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カテゴリ:作品・感想( 151 )

【ドラマ感想】プリズンブレイク

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あらすじ
無実の罪で死刑囚になった兄のリンカーン・バローズを脱獄させるため、敢えて銀行強盗未遂を犯して囚人として刑務所に乗り込んだ建築技師のマイケル・スコフィールド。刑務所の改築計画に関わった利点を活かし、完璧な脱獄計画を立てて刑務所に入ったマイケルだったが、予測不能のアクシデントや人間関係のトラブルが襲い掛かる。一方、リンカーンの冤罪事件の背後には巨大組織の陰謀が隠されており、何としても事件をリンカーンと共に葬りたい組織が暗躍する…というシリーズ。

シリーズとして
シーズン1ではフォックスリバー刑務所を脱獄するまでが描かれる。シーズン2では脱走した8人の囚人たちの逃亡劇と、組織と警察の追っ手による追跡劇が描かれる。

シーズン3では、ネタ切れなのか舞台を外国に移して再び刑務所での脱走劇が繰り返される。正直ストーリー自体はシーズン2で終わっている感じで、後はキャラの再利用感が凄い。

シーズン4ではスーサイドスクワッド感のあるケイパー物な犯罪者チーム物にシフトチェンジ。が、色々と無理が目立って失速。最終的には組織とのグダグダな泥沼試合が描かれて完結する。

ストーリー
全体のベースになったシーズン1が刑務所内での群像劇要素が強い作品だったこともあり、色んなタイプの犯罪者や悪人キャラが登場するドラマになっているという点が特徴になっている。メインキャラがほぼ犯罪者という群像劇は中々、珍しい気はする。

マフィアもいれば、外道な性犯罪者もいるし、強盗や泥棒、普通のチンピラ、元軍人、伝説の犯罪者な老人、果ては精神異常者まで。それぞれキャラも脱獄の動機も異なっていて、その辺のキ面白さがガバガバなストーリーを補っている。

キャラの魅力
特に好きなのは、T-バッグというキャラ。南部出身の差別主義者で子供殺しの性犯罪者で、刑務所でカマを掘りまくってるスーパー外道なんだけど、これがまたジョーカー感と生身の犯罪者感のバランスが上手くとれていて実に良いキャラになっている。

T-バッグの様な戦闘能力や特殊能力に頼る訳でもなく、邪悪さと狡猾さと悪運だけで立ち回るタイプは、上手く転がるとキャラとしてとても面白くなる。初期は冷酷な殺し屋や職業犯罪者とは異なる、本質的に邪悪で何するか予測不能な狡猾なキャラとしての立ち位置が魅力的だったのだが、シーズン2での刑務所外でのドラマで妙な人間性を帯びてしまい、シーズン4に入る頃にはすっかりシリアルキラー感が薄れてしまい、営業マンとしての第二の人生に憧れたり、普通のチンピラ感が強くなりキャラとしての魅力が薄れて単なるピエロ化してしまうのが非常に残念だった。

次点で好きなのが、看守長のベリック。看守をクビになって以降のポンコツ狂犬キャラはなかなかのヒットで、シーズン3では無法地帯と化しているパナマの刑務所で、入所早々にボコボコにされパンツ一丁で最下層民と化してしまうという転落っぷりが楽しかった。ヘイトを溜めまくった後でボコボコにされるという黄金パターンを持ったキャラだったんだけど、こいつもシーズン4になってからはチーム物に組み込まれたせいで、毒気がなくなって普通のおじさんキャラになってしまって残念だった。

フラッシュ
どうでもいいが、DCコミックスのドラマ『フラッシュ』には主人公のマイケルと兄のリンカーン、更にT-バッグ(の俳優)といったプリズンブレイク組が登場している。割とキャラ的にもオマージュされている部分があったりするので、プリズンブレイクを観た人はフラッシュも観てみると面白いかもしれない。
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by cemeteryprime | 2016-01-24 02:15 | 作品・感想 | Comments(0)

【映画感想】スターウォーズ フォースの覚醒

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スターウォーズ新作、観てきました。正直4~6はかなり昔に観たっきりで最早内容はうろ覚えだし、2と3はそもそも観てないというレベルだったけど、普通に面白かったです。おおッ、スター・ウォーズだ!って感じ。

大作映画なりの面白さというか、世界観の作り込みっぷりみたいな絵面の部分は初見でも楽しめるんじゃないのかなと。

ストーリー
ストーリー面に関しては滅茶苦茶面白い!って感じでも無かった。メイン主人公2名のストーリーが、割とイマイチというか状況に流されてるだけな印象が強かった。レイはとっとと気持ち切り替えて親父探しにいけよって感じだし、フィンは同僚殺しまくりでなんで脱走したんだっけコイツ?って感じだし。まぁ3部作なので、この2名に関してはこれからの成長っぷりが面白くなるんだろう。

カイロ=レン
キャラとしては悪役のカイロ=レンがなかなか面白かった。圧倒的な強敵タイプではなく、どちらかと言うと面倒くさい系のキャラ。若者で中二病属性持ちなのが観ていて楽しい。今作のストーリー面の面白さは過去作ファン向けの要素以外では、基本的にコイツが全部担当していた気がする。

今回、あっさり主人公にボコられちゃうんだけど、多分これから修行とかしてパワーアップするんだろうなとか予感させてくれるので、次回作も是非観てみたい。素顔がまた、ボンクラ駄目息子感が全開で良いキャラなんだよね。フォースをちょっとやそっと鍛えた所で、基本的に性格が駄目そうな感じが素晴らしい。
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by cemeteryprime | 2015-12-27 00:51 | 作品・感想 | Comments(0)

【LEGO】コミュニティー ミニフィグセット

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輸入品のせいか微妙に割高でムカついたが、まとまった数の市民系ミニフィグはそれなりに魅力的だったので買ったった。写真は割愛。髪型とか小物は割と豊富なんだけど、ミニフィグヘッドは地味に男とちょっと老けた女の2種類しかないという。

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食べ物系は、基本的に持ってなかったので嬉しい。
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by cemeteryprime | 2015-12-09 23:14 | 作品・感想 | Comments(0)

【映画感想】スペクター

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今作から悪の秘密結社スペクターが登場して、シリアス路線からエンタメ路線寄りになるらしいという話を聞いたので観てきた。

感想
ダニエル・クレイグの007は、正直あまり観ていない。観たやつも全部見てないか、あまり印象に残っていない。それを踏まえての感想なんだけど、正直ちょっとイマイチ。大作らしいボリュームというか満足感は無かった。

あまり悪の秘密結社っぽい壮大な悪事をしてくれないのよね。過去作の事件の影にスペクターがいたって話がチラッと出てくるので、それを踏まえるとスペクターの恐ろしさがある程度実感出来たのかもしんないけど、今作しか見てないと単にボスであるブロフェルドの凄い私的な動機で動いているショボい組織に見えてしまって、かなりイマイチ。一応、映像としてはそこそこの規模の組織が描かれているんだけど、最終的にブロフェルドとボンドが義理の兄弟で、ブロフェルドがボンドに私的な恨みから一方的に執着してましたみたいな話に着地するので、どうしても実際に描かれている以上に組織としてショボく見える。オチの付け方も割とギャグだし、ブロフェルドが凄い残念な人な扱いで終わるしで、その辺もまたショボさに拍車を掛けている感じ。

もしも~
折角、悪の秘密結社を出すんだったら、蛸の触手まみれなOPイメージそのままに、黒幕としてのスペクターはクトゥルフめいた邪神を崇拝している狂気のカルト集団でしたみたいな感じの方が、敵としての得体のしれ無さがあって良かったんじゃないかなとか。これまでのシリアス路線を踏まえると、余計にギャップで不気味だし、路線変更の仕方としてはケレン味も十分でアリでは?

もしくは、ブロフェルドにクリストフ・ヴァルツみたいな神経質そうな俳優では無く、真逆なジェイソン・ステイサム当たりを配置してワイルドスピード7的な路線のエンタメに舵を切るとか。クリストフ・ヴァルツじゃ、強面なダニエル・クレイグに意地悪するのが関の山で、まともに対峙したらボコられるに決まってるじゃんか。実際、今作はそんな感じなんだけども。

まぁ、この辺の趣味の合わなさがクレイグ007をあまり観る気にならないポイントなんだろう。取り敢えず、スペクターを観るなら最近の何本かは予習していくことをオススメしておく。マッツ・ミケルセンとかいつ出演してたんだよ。
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by cemeteryprime | 2015-12-09 22:49 | 作品・感想 | Comments(0)

【書籍】ドラマ理論への招待―多主体複雑系モデルの新展開

ドラマ理論への招待―多主体複雑系モデルの新展開

木嶋 恭一 / オーム社

スコア:



