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カテゴリ:作品・感想( 151 )

【学術】赤ちゃん列車が行く 感想

赤ちゃん列車が行く

ジャン・ハロルド ブルンヴァン / 新宿書房

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都市伝説の研究本。と言っても、所謂"都市伝説"な怖い話を集めた本では無くて民族学的な現代版のフォークロアを集めて分析している感じの内容。都市伝説というと仰々しいが、要するによくある噂話のテンプレとか、よくあるジョークのテンプレについての本だ。勿論、怪談とかそういうホラー系についても載っている。

メインはアメリカにおける都市伝説なんだけど、一応外国の都市伝説についてもチラホラ。ただ、読んでみて明らかになったのは、地域ごとに特殊な都市伝説があるというより、一定のミーム的に優秀なテンプレが世界的に流布されていて、細部の設定なんかは地域ごとに異なるという感じ。

ビックリするくらいに、普通に身近で聞いたことある話が多くて驚く。怪談的なイメージで捉えると、口裂け女とか花子さんとか、そういうキャラ単位で捉えてしまいがちなんだけど、どっちかというと文法的なテンプレです。

例えば、給水塔に死体が入ってた話とか、ヒーローごっこで死んだ子供の話とか、局地的に発生したベビーブームの話とか、指輪を指ごと切り落として盗む強盗の話とか、腎臓泥棒の話とか、子供を攫う車の話とか、エロビデオの返却で間違ってエロホームビデオを返却する話とか、学校で子供が気の利いた解答をする話とか、有名人が返した気の利いた解答の話とか。最後の2つに関しては、真偽はともかくツイッターでもしょっちゅう見るよね。

怪談系に関しては、結構漫画とか映画でもよく見る奴が多かった。医大生が死体でふざける話とか、精神病院から逃げた殺人鬼の話とか。ジョジョの第4部の犬と思いきや、人が手を舐めてました話とかも有名な都市伝説やんね。

あと一番面白かったのは、ジャージーデビルの話。都市伝説本とかUMA本なんかによくジャージーデビルは紹介されてるけど、正直読んでもあからさまにねーだろって感じの荒唐無稽な設定のキャラだったので全くピンと来てなかったのだが、これを読んで納得。ニュージャージー州では、いろんな怪談系の都市伝説の犯人役がこのジャージーデビルって奴のせいにされているだけだったという。それだけ。キャンプ場でカップルが精神病院から逃げた変質者に殺された話も、ニュージャージーではジャージーデビルが犯人という形で語られるだけみたいな。天狗じゃ!天狗の仕業じゃ~!!と、大差無い感じ。要はジャージーデビルの部分を別のキャラにしても全く問題無い。だから、キャラとして独立させると凄いフワっとして変な印象を受けていたのだ。謎が解けてスッキリ。
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by cemeteryprime | 2014-04-13 22:20 | 作品・感想 | Comments(0)

【アメコミ】アルティメッツ2 感想

アルティメッツ 2 (ShoPro Books)

マーク・ミラー / 小学館集英社プロダクション

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このシリーズを端的に表すのであれば、"ブラックすぎるアベンジャーズ"の一言に尽きる。ひねりが効いてるとか、リアル寄りとかいう以前にとにかくブラック。2巻を読んで一層そう感じた。一応、映画版『アベンジャーズ』の原作で、所々に映画版でみたシーンもちゃんとあるんだけど、映画版だとこの根底に流れるブラックユーモア感が浄化されてるので印象が違いすぎる。

2巻はロキ篇。1巻でのソーが、自分が雷神だと信じているスーパーパワーを持ったヒッピーという設定がギャグじゃなくて伏線だったとは・・・。

ソーはずっとまともな事言ってるんだけど、誰もソーの事を神様だと信じてくれない(あたりまえだが)。加えて、ソーは争いを無くす為に地上にやって来たので皮肉な事にアメリカ政府に対して批判的なんだよね。ソーはアルティメッツ(今作におけるアベンジャーズ)が、中東への人質救助作戦を皮切りに他国政府の紛争にまで干渉し始めたのを批判して脱退。

タイミング良く、前作で街を破壊しまくったハルクがアルティメッツのメンバーだった事が発覚。ハルク制圧をデビュー戦にしたアルティメッツはマッチポンプバレ不可避。ハルクの件を密告したのはソーに違いない!と冤罪でソーは恨みをかってしまう。そして、バナー博士は裁判で死刑判決。おまえのせいでバナー博士は死刑に!と言いながらも、死刑判決が出た途端にハルクになって暴れられたら面倒なので、仕方が無いねと騙し討ちして爆殺するアルティメッツのメンバーたちなのであった。そして、バナー博士の葬式で用意された嘘八百な感動的なスピーチを読むキャプテン・アメリカ。終始こんな感じ。

ちなみに、ソーはこの後ヨーロッパで抗議デモに参加している最中に、デモを鎮圧しに来た機動隊の暴力に対抗したとたんにアルティメッツに脅威判定されてボコられて逮捕されてしまう。

ってな感じで、一応ロキが影で情報操作とかはしてるんだけども、基本的にアメリカが勝手に暴走して恨みを買いまくって最終的に反アメリカ連合(ロシア、中国、中東、アフリカ)が報復の為に超人部隊を率いて攻撃を仕掛けるという内容。反アメリカ連合のリーダーが、アメリカの侵略に対抗するために超人兵士血清の実験体に志願したイスラムの少年という・・・。

・・・とまぁ、アメリカ批判的な内容になっている。アメリカは諌めに現れた神様をボコり、疑心暗鬼で内ゲバを始め、自業自得で反アメリカ連合の総攻撃を受けるという前作以上に救いのない話。

ストーリーの中心は、一応ソーとロキなんだけど、ソーは真面目に頑張っていたものの完全に狂人扱いされてアルティメッツから相手にされず、煙たがられて、最後は敵認定されてボコらるし、ロキは基本的に情報操作でアメリカの疑心暗鬼を掻き立てて反アメリカ連盟の支援しているだけなので結構地味な感じ。でも、ロキは魔力だ何だの正面突破よりも嘘や偽りの神という部分を全面に出して頭脳プレイに徹して黒幕をしていたのでなかなか良かった。

そんな感じだが、最後はやっぱりソーが復活してロキをボコって、みんながコイツ・・・本当に神様だったぞ・・・!?ってなってきっちり締めてくれる。

単にブラックなだけじゃなくてキャラは人間味に溢れすぎてるし(キャプテンアメリカも含めて碌な奴がいない。)、ちゃんと最後はアベンジャーズ感ある話にまとまってるのが凄い所。ハルクが帰ってきた!ホークアイ強すぎ!!みたいな面白さはちゃんとある。ただ、全く勧善懲悪モノでは無い。

映画の原作ということであのノリを期待して読むと面食らうはずだが、ブラックなアベンジャーズということを踏まえていれば問題ないはず。
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by cemeteryprime | 2014-03-31 20:09 | 作品・感想 | Comments(0)

【ゲーム感想】クトゥルフ神話TRPG

クトゥルフ神話TRPG (ログインテーブルトークRPGシリーズ)

サンディ ピーターセン / エンターブレイン

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前から資料として持っていたクトゥルフ神話TRPGも初めてプレイしてみた。キーパーをやった。

まぁテストプレイという形でざっくりとやってみた訳だけども、1回やってみてようやくゲーム性というかシステム面がはっきりと見えてきた感じ。なるほど、これは確かにゲームだぞと。シナリオは『悪霊の家』を適当に改変した感じでやってみたんだが2回やって見事に両方失敗。何でみんな宙を舞うナイフと戦ってしまうん・・・。

ただ、キーパーとして誘導した方が良いポイントとか、ヒント的な情報の配置の仕方とかは何となく分かったので、次こそ上手くクリアできるゲームを用意できるはずだ。多分。

今までは、単に図鑑としてフレーバー的な要素しか読んでなかったんだけど、システムが判ってからは今までスルーしていたシステム関連の数値データの方が面白い。なるほど、その能力とか演出はこういうシステムで表現するわけか!みたいな。


最近はAVGを作っていた訳だけども、AVGであれば事前にシナリオの分岐を全パターン入力しとかないといけない部分をTRPGだとアナログで処理してしまえるって感じなので作る分にはこっちの方が楽やんけ!みたいな。数値データもあるし。まぁ、アナログなのでプレイ中は計算やらなにやらの処理でキーパーは大変だけど。

昔はTRPGって茶番感のある会話ゲームなんでしょ?という偏見があったが、あくまでシステムがあってルールにそってフラグを回収してクリアを目指すという点においては大して変わらなかった。むしろ、ヒントとなるフラグを回収したら自動的に正解ルートが出てしまうデジタル形式よりは、いくらフラグを回収しても本人が気付かない限り無意味なアナログ形式の方が、自然で楽しい。

プレイヤーとしてはまだTRPGは遊べていない訳だけども、キーパーに関していうと、プレイヤーが何故か念力で動いてるだけのナイフに殴りかかって無駄に死にかけている時に何とも言えないもどかしさとか、ちゃんと推理して突破してもらえた時のクリアしてもらった感とかは結構癖になりそうな感じ。特に、伏線を拾って貰った時の達成感とかは凄い嬉しい。文字情報ではなくて会話で情報が開示されるので、プレイヤーが注意してないと伏線情報を流してしまいやすい点と、ゲーム故の双方向性がTRPGでは上手く噛み合って面白さとして機能しているなーという印象。
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by cemeteryprime | 2014-03-25 09:51 | 作品・感想 | Comments(0)

【ゲーム】キング・オブ・トーキョー:パワーアップ! 感想

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久々にゲーム会をして、これでもかという位にキング・オブ・トーキョーをプレイした。この前買った拡張版のパワーアップ!も初投入。

進化カードは中々面白かった。確かに怪獣毎にめちゃくちゃ個性が出て良い。謎に多彩な小技を持つパンダとか、東京にいる怪獣を全力で殺しに掛かるゴリラとか、メカザウルスは火力が凄いし、サイバーバニーはガジェットでブーストしまくる感じなのかな。ゴジラが一番地味で使いにくかった印象。確かにゴジラっぽいんだけど、ノーマルすぎてイマイチ弾けてない。

ただ、進化カードが増えた分、お互いに日和っていると中々勝負がつかなくてもの凄い停滞してしまった。なので、基本的にはチマチマとエネルギーなんか貯めて無いで殴る!ダメージを受けたら回復しつつ、進化カードでパワーアップしてさらに殴る!みたいなプレイングが正解なのかな。

全員がお互いを殺しに行くプレイに切り替えたら、凄い早い上に大怪獣バトル感が溢れる熱い展開になってより面白かった。このゲームの醍醐味はやっぱこれだなと再確認。進化カードの中には、いつでもオープンにして使える回復アイテムみたいなのもあって意外にこれが駆け引きに使える。進化カードは発動させるまで手札みたいな感じで持っておけるので、何が飛び出すのやら感もあって楽しいのだ。
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by cemeteryprime | 2014-03-25 08:42 | 作品・感想 | Comments(0)

【小説】未来警察殺人課(完全版) 感想

未来警察殺人課[完全版] (創元SF文庫)

都筑 道夫 / 東京創元社

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科学技術とテレパシーが発達した未来世界、殺人事件は社会的にはもはや存在しない事になっていた。しかし、検査を掻い潜り殺人衝動を持ってしまうイレギュラーは時折出現してしまう。そんな潜在的殺人犯を密かに抹殺するのが"殺人課"の刑事たちであった。そんな世界観の作品。

殺人衝動に加えて特殊な才能を認められた殺人犯は、矯正施設に送られずに殺人課の刑事としてスカウトされる。頭にリモコン爆弾を仕掛けられ行動を監視されながらも、殺人衝動を満たす為、殺人課で働く刑事が主人公だ。ただし、彼らの仕事は社会に殺人事件が存在することを隠蔽すること。一応、強力な破壊銃も持ってはいるものの、気絶させたり、心臓発作に見せかけて殺す事が出来る低出力の衝撃銃で仕留めなければいけない。

空港の入国審査とか、健康診断とかのタイミングでテレパシストに殺意を発見されると、殺人課の刑事が出動するんだけど、大抵の場合は健康診断でそれまで犯罪傾向みたいなのが出てなかった人だったりして、何で急にみたいな所から捜査が始まる。

ストーリーは短編集の形式になっていて、事件ごとに短くまとまっている。全15話。捜査、アクション、SF要素が毎回バランスよく盛り込まれててエンターテイメント性重視な内容でとにかく読み易い。

設定を見れば分かるんだけども、アニメの『PSYCHO-PASS』が地味にこの作品を元ネタにしてるんじゃねーのかというレベルで凄い似ている(潜在的犯罪者を事前に感知して狩る設定とか、元殺人犯な刑事たちとか、ドミネーターっぽい衝撃銃とか)。ただ、世界観的な完成度とか、話のまとまり具合とかは正直こっちの方がレベルが高いので、あの世界観に惹かれた人は是非こっちもオススメする。

テレパシー能力によるスキャンがある中で、上手いこと殺意を誤魔化すトリックとかが毎回秀逸なのだ。それとか、殺意はあるんだけど誰を殺そうとしているのかが判らないとか、明らかに殺意があったのに急に反応が無くなったとか。

ただ、結構古い時代の小説なせいもあって007的なノリのハードボイルド系なんだよね。なので毎回、敵とかパートナーの美女をファックする濡れ場があるという・・・。
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by cemeteryprime | 2014-03-06 16:11 | 作品・感想 | Comments(0)

【アメコミ】バットマン&ロビン 感想

バットマン&ロビン (ShoPro Books)

グラント・モリソン / 小学館集英社プロダクション

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二代目を襲名したディック・グレイソン(初代ロビン)と、バットマンの糞息子なダミアン君(四代目ロビン)の新しいバットマン&ロビンのコンビの活躍を描くストーリー。

組み合わせの妙というか、この2人がバットマン&ロビンとして全く安定感が無い凸凹コンビで面白い。二代目バットマンになったものの、誰が見てもあれ?なんか違うくね?ってなってイマイチ周囲からの信頼感が無い、どこかヘッポコ感のあるディックのバットマンも面白いし、バットマン本人でさえ手を焼いたダミアン君をそんなディックが制御できるはずもなく・・・という感じで暴走しまくるダミアン君も良い。

ディックはちょっと優しすぎるというか真面目過ぎるというか。バットマンみたいにならねば!って思うんだけど、養父であるバットマンがディックの中で偉大過ぎてギャップに苦しむみたいな。ダミアンはダミアンで、母親が糞過ぎる(背骨に遠隔操作マシンを仕込んで文字通り操り人形にしたり。)せいで強烈なファザコンなのでディックのバットマンにケチつけてくるという。よくよく考えるとブルース・ウェイン大好き(ひねくれた形で)コンビすぎてヤバイ。

ストーリー的には、ようやくR.I.P.篇の完全解決という感じ。個人的には凄いイマイチだったブラックグローブの黒幕ハート様がやっとこさ死亡。さらにレッドフードは性懲りもなく子供の相棒を作って、バットマン&ロビンに挑戦してくるという何回目だよ展開。で、最後はバットマンもなんだかんだで復活。復活したバットマンは、ブルース・ウェインとしてバットマンを支援してました~と世間に公表。もっと支援を拡大してバットマン・インコーポレイテッドという形で世界中で犯罪と戦うバットマンを育成します!みたいな話になって終了。

黒幕のドクター・ハートがイマイチ魅力は無いものの、その部下として新しいヴィランが何人か登場したのでまぁいいか。豚の仮面を被ってマゾなそのまんますぎる変態豚野郎なピッグ教授とか、ロボトミーして痛覚とか罪悪感とかが無くなった(そしてなぜか女の顔を剥いで食べる)殺し屋のフラミンゴとか。

ただ、この作品で一番印象に残って全て美味しい所をさらっていったのはジョーカーな気がする。バットマンが居なくなって暇になったのか無駄に活躍するんだよね。結局ドクター・ハートに止めを指したのもジョーカーだし。バットマンが居ない状況で、謎の覆面の探偵”グレイヴディッカー”が登場。妙にアドバイスをくれたり共闘してくれたりするグレイヴディッカーはどう考えても実は生きていて正体を隠しながら助けてくれてるブルース・ウェインしかないじゃん!!と思ったら、残念!!ジョーカーでしたー!!という展開は笑った。報復にダミアン君にバールで拷問されてたけど。ドクター・ハートの敗因はジョーカーに喧嘩を売ったことだろう。ジョーカーを怒らせてしまうと、基本的に役者が違いすぎてブルース・ウェイン以外にはどうしようもない。ダミアン君もなんやかんやで手玉に取られちゃってたし。

散々、レッドフードVSナイトウイングのバットマンの跡目争いとかそういう身内の確執みたいなのを描いてきたものの、バットマンが死んで黙ってはいなかったのは擬似息子(ロビン&元ロビン)たち以上にジョーカーでしたという綺麗なオチになってて楽しかった。ジョーカーにバナナの皮で殺害されるドクター・ハートの死に様を見よ!
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by cemeteryprime | 2014-03-05 18:18 | 作品・感想 | Comments(0)

【アメコミ】バットマン:バトル・フォー・ザ・カウル 感想

バットマン:バトル・フォー・ザ・カウル

トニー・S・ダニエル / 小学館集英社プロダクション

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いきなり本編と関係無い部分の話でなんだが、巻末のタイムラインが本当に有り難い。

少プロの翻訳版を中心にしたバットマン75年分の歴史を簡単にまとめた年表と、1992~2012年のNEW52までの最近の流れをもうちょい詳細に解説したタイムラインが資料として用意されている。これを読むまでアンダー・ザ・レッドフードの位置が良くわからなくて混乱していた。

この作品に繋がる時系列的には、『バットマン&サン』、『バットマン:ラーズ・アル・グールの復活』、『バットマン:ブラックグローブ』、『バットマン:R.I.P.』ときてからの、今作。

前作でバットマンが死んじゃって、その後の話。レッドフード(2代目ロビン)がここぞとばかりに、またしゃしゃり出てきて俺がバットマンじゃい!と偽バットマンになって犯罪者を殺し回ったり、バットマンが死んだぞ~ヒャッハー!!となって暴れだしたヴィラン達を抑えるために、ナイトウイング(初代ロビン)がバットマンの後を継ぐんだと周囲から圧力をかけられまくって、嫌々やるものの失敗して、でも最後には俺がやるしかねぇ!って決意するというストーリー。

完全に次作『バットマン&ロビン』への繋ぎみたいな位置であんまり内容は正直微妙。この件(バットマン継承)に関する割とどうでもいいような、脇エピソードみたいな成分も多い。が、巻末のタイムライン資料は良い。
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by cemeteryprime | 2014-03-05 17:29 | 作品・感想 | Comments(0)

【アメコミ】ビフォア・ウォッチメン(1、2巻) 感想

ビフォア・ウォッチメン:コメディアン/ロールシャッハ (DC COMICS)

ブライアン・アザレロ / ヴィレッジブックス

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ビフォア・ウォッチメン:ミニッツメン/シルク・スペクター (DC COMICS)

ダーウィン・クック / ヴィレッジブックス

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ウォッチメンの前日談。1巻は、コメディアンとロールシャッハ。どっちもアメリカの暗部をヒーローに投影して描いている感じ。特にコメディアンは国家の暗部の象徴という感じ。コメディアンは暴力的なイカれたヤツに見えたが、実際は救いようの無い過酷な現実を直視したが故の冷徹な行動でしたみたいなのがよく分かる内容で面白かった。平和の為になら過度な暴力(虐殺)も厭わないみたいな感じ。ストーリー的にはベトナム戦争の前線で、徐々にコメディアンがコメディアンになっていく話とケネディ家との交遊とその末路が描かれる。原作とか映画だとケネディ大統領の暗殺をしたっぽく描かれていたけども、今作ではそれには関与していない。

ロールシャッハの方は、どうしようもない犯罪者が蔓延する薄汚い街の一画で虚しく孤独な戦いをしている様が描かれる。とことん惨めで、勝利しても何の報いもカタルシスも無い地獄みたいな感じで救いが無いんだこれが。

