坊の頃から。モガメット学長!!遺言残してくれた直後で悪いですけど、正しい選択が出来る優れた人間はいましたよ!!みたいな。

この件をどう捉えていいのかが悩む。こっちはマギのアシスタントの人が作者監修の元で描いているので、そんな致命的な矛盾がスルーされているだけというのは正直考え難い。となると、実はシンドバッドはそもそも人間じゃありませんでしたー!みたいな話になるのかなとか思うんだがどうなんだろうか。アルマトラン絡みの転生体か何かでしたとか、実は邪悪な意思に導かれてましたとか。

優れた人間に委ねちゃうとヤバイみたいな話は、多分アルマトランのソロモン王の話も示唆している気がするので、最終的にこっちの世界版のソロモン王みたいな感じになって行き着く先はアルマトランみたいな滅亡とかそういう展開なんじゃねーのかなとか思うんだが。

その辺りの事情がどうなっているのかは兎も角、ストーリーとしては正直ちょっと面白く無いんだよね。何故ならシンドバッドが割と生まれつき本編のシンドバッドそのまんまなので、人間的な成長の余地なくない・・・?みたいな。個人的には、本編でこそ完璧な存在に見えるシンドバッドも実は矮小な人間でしか無かったよみたいな、ストーリーになるのかと思ってたんだけど。こんな奴がどうやって本編のシンドバッドになったんだ?みたいなこの先どうなるのみたいな期待感が読んでいて一切無い。

一応、代わりにシンドバッドの仲間達がどうやって集まったのかとか、そういう過去篇の集合体みたいな話になはなっていてファン向けには面白い所はあるんだけど、それだと本当にただの過去回の寄せ集めやんけ!という感じ。ストーリーとしてのメインの推進力が無いのよね・・・。
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by cemeteryprime | 2014-01-21 17:24 | 作品・感想 | Comments(0)

【漫画】マギ(20巻) 感想

マギ 20 (少年サンデーコミックス)

大高 忍 / 小学館

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・マグノシュタット篇、完結

邪神の落とし子的な巨大怪獣に対して、各国の金属器使い達が大集合&極大魔法撃ちまくりの大決戦でした。盛り上がるといえば盛り上がるんだけど、こういう壮大な構図のバトルだとどうしても内容に対して画力が追い付いていないなと感じてしまう部分がチラホラ。画力というと語弊があるかもしれないが、構図の問題というか、いまいちウルトラマン級の巨大怪獣と戦っている迫力に乏しいというか・・・。マギは戦争描写みたいなのも多いんだけど、こういうスケール感がデカい場面がいまいちまだ描き慣れてない感じ。凄い好きな漫画だけに、その辺りが悔しいなと。

結構唐突なインフレバトル&全員集合だったので、もしやこの流れは打ち切り!?とか思って当初はかなりビビったんだが、逆に割と早い段階でこういうのを持って来るってことは、今後はこういうインフレパワーバトル的な盛り上げ方はしませんよという事なのだろうか。もしそうなんだったら嬉しい。

気になるのは、悪の組織の親玉の練玉艶が実は異世界(アルマトラン)でのマギでした!みたいな設定が出たり、アルマトランに関わる重要な設定が出たりしているにも関わらず、そういう新要素を吹き飛ばすくらいに現状頼れる味方のはずのシンドバッド王が一番ラスボス感が出てて不穏だというところ。いろいろ御託ならべて煽るけど、結局コイツが一番ヤバイんでしょ!?知ってるよ!?みたい感じなので、あまりその他の要素が怖くないんだよね。ジュダル&白竜のコンビとかも。

シンドバッドに関しては、正直ちょっとヤリ過ぎレベルに煽り過ぎじゃないかな感がある。テーマ的な部分なので分かりやすく強調してるんだろうけど、ストーリー的にはもうちょっと仄めかす程度にしないと、最後にシンドバッドと決定的に対立した時の衝撃とかも薄れるんじゃないの?みたいな。余計なお世話かもだが。

ただそのあたりはどうでもよくなる位にシンドバッド王が相変わらず一番良いキャラをしているのは事実。前作の主人公感(既にLv.100)みたいなオーラが出てて良いんだよね。主人公が持っている謎の主人公補正とか、主人公の選択が何だかんだで正しいみたいなそういう世界の神(作者)に愛されてる感というか、そういう主人公故のチート感みたいな物を味方サイドでは無くて第三者的に見た時の得体の知れない雰囲気がよく表現されてる感じ。敵側から見た時のそこまでお前の都合よく進むと不気味なんですけど!?みたいなの。

作中だとメタ的な視点を持っている練玉艶とかに第一級特異点とか呼ばれてるけど、言い得て妙という感じ。存在するはずのない世界の主人公みたいな。

モガメット学長が遺言で、優れた人間など居ない!正しい選択ができる人間など存在しない!そういうのに委ねちゃうのが一番ヤバイよ!とほぼシンドバッド王を名指しにしたも同然の警鐘を鳴らして死ぬという駄目押し展開までされたらもう笑うしかないよ!

