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【特撮】仮面ライダー鎧武/~35話 (感想)

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久しぶりに鎧武の感想。35話にして、普段なら最終話付近くらいの展開。密度濃い!

カイトがキャラ的にどんどんエクストリーム化していくかと思ってたけど、それ以上に状況がエクストリーム化してて逆にカイトが普通というか、割と周囲に馴染んでて面白い。ただ、今はまだロシュオというラスボスがいるので共闘出来てるけど、主人公がなんやかんやでロシュオ倒すとかいう感じで最強になっちゃったら、対決不可避だよな。今のところ、ロシュオ倒すビジョンが見えなさすぎてアレやけども。

カイトと対照的にミッチは、どんどん黒くなっていって周囲と乖離してきている。完全に事態がキャパシティオーバーなのに、その中で要領よく立ち回ろうとしているのでどんどん視野が狭くなってきている感じ。

主人公のコウタがもっと極限の選択せまられてどんどん、虚淵主人公化していくかと思ってたけど、その辺の要素を全てミッチが肩代わりしている感じに。コウタは、異常なくらいに変化が無いというかなんというか。あくまで主人公キャラとしての路線を突き進むのだろうか。カイト、コウタ、ミッチの立ち位置構造的に主軸として動かしにくいって所はあるのかもしんないけど。最終回までにまだまだ話数に余裕あるので、今のコウタ的な立ち位置に対するアンサーみたいなのもそのうち出てくるんだろうか。

ミッチに関しては、なんだかんだで貴虎と比較すると似たような結論には到達しているので兄弟やなと。貴虎も全人類は助けられないので、助けられない人類を抹殺しないといけないというユグドラシル社の結論には至ってはいたものの、何とか一人でも多く助けようと足掻いていたし、開き直らずに諦めずに可能性は探り続けていた。それに比べるとミッチの場合は、いまいち短絡的というか開き直って露悪的になっている辺りでまだまだ幼い部分が出ちゃっている感じ。

次週は、兄弟対決っぽいけども、図らずも同じような結論(全部は救えないので他は切り捨てていく)に至って行動していた同士として、兄貴として体を張って道を誤ったミッチを救う事ができるかどうかが肝になってくるのかなと。遂に本音でぶつかり合う呉島兄弟。ここで、対立して終わりじゃ無くて貴虎にはメンターとして役割を全うして欲しい所。・・・・正直、貴虎のシナリオ的な活躍場所ってそれくらいしか無さそうだし。
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# by cemeteryprime | 2014-06-30 00:33 | 作品・感想 | Comments(0)

【小説】シルヴァー・スクリーム 下巻 (感想)

シルヴァー・スクリーム 下 (創元推理文庫)

ロバート・R・マキャモン / 東京創元社

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下巻も読了。下巻で特に気に入ったのは下の2つ。

夜はグリーン・ファルコンを呼ぶ/ロバート・R・マキャモン
かつてアクションