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【クトゥルフ神話TRPG】ドラマ性の構築

人間関係を使う
人間関係は変化させやすいステータスの一つだ。対立、交友、恋愛、怨恨、尊敬、共闘、裏切り。人と人との関係性は幾らでも変化させる事が出来る。人が態度を変えるのに常に合理的な理由は必要ない。気まぐれだったり、他人には細やかでもその人にとってのみ意味を持つ理由という物も存在する。要するにどんなイベントにでもこうした変化はとって付けることが出来る。それでいて、予測不能の変化は常にドラマティックに作用する。

イベント結果としての変化に人間関係を用いる場合、結果的に発生した変化から、逆説的にそのキャラクターが肉付けされるという効果もある。ストーリーにドラマティックな意味合いを付加すると同時に、登場人物の肉付けも出来るので極めて効率の良い手法の一つであると言える。

ドラマ性
ドラマと呼ばれるストーリーの重点は人間関係の変化に置かれる。起伏に富んだドラマにしたいなら、登場人物は多いに越したことは無い。NPCや他の探索者の数だけ、変化させる事のできるリソースとしての関係性が発生する。

海外ドラマなんかだと、登場人物たちが無駄に引っ付いたり離れたり敵対したりを繰り返す。こうした手法はまさしく関係性の変化でドラマ的な面白さを高めていると理解する事が出来る。こうした変化は時に唐突なので、キャラクターのリアリティとは別のロジックで運用されていると考えていい。変化させておいてから、その変化の理由を後付するのだ。そうすることでキャラクターの深みが追加される。変化の理由は、そのキャラクターの過去にあってもいいし、現在進行形で何か秘密を抱えている事にしても良いのである。

NPCの活用
NPCのストーリー上の役割は、イベント要員である以上に関係性部分にあると言っても過言では無い。友好的でも、敵対的でも内容は何でも良いが、登場した際には既存キャラクターとの間に何かしらの関係性を構築しておくことが重要になる。そのキャラクターにストーリー的な意味合いを持たせるには、探索者の誰か一人との間には何かしらの因縁なりの関係性を持たせておく必要がある。昔からの知り合いである必要は無く、初対面から気に食わないだとか、一目惚れだとか、立場上の対立関係でも良い。

ライバルから仲間へ、親友から宿敵へ、愛情から憎悪へ。ドラマ性を高めたいなら、あらゆる関係性は逆転するために構築されるくらいに認識しておくと良い。仲間は最後まで無条件に仲間で、敵はどこまでも分かり合えない敵というのは、判り易いがドラマ性は低い。簡単に態度を変えるNPCは、ストーリーに緊張感をもたらしてくれる。無駄に引き連れて行ったNPCが全員寝返れば、探索者は優位から一気に危機に陥る。クトゥルフ神話TRPGであれば、ホラーなのでこうした疑心暗鬼を導く要素は良いスパイスとして機能する。

会話
NPCとの間に関係性を構築したり変化させるには、会話が不可欠だ。NPCとの会話は交渉パートでもあり、情報を開示パートでもあり、現在の関係性を示すパートでもある。NPCを自由に供給できるという点ではシティシナリオは都合が良い。クローズドな舞台にする場合でもNPCは数名は居たほうが良い。そして一人以上は非協力的であったり対立関係にある必要がある。探索者同士を対立関係に設定しても問題は無い。

ドラマ性には会話は重要だが、会話はセッション時間を引き伸ばしがちな点には常に注意が必要だ。会話パートとして区切り、適当に切り上げないと延々と無駄話が続くことになる。なりきり演技が目的では無く、情報開示が目的だと割り切る事。セッションが間延びすると、相対的に面白さも低下してしまう。
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by cemeteryprime | 2015-09-29 17:51 | TRPG講座・考察 | Comments(0)

【クトゥルフ神話TRPG】ストーリーにおける変化

変化を与える
ストーリーの本質は、主人公に起こる変化だ。豊富にイベントが発生しても、主人公に何の変化も与えないのであればストーリーとしてはつまらない。

シナリオは、端的に言えば主人公に変化を与える為の物だ。一本道的なゲームシナリオがつまらなく感じるのは、変化の内容が予定調和的で固定的だからだ。変化を与えるには、探索者のステータスを的確に把握しておく事が重要になる。目標、動機、性格、地位や経済状態、健康状態、人間関係、変化させる事が出来る候補は沢山ある。

結果説
ストーリーに起伏を与えたければ、キーパーは探索者の状況に変化を与える必要がある。キーパーはシナリオとして変化を与えるイベントを用意する必要がある。
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この時、変化を与えるイベントとは②の方であるが、重要なのは結果的に変化が起こったかどうかが意味を持つという点だ。①はストーリー的にあまり意味の無いイベントに見え、②は価値のあるイベントとして映る。まったく同じ内容のイベントだったとしてもだ。変化とは常に結果から認識される物である。

キーパーはシナリオを準備する必要があるが、それを意味のあるシナリオにするのは、それにどういう結果を与えるかという点にかかっている。結果が発生するのは常にセッション中だ。TRPGにおいてストーリーが面白くなるかどうかは、準備段階には無く、常にセッション中に決定される。

一人の人物Aが死ぬというイベントがあったとする。探索者とAの間に特に一切繋がりが無かった場合は、そのイベントは探索者にとってニュースにはなってもストーリーにはならない。Aが死んだことで、莫大な遺産や古い屋敷などが探索者に相続されたとするなら、そのイベントは確実に探索者のストーリーの一部だ。もしくは、Aの死亡をきっかけに昔の恋人とよりが戻るとか、死に際の一言で親友だと思っていた人物の正体が敵であると気付くとか。Aが死ぬと同時に主人公の右腕が変色するだとかでも良い。とにかく何かしらの変化さえあれば、そのイベントはストーリー的な意味を持つ。

変化と葛藤
生じる変化には予期されたものと、予期されないものがある。予期した上で引き起こされる変化とは、主人公の意思決定の結果だ。意思決定は葛藤とセットになっている。葛藤と意思決定はストーリーにおいては、キャラクターの内面性を示す手段である。意思決定はゲーム的な面白さの中核でもある。これらの要素は、主にプレイヤーの為に用意される。キーパーは探索者のキャラクター性を示す為の場として、イベントにゲーム性を導入する。プレイヤーはゲームを通じて意思決定で探索者の人格を表現し、キーパーはその結果として変化(ストーリー)を提供する。

変化の予測性
予期されない変化がもたらすのはドラマ性だ。予期せぬ変化が生じる事で、それまでの過程に新しい意味が付加される。正義が悪になり、努力が徒労に代わる。どんなに意味の有ることだと考えて積み重ねた行為も、最終的に報われなければ無駄な行為だった様に感じてしまう。邪悪な宿敵と思われた人物を殺害した後に、その人物が無罪だったと判明すれば衝撃的なストーリーに映るが、実際に宿敵だった場合とイベント(行為)自体は変わらない。予期していなかった変化という結果は、それまでのストーリーの意味合いをまとめて一気に変化させる機能を持っているので、主観的に劇的な印象を与える。

変化の役割
意図した変化は達成感を生み、予期せぬ変化はドラマ性を生む。TRPGにおけるゲーム性を尊重するのであれば、意図した結果に加えて予期せぬ変化を加えるという手法が効果的である。予定通り宿敵は倒したが、宿敵の正体が実は仲間Aの父親だった事が判明し仲間Aと敵対してしまうといった具合だ。

予期せぬ変化は新しい問題を発生させる機能も持っている。意図的に引き起こす変化は、主人公による問題解決を意味している。問題解決と問題発生のサイクルは、ストーリーを継続させる上での重要な手法となるので覚えておこう。
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by cemeteryprime | 2015-09-29 11:56 | TRPG講座・考察 | Comments(0)

【ドラマ感想】スパルタカス

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概要
ローマの敵として恐れられた、奴隷叛乱の指導者スパルタカスの活躍を描いたドラマ。全3シーズン+番外編。

ドラマシリーズというだけあって、スパルタクス個人の英雄譚に留まらず、クリクススや、オエノマウス、ガンニクスといったスパルタクスと一緒に戦った他の指導者たちにもフューチャーしていているのが熱い。そういう意味では、水滸伝的な要素が強い。

あらすじ
第一部はスパルタカスが奴隷になった所から叛旗を起こすところまで。奴隷として剣闘士養成所に買い取られ、剣闘士と時に対立したりもしながら信頼を勝ち取っていく様が熱い。養成所での日常は、基本的にプロレス団体的な雰囲気。スポ根的な要素もあったりする。

番外編は第一部のラストでぶち殺される、剣闘士養成所のオーナーのバティアトゥスを主人公にした前日譚。同時にクリクススや、オエノマウス、ガンニクスのオリジンパートでもある。剣闘士として自由を勝ち取った伝説の男、ガンニクスが糞格好いい。

第2部は、スパルタカスの元上官でスパルタカスと彼の妻を奴隷にした張本人である宿敵グラベルをブチ殺すまで。処刑ショーに乱入して闘技場を炎上させたりと、第1部までのしがらみや因縁をことごとく破壊していくパート。ガンニクスの加入イベントもあったする。

第3部ではローマからクラッススとカエサルという最強のライバルが送り込まれてくる。明らかに将軍として強敵な2名の登場で、一気に戦記物としての様相を呈し、加速度的に面白くなっていく。ここでは、指揮官としてのスパルタクスの戦いが描かれる。個人的にはこのパートが一番好き。街を征服したり、物資の補給を考えたり、ローマ軍と全面衝突したりして作戦が飛び交うのが熱い。

作品
強烈なセックス&バイオレンス描写が作品全体の色になっている。ファック!斬首!といったバイオレンスなシーンを一種のサービスシーンとして挿入している作品は珍しくも無いが、この作品の場合はフリチン、乱交、スプラッターが割と日常パートレベルで展開されている。みんなが求める古代ローマ的な野蛮さを完全に日常描写にしてしまっているのが結構凄い。出てくるキャラはほぼ全員が全裸でファックしてるレベルだし、ゴア表現も血糊をバケツでぶちまける感じで過剰気味だ。映画以上に攻めている感じで、こういう作品が生まれる土壌になった嫌なら観るなの有料ドラマコンテンツの強みを実感出来る。

バイオレンス描写のインパクトに薄れがちがけども、剣闘士が主役のドラマだけあって、剣闘士の衣装や格闘描写なんかも造りこまれていて面白い。カタパルトだとか、バリスタなんかを使った戦争描写も結構力が入っていて嬉しい。
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by cemeteryprime | 2015-09-27 10:53 | 作品・感想 | Comments(0)

【クトゥルフ神話TRPG】プレイ講座

TRPGをキーパーにからシナリオを読み聞かされるだけで終わらせない為のコツというか、プレイヤーが積極的に楽しむ為のポイントについての記事。クトゥルフ神話TRPGを前提として説明するが、TRPGであれば基本は同じはずである。過去記事との重複も多いが、最新版のまとめ記事的な物と考えてもらえば良い。

TRPGの遊び方
大前提としてTRPGは参加者でストーリーを合作する遊びである。システムによって、どれだけゲーム的なバランスに寄せているかの違いはあるが、TRPGである以上は目的はストーリーを作って遊ぶという部分だ。そもそも勝ち負けを競うゲームでは無い事だけは覚えておこう。この辺りを誤解して、死ねば負けと勘違いしてひたすら生還を目指すだけのプレイになるのは、入門者にありがちな光景である。

TRPGに、これはゲームだからというメタ思考を持ち込むのは見当外れな行為である。この遊びに必要なのは、これはストーリーだというメタ思考である。キーパーにとっても、プレイヤーにとっても面白いストーリーにしようという目的意識こそが、最も重要になる。

プレイヤーの役割
ストーリーとは、基本的に主人公を軸とした概念である。ストーリーの基本構造はシンプルに表現すると、こんな感じだ。

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TRPGにおける主人公とは、各探索者だ。探索者である主人公Aは、シナリオを通じて何らかの状態変化を遂げる。状態変化の内容はヒロインとの結婚であったり、人間的な成長であったり、財宝の獲得であったり、仇討ちの達成であったり、破滅であったり、死亡であったりと様々である。とにかくイベントを経過して、変化を遂げた所までがストーリーの区切りである。

探索者である主人公Aを用意するのはプレイヤーで、シナリオを用意するのはキーパーだ。この2つの相互作用で、変化後の主人公A'が発生する。この変化の過程がストーリーである。ストーリーの合作作業におけるプレイヤーとキーパーの役割分担は端的に言えばこういう事だ。

シナリオとストーリー
イベントが沢山発生しても、それが探索者に何の変化も与えないなら、残念ながらストーリー的には無価値に等しい。主人公そっちのけで、勝手にイベントが進行していっても何の面白さも無いはずである。キーパーが、イベントの進行のみに気を取られ過ぎると時折こういう事態は発生する。ストーリー的な価値を持たせる為にはイベントが探索者に変化を与える必要がある。その為には、探索者が只の傍観者では無くきっちり当事者である必要がある。遠く離れた外国で通り魔事件が発生した所で知ったことでは無いが、被害者なり加害者なりが親しい知人であれば話は別だ。

探索者に変化を与えるには、キーパーが強引に変化を強いるという手法もとれるが、基本的にはプレイヤーの主体性が求められる。探索者が行動しなければ、当然変化も起こりにくい。安全な場所で引き篭もっていれば、劇的な変化も起こりにくいはずである。こうなると、ストーリーも発生しにくい。

求められる努力
よりよいストーリーを発生させる上でキーパーは、シナリオを探索者に出来るだけ絡める必要がある。プレイヤーもまた、シナリオを探索者の触媒として上手く機能させる為には、キャラ作成の段階から上手くシナリオに絡めそうな設定にするなどの工夫が必要にある。

TRPGの場合、触媒として機能するのはキーパーが用意したシナリオだけでは無い。他プレイヤーが担当する探索者もまた触媒として機能する。他の探索者やNPCと積極的に関係性を作っていくというのは一番シンプルな手段である。友好からの敵対、死別。敵対からの和解。あくまでストーリーなので、関係性は変化させる為に築くくらいのイメージで構わない。

より豊かな状態変化(ストーリー)の為には、プレイヤーは積極的に行動させる必要がある。守りに入っていれば当然ストーリーは発生しない。

動く探索者の作成
この主人公はあまり性格的に行動的では無いというリアリティは、ストーリーにおいては糞の役にもたたない。メタ的に言えば、そのキャラクターはストーリーの主人公である時点で、行動し変化する事は義務付けられている。ストーリーの主人公が常に性格的に積極的で行動的な必要は無いが、確実に行動に迫られる動機は必須である。これが無い場合は、設定レベルの不具合と言える。

消極的な主人公にこそ、それでも行動せざるを得ない強い動機が必要になる。キャラクターの設定は、基本的にプレイヤーの担当である。次に何をすれば良いのかプレイ中に判らなくなるのは、探索者の動機が不明瞭であるという不具合に起因する事が多い。

探索者の動機
探索者の動機がシナリオ目標と一致していれば、探索者をシナリオに絡めやすい。が、一致してなくても特に問題は無い。最終的にストーリーに必要なのはあくまで主人公の状態変化であり、必ずしもシナリオ目標の達成では無いからだ。

基本的に動機は普遍性がある物の方が使い勝手が良い。金が欲しい、名誉が欲しい、恋人が欲しい。何でも良い。探索者の動機とシナリオの摺り合わせは、プレイヤーとキーパーの共同作業になるので話し合って決定すること。女好きな探索者であればNPCの一人を美女に変更するくらいは訳ないし、両親の仇を探している探索者に対しても同じような処理はたやすい。重要なのは、動機が無いので行動しないでは無く、行動する為に動機を作ろうというプレイヤーの意志である。

ストーリーの結末
ストーリーの結末は、冒頭からある程度は読者に仄めかされる。極悪人であれば因果応報で酷い末路を辿るか、改心して贖罪に走る可能性が高い。報われない努力家であれば、最後には努力が報われる展開を予測する。ストーリーの過程はともかくエンディングは、冒頭から暗示される物である。ストーリー中で克服すべき課題なども、基本的には過去に纏わる設定としてはじめから提示されている物である。こうした設定は、各探索者のストーリー上の目標として機能するので意識的に設定してみて欲しい。

クトゥルフ神話TRPGの場合は、ホラーという性質上、ハッピーエンドに終わる可能性は低い。クトゥルフ神話TRPGで作るストーリーはホラーである。ホラーは、バッドエンドと相性が良い。報われない努力家が、努力が報われヒーローになるかと思いきや最後の最後にあっさり死んでしまった所で、なんら問題は無い。ハッピーエンドを無事に迎えれても良いし、期待を裏切る理不尽なバッドエンドに終わってもストーリーとしては成立する。冒頭での結末の仄めかしは、あくまでプレイヤーへのゴール地点の目標程度と考えよう。

ストーリーへの干渉
それ以上に重要なのは、ストーリーの一貫性だ。TRPGは前からストーリーを構築していく。キーパーは、プレイヤーの結末を決めつけない事。ストーリーにおいても重要なのは、主人公に起こった変化だ。

変化の結果が主人公の死であるなら、それはそのストーリーにおいては正解である。探索者を生還させるという慈悲的采配が常にストーリーを面白くするとは限らない。キャラクターの変化にはご都合主義は発生させないこと。それが、結果的に自然なストーリーになる。
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by cemeteryprime | 2015-09-27 00:38 | TRPG講座・考察 | Comments(0)

【映画感想】アントマン

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作品
マーベル・シネマティック・ユニバース作品の新作映画。ファミリー向けのほのぼのギャグといったテイストで、他のマーベル映画と比べてもかなりの脱力系。

あらすじ
かつて物体を縮小化させる特殊な粒子を発明した天才科学者のハンク・ピム博士は、その技術を活かして体を小さくする特殊スーツを開発した。ピム博士はスーツをまといアントマンとして妻と共に政府に協力し、冷戦中に秘密作戦に関わっていた。しかし、作戦中に妻を失い引退。引退と共に博士は悪用される事を恐れ、ピム粒子の技術を封印した。

そして現代。博士の元弟子ダレン・クロスによって再びピム粒子の技術が蘇ろうとしていた。ダレン・クロスはその研究を軍事技術として売却しようとしているのだった。ピム博士は、ダレン・クロスの研究所からピム粒子に関する研究データを葬り去る為に、最新のハイテク施設に侵入した経緯を持った一人の元犯罪者に目を付ける。その男の名前は、スコット・ラング。この映画の主人公である。

ストーリー
結構ツッコミ所が満載。物体を縮小したり、巨大化したりする夢の粒子という無茶なピム粒子の設定が、どうしてもシリアスに扱いづらいというのは判るんだが、開き直ってストーリー面の説得力の構築を放棄している印象があり若干残念。コメディテイストなのは良いんだが、ストーリー展開までとりあえず笑えれば良いだろみたいになって雑になるのは如何な物か。

まぁ観てて楽しいけど、真面目に考察したり考えさせられたりする物はあまり無い。そんな作品。

MCU関連
他作品との絡みでは、アベンジャーズ2のラストで登場したアベンジャーズ基地が登場。ファルコンが登場して、アントマンと対決してくれる。

エンディング後のオマケ映像では、キャップとウィンター・ソルジャーとファルコンが登場。助っ人としてアントマンを呼ぼうとファルコンが提案する場面があるので、キャプテンアメリカ3:シビルウォーあたりで、もしかしたらアントマンが登場するのかもしれない。
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by cemeteryprime | 2015-09-26 15:06 | 作品・感想 | Comments(0)

【ドラマ感想】ブレイキング・バッド

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あらすじ
肺ガンが発覚し余命僅かと宣告された冴えない高校の化学教師ウォルター・ホワイト(50)は、ひょんな事から元教え子の不良ジェシー・ピンクマンが粗悪なメタンフェタミン(覚醒剤)を製造している事を知る。DEA(麻薬取締局)に勤務する義弟ハンクの話でメタンフェタミンの製造が大金になると知ったウォルターは死を目前にした自暴自棄と家族に大金を残したいという思いからメタンフェタミンの密造に手を出す事を思いつく。元々優秀な研究員で結晶学が専門だったウォルターには高純度のメタンフェタミンを精製する自信があったのだ。かくして、ウォルターはDQNなジェシーを相棒に犯罪者としての道を突き進んでいく。

ドラマ
このシリーズは基本的には海外ドラマ特有の人気が続く限り延々と続くスタイルを取っているので、1シーズン毎での完結感は薄いし、1話毎の完結感も薄い。ストーリー自体もシンプルで、犯罪に手を出したウォルターが自業自得で滅びるまでの話だ。いつ家族にバレるのか、慣れない犯罪で上手く立ち回れるか、それだけである。が、その分を魅力的なキャラクターと展開されるドラマの面白さでカバーしている。結果的に、面白いのと良い区切りが無いのとでズルズルと続きを見続ける形なってしまう。気付いたら全5シーズンを一気に観てしまっていた。つまり、そのくらい面白いという事だ。

テーマ
このドラマは犯罪者が主人公ではあるが、カタルシスを生む様なピカレスク物では無く、犯罪が主人公やその周辺の人間たちの人生を蝕んでいく様子を描いた救いの無い話だ。ただ笑えるくらいに物事は上手く行かず、不幸に翻弄される様子がブラックユーモアに満ちている。

犯罪に関する描写は割とシリアスで、主人公の作ったドラッグの被害の様子も結構深刻に描かれるているのが気に入っている。

単純な善悪を描いていないのもこのドラマの良い所だ。人を騙し、裏切り、殺害するといった悪事の代償が描かれている。海外ドラマだと、大切な相手を守るために嘘を付きそのせいで逆に相手から信用を失ってしまうといったテーマが頻出するが、このドラマの場合はそれに加えて嘘が常態化していき人格が歪んでいく様子まで描いている。加害者と被害者の両方に及ぼされる影響を描いている点で面白い。

主人公
主人公のウォルターは、最初はパッとしない温厚で平凡な市民なのだが、シーズン終盤では最も陰険で邪悪な犯罪者へと変貌する。

ウォルターはもともと大きな研究所に勤務する研究員だった。が、その後ベンチャー企業の立ち上げに関わり、人間関係のトラブルから離脱してしまい、地元の高校の化学教師に収まってしまった。彼が立ち上げに関わったベンチャー企業はその後、巨大企業に成長した。一方で、彼は能力を十分に活かせない上に低収入な地元高校の教師として人生を終えようとしている。そんな境遇で、超高純度のメタンフェタミン製造というウォルターにしか出来ない上に大金を稼げる仕事に出会うのだ。これによって過去の人生における挫折感に押さえつけられていたエゴが暴走する。

もし自分の特技を活かした、自分にしか出来ず、大金を稼げる仕事が存在するのであれば、その仕事が法律で規制されているからという理由だけで簡単に放棄出来るだろうか。強烈にエゴを満たす仕事である。ウォルターの場合は、それに加えて家族のために金を残したいという免罪符もあった。ウォルターが金を稼ぐというより、そのエゴを強烈に満たす仕事そのものに執着しているという状況はシーズンが進むに連れて露骨になっていく。最後には家族よりもそれを優先してしまい、家族全員から憎まれる事になる。

ウォルターの場合は、良い父親として夫としてリーダーとして他人から賞賛されたいというエゴも存在するのだが、エゴが肥大化しており自分勝手な為に無理やり支配するしか出来ない所がリアルだ。ボスとして振る舞いたがる割に全くボスとしての適正が無くて単なるDV親父にしかなれない主人公は悲しくも面白い。

登場人物
主人公以外のキャラクターも基本的に単純な善人や悪人は登場せず、魅力的な人物が多い。作中に登場するおもしろ悪徳弁護士おじさんのソウル・グッドマンなんかは、Netflixのオリジナルドラマでスピンオフ作品がリリースされている。みな、何処かしら二面性を持っている。シンプルに好感を持てるキャラは居ないが、どこかしら既視感を覚える欠陥を持っていて妙な親近感がある。ストーリー的な部分ではそんな無茶なという展開もあるのだが、キャラ造型という点ではこのドラマは圧倒的に面白い。
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by cemeteryprime | 2015-09-14 12:46 | 作品・感想 | Comments(0)

【雑記】Netflix

9月から日本でもスタートした動画配信サービスのNetflix。画質とかサービスに合わせて三段階くらいの料金設定がされていて、画質とか気にしない分には結構安い。まだ1ヶ月の無料期間中だけども、暇な時間を利用して死ぬほど観ている。同じ分量をTSUTAYAで借りて観る時の手間と値段を考えたら、レンタルサービスはこの先厳しそうだなぁと。