2巻は、ミニッツメンとシルク・スペクター。ミニッツメンの方は、ウォッチメン世界におけるヴィジランテの登場と元祖ヒーローチームの結成、そして解散までを初代オウルマンの目線から語られる。アーティストが、ブルース・ティム(バットマンのアニメとか、ハーレイ・クインのマッドラブとかの人)の弟子か何かで、カートゥンっぽい絵柄がレトロな世界観とマッチしてて凄く良い。ストーリーも凄く良くって、1巻と2巻のどっちを買うかと聞かれれば断然こっちと言い切っても良い。

ちなみにオウルマン目線ではあるものの、ミニッツメン全員の話が出てくるのでこっちでもコメディアンは出てくる。コメディアンは、初代シルクスペクターをレイプしてミニッツメンをクビになったあと、FBIから接触を受けて太平洋戦争とかスパイ狩りとかに参加してどんどん政府寄りになっていったオリジンとかも読める。ミニッツメンの中でまともに従軍したのがコメディアンだけだったというのも面白かったし(他は徴兵検査落ち&徴兵回避)、コメディアンが太平洋戦争とベトナム戦争を経てどんどんおかしくなっていく感じとか説得力があって良かった。コメディアンも最初は本当に只の愚連隊というか、暴力を持て余したチンピラを襲うチンピラみたいな感じだったんだよ!なのでコメディアンが好きならこっちも是非買うべき。

後、ミニッツメンの全員の造形が凄い良い。基本的に全員がアメコミキャラのパロディみたいな設定だったのに、死に様を含めてそれぞれちゃんと血肉の通ったキャラとして描ききってて感動する。

シルクスペクターの方は、単に2代目シルクスペクターの生い立ちみたいな話。いかにして母親と同じくヒーローとなったかみたいな。ただ、ミニッツメンの方で初代シルクスペクターのオリジンを呼んでいるせいで、こうヴィジランテ版の教育ママみたいになった初代の生き様と併せて読むと熱い。地味にこっちにもコメディアンがしれっと出ている。

どうでもいいが、2冊ともジム・リーは表紙だけで内容には関係無いのはなんなの。2巻とかは本編のアーティストでも十分良い感じなのに。
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by cemeteryprime | 2014-03-05 13:15 | 作品・感想 | Comments(0)

【小説】海の底のピアノ 感想

海の底のピアノ

井上敏樹 / 朝日新聞出版

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平成仮面ライダーでお馴染みの脚本家の井上敏樹先生の普通の小説。案の定、内容はとんでもなく陰惨で孤独で悲痛な鬱話でした。

井上敏樹の鬱小説というと、否が応でもこれを思い出した。

小説 仮面ライダーファイズ (講談社キャラクター文庫)

井上 敏樹 / 講談社

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これに収録されている異形の花々を読んだ時にはあまりの鬱話っぷりにあれ・・・なんなのこれ!?ドラマでいろいろ制約を受けてる反動か何か!?って思ったんだけどもどうやらあれはやはり素の作風だったようだ。(小説版龍騎もまぁ似たような感じだったので薄々は判っていたが。)

冒頭からヒロインは赤ちゃんの時に拉致されて地下室でペドレイパーに育てられたとかいう無駄にハードコアな感じで始まるし、主人公と母親の関係は案の定歪だし、主人公は狂った母親の夢(a.k.a.呪い)で雁字搦めだし。

音楽学校とか、食事シーンとか、孤児院みたいな要素的には平成ライダーファン的に既視感のある物で溢れててあーやっぱり敏樹作品だぁ・・・わーい・・・・みたいな所はあるんだけども、とにかく全てがダークな方向に振り切っててグロテスク化している感じ。

やっぱり敏樹作品なのでフード描写なんかもやたらと出てくるんだけど、ヒロインは味覚ないし、主人公は狂った母親の教えてベジタリアンな上に固形物すら駄目でオカンが作ったムースとかゼリー化した物ばっかり食べてたり、フード理論にも徹底して救いようのない終わってる感じが凄い。異物食描写もやたらあるし。

ストーリーとして面白いかどうかというと、正直微妙。全体的なストーリーのバランスは振り返ってみると凄く歪。多分、人間の気持ち悪いグロテスクな部分を描く事に重点を置いたらこういうバランスになるのかな~みたいな印象を受けた。