キャラクター・シュミレーション・システムとしてのTRPGを考察する上で参考になるかなと思って購入してみた意思決定モデルに関する複雑系の本。

紹介されているのは、ソフトゲーム理論と、ドラマ理論と、ランドスケープ理論という3つのモデル。

ソフトゲーム理論はゲーム理論に、感情による影響を組み込んで、よりリアルな意思決定をシュミレーションしようというモデルだ。利害関係が発生するジレンマにおいて、まず相手の持ちかける話(お互いに協力)が信用出来るかという点で感情バイアスがかかり、更に場合によっては自分が不利益を被っても相手に尽くすか、相手を殺しにかかるかみたいな意思決定も現実にはあり得るので、その辺りをシュミレーションしてしまおうという物。

ドラマ理論は、ソフトゲーム理論から更に踏み込んで、実際に行動に移る前の準備段階における相互作用による意思決定者の立場の変化も踏まえたモデル。各意思決定者(キャラクター)の立場の設定、相互作用の構築、衝突の発生(クライマックス)、最終的な合意形成、実行(解決)という流れをとるので、ドラマに例えられている。ゲーム理論との最大の違いは、相互作用で様々な条件が変わる点で、ゲームそのものが書き換わりもする所。ストーリー・メカニクスのモデル化という感じで、なかなか興味深い。

ランドスケープ理論は、集団でのアライアンス形成をモデル化した物。いろんな論点から、もっともストレスの少ない他集団と同盟を結んでいって、最終的にどういう組織図が出来るかというシミュレーション。

適当に買ってみたが、内容も面白かったしTRPGのシステムを考察する上で参考になる部分も多かったので結構アタリだなという感じ。特にソフトゲーム理論の相手への感情と行動を絡めた行動原理モデルは興味深い。
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by cemeteryprime | 2015-12-01 20:55 | 作品・感想 | Comments(0)

【ドラマ感想】ジェシカ・ジョーンズ

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Netflixが配信するマーベル作品のオリジナルドラマ第2弾。

主人公は、スーパーパワーを持った元ヒーローの女探偵ジェシカ・ジョーンズ。能力は怪力と大ジャンプくらいで、ある程度タフなものの普通に怪我はするしスタンガンもくらう。浮気調査で逆ギレする依頼人を放り投げたり、鍵開け(引きちぎる)したり、ビックリするくらいにしょうもない能力の使い方しかしない。当然、カッコイイ格闘シーンなんかも無し。

概要
ストーリーは端的に言えば、ジェシカ・ジョーンズの元に邪悪なDV男の元カレが再び現れて、なんとかトラウマを乗り越えて元カレに決着を付けるというもの。敵はキルグレイヴというマインドコントロール能力を持ったスーパーヴィラン。最初は他人を自由に洗脳できるシリアルキラーを追いかける話かと思って、よくある話だなとは思いつつ期待したんだけど、蓋を開けてみたら単なる元カレ(実際は洗脳されてただけだが)との痴情のもつれ話だったという。キルグレイヴはスーパーヴィランというより単に支配的なDV男のメタファーみたいな感じで、ビジランテ物やクライムファイター物として面白い要素は特に無い。

昼ドラ
制作がトワイライトシリーズとかの人で、多分女性向けを意識して起用されたんだろう。この手のジャンル特有のいちいち煮え切らない行動を取る主人公に普通に苛ついてしまうので、明らかに個人的に向いてない作品だなとは思う。面白くない!

正直連続殺人犯だし、どうせ最後には殺すしか無いの分かってるんだからとっとと殺せばいいのに、無駄に主人公が煮え切らないせいで被害が拡大し続けるという。殺そうと思えばいつでも殺せる迷惑なストーカーの元カレをブチ殺すのに全13話もつかってグダグダする必要あるか?

主人公だけならまだしも、登場人物ほぼ全員がグダグダした面倒くさいキャラばっかなのも見てて好きになれない点。グダグダうじうじしてるか、極端なキチガイかのほぼ2択。ゲスト登場するデアデビルの看護婦の、物分りの良いサクサクした行動を見習って欲しい。

お薦め…しません
マーベル作品の幅を広げているという点では結構チャレンジ精神に溢れてて良いとは思うが、所謂マーベル作品っぽい物が観たい人にとってはこれじゃない感が半端ない。そういう意味では確かに元ヒーローの話で、ヒーローが主人公では無い作品なのだ。まぁ、ドロドロとした昼ドラみたいなのが好きな人は観れば良いと思う。

唯一の見どころは、主演のクリステン・リッターが可愛い所くらいだ。ブレイキング・バッドで、ジェシーの隣人のエロ可愛いジャンキー役をやってた人だ。でもこの作品、やたらとセックスシーンはあるものの、残念ならがリッターのオッパイは出てこない。何故かいつも上着だけは着たままセックスしている。オッパイやらチンコやらが平気で出て来る最近の海外ドラマ事情的には不自然なので、女性向け作品だからなのか、マーベル作品的な放送コードが存在するのか、どっちなんだろうか。
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by cemeteryprime | 2015-11-25 18:00 | 作品・感想 | Comments(0)

【書籍感想】ペルシャ王は天ぷらがお好き?

ペルシア王は「天ぷら」がお好き? 味と語源でたどる食の人類史

ダン・ジュラフスキー / 早川書房

スコア:


謎な邦題がついているが、原題は『ザ・ランゲージ・オブ・フード』。「食べ物の言語学」とでもいう感じだろうか。作者は言語学の教授。

基本的なジャンルとしては料理に関する雑学本に分類されるんだろうけど、あくまでも単語を切り口にして由来や起源を遡っていくスタイルが面白い。料理そのものだけじゃなくて、レストランのメニューに使用される単語の傾向分析なんかもあったりして、その辺りは如何にも言語学アプローチって感じ。料理に関するというよりは、あくまで食べ物に関する言語全般に関する本という感じだ。

食文化の起源を辿って行くと、結構な割合で中国とかイスラム世界にたどり着くので、身近なところから歴史的な文化伝播の流れなんかも実感出来るのが面白い。ちなみに天ぷらの話は、ペルシャで流行っていた肉を酢で煮込む料理が、航海者の間で魚を酢で煮込む料理になって、マリネみたいな料理になり、さらに保存性を上げる為に魚を油で揚げる様になって、それが南蛮漬けみたいな料理になって、さらにそれがフィッシュ・アンド・チップスになり、天ぷらになっていくみたいな話だった。

料理雑学本としても、食文化の比較本としても面白い一冊。
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by cemeteryprime | 2015-11-16 22:14 | 作品・感想 | Comments(0)

【ドラマ感想】メンタリスト

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メンタリスト…それは、人の心を読み暗示にかける者。思考と行動を操作する者の事である。(冒頭引用)

とりあえずシーズン4まで視聴。かなり面白い。Netflixだとシーズン2までしかなかったので、Huluに加入。

あらすじ
主人公のパトリック・ジェーンは天才的な詐欺師であり、ショービズ界で成功を収めたインチキ霊能者であったが、TV番組で世間を騒がせていた連続殺人鬼レッド・ジョンの人物像を霊視し挑発してしまった結果、妻子を殺害されてしまう。

復讐を誓ったジェーンは天才的な洞察力と詐欺のテクニックを活かして警察の捜査コンサルタントとなり、殺人鬼レッド・ジョンを追う。

作風
犯罪捜査チーム物なんだけど、主人公は刑事じゃなくて外部のコンサルタント。まともな捜査官では無く、あくまで詐欺師なので、平気で倫理的にも法的にも問題しかない手法を使うのが観ていて楽しい。証拠の捏造や、不法侵入、なんでもありだ。いつも洞察力のみでまず犯人に辺りを付けてから、徹底的に心理的に揺さぶりをかけ、罠に嵌めて尻尾を出させる。

基本は一話完結で、シリーズ全体をまとめる骨格として偶にレッド・ジョン絡みの事件が発生するという感じ。

パトリック・ジェーン
主人公のジェーンは、口が達者で、見た目は魅力的。自尊心が強く、人を操るのが上手い。自制心が弱く、自分の行動に対する責任を認めない。作中では典型的な反社会性人格(サイコパス)という心理分析を下されている。犯罪モノによく登場するクレイジーなサイコパスと違って、完全な知能犯タイプで直接的な暴力性が皆無で、全く戦闘能力が無いというキャラ造型が面白い。

ただし、ある意味ではその手のサイコよりも危険度人物だ。他人の心に侵入し、支配したがる対象は何も犯人だけでは無い。捜査チームの仲間までもコントロールしてみせる様子が恐ろしい。チームの一員として捜査に協力しているというよりは、レッド・ジョンの追跡に利用する為に、捜査チームを操って犯罪者を狩っているというイメージが近い。

ジェーンはカリスマ霊能者をやっていただけあって、明らかにカルト教祖的な素質を持っている。心理学に長けていて嘘や隠し事を簡単に見抜き、反対に完璧な嘘を付ける。発汗や心拍数といった生理反応を操作する技術まで身に着けていて機械すら騙してみせる。心理学に長け催眠術まで駆使し、手品やスリ、ピッキングといった奇術にも長けている。

ジェーンの目的はただ一つ、レッド・ジョンを自らの手で殺害する事だ。捜査協力はその為の手段だ。その為になら、殺人こそしないが何でもやる。結果的に犯人が逮捕できれば問題ないという思考を持っている。情報を引き出す為に、基本的に人の隠し事を暴露したり、人格攻撃をしまくったりして性格が悪いが、ちょくちょく煽りすぎて鼻を殴られるのがご愛嬌。

基本的にジェーンは善人では無いし、刑事でも無いので、法律やモラルは度外視している。あるのは、他人を支配し害する邪悪な気に入らない人間に罰を与えるという独自の正義感だけだ。ジェーンがギリギリ主人公でいられるポイントはこの一点だけだろう。犯罪者でも自分と同じ復讐者には同情的で、時には協力的だったりもする。自分は復讐の為にレッド・ジョンを殺す気まんまんなのに、復讐の為に凶行に走ろうとしる人間にはもっともらしく踏みとどまらせたりするのも面白い。

殺人鬼レッド・ジョン
レッド・ジョンは、現場の壁に犠牲者の血でスマイルマークを残す殺人鬼だ。狡猾で一切の証拠を残さない。シーズンが進むにつれて、フォロイングの殺人鬼みたいなカルト教祖的な性質を見せ始める。レッド・ジョンの信奉者達は、ジェーンが勤めるCBIやFBIにも潜り込んでいて、レッド・ジョンに繋がる情報を嗅ぎつけた事を知ると襲い掛かってくる。

レッド・ジョンは痕跡を残さず、ジェーンの前にも姿を見せないので、どんな相手も支配するジェーンにとっても強敵だ。それでも、ジェーンはレッド・ジョンを罠に嵌める為に周囲すら騙して色々な作戦を展開する。レッド・ジョンはジェーンに自分に似た性質を感じている。二人とも他人をコントロールしたがるサイコパスなのは間違いない。

ジェーンは、恐るべき敵であるレッド・ジョンを倒す為に、よりレッド・ジョンに近い怪物になっていく。この辺りは、レッド・ジョンが仕掛ける攻撃以上にスリリングで面白い。
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by cemeteryprime | 2015-10-12 12:04 | 作品・感想 | Comments(0)

【ドラマ感想】スクリーム

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ウェス・クレイヴン監督のスラッシャー映画、スクリームがドラマシリーズとして復活。Netflixで観れる。監督自身は、既に亡くなってるんだけど一応、製作総指揮か何かで関わっては居たようだ。

あらすじ
20年前に大量殺人事件が発生したという、忌まわしい過去を持つ小さな田舎町のレイクウッド。事件の犯人は、一種のエレファントマンで最後は射殺されて湖に落ちて死体は上がらなかった。そんな過去の殺人鬼が蘇ったかの様に、エレファントマンのマスクを付けた殺人鬼が、レイクウッドの町を恐怖に陥れる。

作品
TVシリーズで、スラッシャーホラーが成立するのかという挑戦は中々面白いのだが、残念ながらいまいち成功しているとは言えない印象。一本の映画程度の時間であれば、ジェットコースター的なテンポ感に誤魔化されて、まんまと主人公たちが犯人の意図に踊らされて多少馬鹿な行動をしても気にならないのだが、TVシリーズでそれをやると、馬鹿な行動が数日に渡って展開されているので、間抜け感がどうしても強調されてしまう。第2シーズンもあるらしいので、ブレイクスルーを発見してほしい限りである。

あとスクリームの場合、最後の最後まで犯人が不明確な点が面白いのだが、終盤に近付くにつれて無罪確定が連発していき、安牌的なキャラが増えていったのはあまり上手くない展開だなと感じた。シリーズ化させる為か、結構な数の主要登場人物が生き残ったのもイマイチ。中途半端に負傷しながらも、続投するキャラが増えれば増えるほど、殺人鬼の脅威度は低くなって緊張感が薄れていく。この辺りのテンポ感も、映画のスクリームとどうしても比較してしまう所。

エレファントマン
どうも元のゴーストマスクは、マスク自体の版権的な問題でドラマ版では使用できなかったらしい。その結果、エレファントマンの顔を象ったという謎の設定のマスクになった。

エレファントマンは、明らかにジェイソン的な設定にも関わらず、殺人鬼が20年前に死んだエレファントマン本人という線は、基本的に作中では真面目に考慮されない。まぁ、スクリームなので犯人が超常的な存在というのは有り得ないんだけども、だったらジェイソン的な設定にする意味あったのかとも。

殺人鬼に関しては、良くも悪くも殺し方のバリエーションが豊かになって、逆に特徴が薄れてしまった感じ。ドラマ版の殺人鬼はスタブ(刺殺)一辺倒では無い。でも、スクリームの醍醐味は誰が犯人なのか判らない恐怖と不意打ちでガンガン殺してくる所なので、スプラッター的な方向に拘られてもなぁとか。
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by cemeteryprime | 2015-10-05 23:38 | 作品・感想 | Comments(0)

【アニメ感想】ガッチャマンクラウズ:インサイト

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ガッチャマンクラウズの第2期。今回、ガッチャマンが立ち向かうのはゲルサドラによって引き起こされる全体主義的な空気感だ。相変わらず社会派なテーマ選択が良い。

あらすじ
ある日、ゲルサドラという宇宙人が地球に飛来する。ゲルサドラは、皆が一緒に楽しく過ごせるのが最高という思想を持った宇宙人であり、これまでに宇宙の幾つかの星を平和に導いたという実績を持っており、地球でも危険な宇宙人では無いとして歓迎される。

ゲルサドラには人々の気持ちを可視化して、汲み取る能力があった。地球人が余りにもバラバラで、問題を多く抱えている事に気付いたゲルサドラは、新しく可決された首相の直接選挙制度に立候補。草の根運動を通じて、首相に当選する。国民の気持ちを汲み取れるゲルサドラは、次々に国民の願望を実現していき歓迎されるが、やがて国全体が全体主義的な空気に包まれて行く。

インターネット
1期もそうであったが、2期もまたインターネットが社会にもたらす利益や弊害の可能性を描いている。SNSなどの登場で個人の意見が可視化され、国民の声という空気感は、より具体的に見える存在として認識されやすくなった。インターネット技術の向上によって、直接民主制の実現可能性なども議論される事が多い。ゲルサドラは、インターネットの持つ、そうした側面を具現化した存在だ。

作中では、全体主義的な空気感の蔓延を敏感に悟る人物として第二次大戦を経験している主人公の祖父が登場する。当時は情報不足、現代は情報過多という形で状況は明確に違うが、現代の方がかえって空気が可視化されている分、流されやすい可能性もある。重要なのはやはり、自分なりに考えて意見を持つことである。衝突を避け協調する事は、ストレスが無く快感ですらあるが、考えずに気楽さに流されるという行為は常に無責任で危険だ。この辺りが、クラウズに一貫して流れているテーマだろう。

ストーリー
正直、1期よりも下手糞な印象が強い。ゲルサドラ絡みのテーマ自体は判りやすく提示されているが、オチの付け方が不味い。1期と同じく性善説でまとめようとしているのだが、違和感が残る内容になっている。

元々、作中でもゲルサドラ支持が広まった背景にはワイドショーが強い影響力を持っていた。駄目な全体主義的空気を打ち払うのに、ガッチャマンが使用したのは、結局ワイドショーだった。ワイドショーを通じて、国民に自分たちで考える事を促したのだが、結局の所、これでは各人の意志で全体主義に抵抗させたというよりは、別の空気感を提供しただけの話では無いだろうか。

無配慮に空気感を煽るマスコミを、そういう機能を持ったツールだと割りきって罪なしとする姿勢なのかも知れないが、ゲルサドラの在り方について考えさせるなら、同じくワイドショーの在り方も問うて然るべきなのでは?と思わなくもない。敢えて、違和感を残して問題提起して終わるという作品の手法かもしれないが。

累くん問題
1期の主人公である累君のストーリーについては、明らかに途中で脱線したまま終わっている。単純に、累くんが苦難には強いが、快楽には弱かったというだけなのかもしれないが、途中からずっとアヘアヘ状態になっていたのは如何な物か。敗因は総裁Xとゲルサドラがどっちも、インターネットの擬人化である点で、役割が被っていた事だろう。
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by cemeteryprime | 2015-10-05 21:10 | 作品・感想 | Comments(0)

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