以下は取り敢えず観た分。

海外ドラマ
・デアデビル 1シーズン:全13話
・ブレイキング・バッド 5シーズン:全68話
・ベター・コール・ソウル  1シーズン:全10話
・アロー 1シーズン:全23話

映画
・ゴーストライダー2
・エクスペンタブルズ2
・オーズ×W ムービー大戦CORE
・大脱出
・エンド・オブ・ホワイトハウス

Netflixはマーベル系のオリジナルドラマシリーズをこの先も抱えているみたいなので、huluとかの他サービスと比較するまでもなくこれ一択になりそうな感じ。オリジナルコンテンツ抱えているのは強いなぁ。
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by cemeteryprime | 2015-09-12 19:21 | 雑記 | Comments(0)

【ドラマ感想】デアデビル(シーズン1)

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舞台はニューヨーク、ヘルズキッチン地区。多分アベンジャーズ1の戦闘が原因で街が半壊している。マーベル・シネマティック・ユニバースとの関連は今のところその程度だが、一応関連作品らしい。

ストーリー
デアデビルは、超人的な感覚を持った盲目のクライムファイターだ。昼は弁護士をしていて、夜はコスチュームで街の犯罪と戦う。シーズン1ではデアデビルが誕生するまでが描かれる。おなじみの赤いコスチュームは13話目にして登場する。それまでは、名も無き黒覆面の男として活動している。

宿敵であるウィルソン・フィスク(キングピン)との因縁や、盲目の戦士であり武術の師匠であるスティックとの過去、弁護士事務所の仲間達とのドラマが1シーズンを通して丁寧に描かれている。ヒーローの誕生譚というのは、結構盛り上がる部分である。バットマンでも言えばコウモリスーツを開発する以前の危なっかしい新人ビジランテ時代の話は、ビギンズなんかで映像化されたが、デアデビルはその部分を全13話でやってくれているのである。面白くない訳がない。

作風
デアデビルはクライムファイター物である。少なくともシーズン1にはコスチュームを着たスーパーヴィランは登場しない(ヤクザ忍者とは出て来たが)。対決する敵は街に巣食うマフィアやギャングなどの組織犯罪である。絵面的には特殊なガジェットを一切持たないバットマンという感じだ。シーズン1では、特殊なコスチュームとかも持っておらずスポーツウェアみたいな物しか着てないので、常にボコボコになりながら戦っている。普通の犯罪組織と戦う上ではバランスがとれていて良いというレベル。

ドラマ
主人公はデアデビルことマット・マードックなのだが、ストーリーの軸としては宿敵のウィルソン・フィスクももう一人の主人公として機能している。二人の志は共に自分が生まれた街であるヘルズキッチンを再興することだが、方向性が真逆という構図だ。デアデビルは住人を犯罪から守る方向性で戦い、ウィルソン・フィスクは街を犯罪で牛耳り、強引な再開発によって復興させようとしている。

ウィルソン・フィスクのドラマが結構秀逸で、外道でサイコな悪役なのだが、様々な悲劇に見舞われ打ちのめされながらも奮闘する様子が描かれるので、つい応援したくなる。コミックや映画版のデアデビルでも、ウィルソン・フィスクは怪物じみた巨漢で非情な大ボスという感じだったので、メンタルが揺らぎまくるドラマ版での描写は結構新鮮だった。ちなみに、演じているのはヴィンセント・ドノフィリオという俳優でフルメタル・ジャケットの微笑みデブである。この人の情緒不安定なキャラ演技が実に良い。

最近の海外ドラマでは、ブレイキング・バッドを皮切りに主人公が目的の為には犯罪にも手を染める悪人というタイプのドラマが流行っているらしいので、そういう要素をキングピンに盛り込んでいるのかなと思う。キングピン以外にも、悪人主人公特有のふとしたことから秘密を抱えてしまい、大切な人に嘘を重ねてしまって泥沼化するドラマがちょこちょこと盛り込まれる。デアデビルも仲間に嘘を重ねたせいで関係性がこじれて犯罪と戦うどころでは無くなっていたりするのが面白い。
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by cemeteryprime | 2015-09-07 10:06 | 作品・感想 | Comments(0)

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