母親のお腹の中にいる時に交通事故で母親が死んで帝王切開で生まれて、母親が居ない事がコンプレックスなお祖母ちゃんに育てられたペドレイパーという無茶苦茶なキャラクター(でも敏樹っぽい)が後半にちょっとだけ出てくるんだけどストーリーの本筋とは殆ど関係ないのに無駄に詳細にペドレイパーとして覚醒するまでのオリジンが少年時代から描かれていたり。その話いるか?みたいな。どうでもいいけど、この作品はペドレイパーが出てきすぎ。

ゴア表現とかスプラッター描写とかは特に無いし、基本的に個々のエピソードも描写のリアリティみたいなのは薄い抽象化された感じなんだけど、要素的に全てがグロテスク過ぎてヤバい。キモい。仮面ライダーファイズとかキバとかいった井上敏樹脚本作品のネガみたいな感じなので、併せて初めて楽しめる感じかな。この作品単体で最高~とか言う人がいればちょっとお近づきには成りたくない感じはする。
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by cemeteryprime | 2014-03-05 11:26 | 作品・感想 | Comments(0)

【漫画】闇の土鬼 感想

ようやく最終巻が出た。横山光輝のバトル漫画の中ではトップクラスの面白さじゃないだろうか。といっても、忍術とか超能力とかが入り乱れる能力バトル物とはちょっと違うシリアス&ハードな作風なので比べようは無いんだけど。

内容は、血風党という政府の汚れ仕事を請け負う暗殺者集団の抜け忍に拾われ育てられた土鬼が、抜け忍討伐で殺された父親の敵討の為に血風党と戦う・・・という感じでスタートするんだけども、戦っているうちにクーデターを巡る攻防に巻き込まれたり、血風党が政府から用済みになって消されかけたりと色々な陰謀に翻弄されていくのが面白い。

徹底してシニカルな内容で、敵も味方も影で暗躍する忍者みたいなやつらなんだけど、本当に扱いが不遇なんだよね。任務のためなら命も捨てなきゃいけないのに、仕えていた相手から平気で切り捨てられたり。戦乱の時代が終わって活躍の場所を無くした戦闘しか能の無い奴らが時代に翻弄されながらお互いに潰し合って共倒れになっていくみたいな悲惨な雰囲気がストーリー全体に漂っている。

それでも、ストーリーとしての落とし所が素晴らしくて、単に悲惨なだけの話になっていない。土鬼は最初は単に復讐の為に戦っていたんだけどもそのうちに武術家として高みを目指す喜びみたいなのに目覚めていく。一方で、敵の血風党の首領もまた当初は土鬼殺すべし!だったのが、自分たちのような人種に先が無い事を悟ったのもあって、若くて才能のある土鬼になんとか自分たちの残した武術を伝承しようと考え始める。

で、最後の最後にラスボスであったはずの血風党の首領と殺し合いではなく、命がけの稽古があるという展開がかなり熱い。そして土鬼はその伝承された技で、幕府の最強の刺客であった柳生十兵衛を打ち負かしてみせて、首領は満足して自害するという・・・。で、この首領の死に様が復讐を誓う切っ掛けになった土鬼の親父の死に様とフラッシュバックするんだよね。殺し合いを繰り返した宿敵とお互いに認め合って最後はライバル同志の友情を越えて、師弟関係というか擬似親子関係みたいなところまで昇華されていくという・・・。

ただやっぱり悲しいのは、土鬼は闇の武芸の伝承者になって最強になったものの時代がこの先、土鬼のような人間を全く必要としていないという話なんだよね。とにかく色んな暗器を使った痛そうで激しい戦闘描写は光輝漫画の中でもピカイチだと思うので買ってそんは無いはず。今の漫画になれていると、あーメリケンサックで殴られるだけで骨って折れるんだ。折れたら動かないよねーみたいな当たり前の描写が新鮮。面白いよ。

完全版 闇の土鬼 上 (復刻名作漫画シリーズ)

横山 光輝 / 小学館クリエイティブ

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by cemeteryprime | 2014-02-24 09:51 | 作品・感想 | Comments(0)

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