それはそうと、煌帝国の皇子たちが地味に兄弟愛に溢れた人間味のある集団なのが分かって嬉しいような悲しいような。カニと修造理論的に戦争描写が辛くなる一方だわ。この後は煌帝国篇になるのかな。楽しみ。
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by cemeteryprime | 2014-01-21 01:03 | 作品・感想 | Comments(0)

【特撮】今週のスーパーヒーロータイム

今期のスーパーヒーロータイム(戦隊+ライダー)はアタリ過ぎてやばい。今週は特に凄かった。

・獣電戦隊キョウリュージャー(45話)
・ラスボスが究極体に進化。新幹部が2体お披露目。
・指導者だったトリンが今度こそ本当に死亡したっぽい。
・トリンが頼りにしていた主人公の親父がまさかの裏切り&トリン殺害。

キョウリュウジャーは盛り上げ方が凄くてここでこれだけ盛り上げるんなら最終回付近はどうするんだよ!?みたいな感じで毎回毎回ハードルを自ら上げてくるんだけど、何だかんだで毎回きちっと超えてくるのが嬉しい。トリンは毎回死ぬとかいう割に石化しかけたり、石化したりするだけだったのが今度こそ石化した上に木っ端微塵になって笑ったが。

親父がトリンの変身銃を奪ってシルバーになったのはなかなか良かった。始祖鳥っぽい鳥人間のトリンが変身すると人間ぽいフォルムになるのは微妙に違和感があったんだが、全ては今回の展開の為と分かって納得。親父の裏切りはどうせなんか真相があるんだろとは分かりつつも、主人公の強いオヤジは共闘するものじゃなくて超えるものだろ!という王道な熱い展開になってくれて嬉しい。それはともかく、地球の声を聴いてみたら人間は滅ぼしていいから惑星とその他動物は許してって言ってた!というオヤジの発言はフェイクなんだろうけどそれなりに説得力があって笑った。そりゃデーボス軍も信じるわ。

どうでもいいけど、デーボス様の完全体のデザインが微妙・・・。うーん・・・。百面神官カオスとか幹部達のデザインが良いだけに・・・。もっとクリーチャー然としてて欲しかったんだが、なんかゴチャゴチャしたカラフルな感じで正直あまり強そうじゃ無いなぁ。

・仮面ライダー鎧武(14話)
遂に虚淵版仮面ライダーが本領を発揮し始めた!まどマギで言うとマミさんが首チョンパされた回みたいな感じ。

初瀬ちゃんが死ぬ展開の演出は完璧過ぎて痺れた。ヘルヘイムの果実食べてモンスター化したものの、一旦人間体に戻ってギリギリまだ人間に戻れるんじゃ無いのかという可能性を匂わせながらも、主人公の仲間を襲って割とどうすんだこれ感を出しつつ(多分仲間は怪我で感染している)、途中何度も主人公は心が折れてついつい殺しそうになりながらも必死で葛藤しながらモンスター化している初瀬ちゃんを説得するんだけど、最後は敵幹部が新登場して無慈悲に殺害という・・・。しかも、あんなにモンスター化してても元は人間だい!って葛藤して苦しんでたのに、主人公はまだ知らないが既にモンスター化した親友っぽい奴を殺しているという・・・。鬼畜すぎるで・・・。

怪人だって人間だけど殺すのもやむ無し以上の鬼畜な展開が出てきて頭が下がります。答えが出ずにあんなに葛藤して苦しんでいるのに、実は1話目で知らずに親友殺しているとか。次週は確実に更なる鬱展開必死でワクワクが止まらないわ。今のところは、真相に気付いたのはミッチーだけなのでミッチーが黙っておいてもっと後でより効果的になタイミングで発覚とかいう展開もあり得るけど。ギャグキャラその2な感じだった初瀬ちゃんが、ここまで見事に散るとは予想していなかった。

明確に人死(殺人)は出るし、今までも実は出てたんですよ?という事が示された事で一気にシリアス度が増した。まだまだ先は長いので、いったい後何人が死ぬんだろうかと戦々恐々としてしまう。とにかく次週が早く観たい!

1クール目は、なんだよライダーの制約の中じゃこんなもんか。本当に虚淵起用の意味あるのか~?と、割と鼻くそほじりながら観てる感じだったけど、それすらも2クール目の展開につなげる為の布石だったのでマジすいませんでした!最高です!という感じ。まんまとダマされるというか、いい方向に予想を裏切ってくれると凄く観ていて楽しい。
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by cemeteryprime | 2014-01-19 23:16 | 作品・感想 | Comments(0)

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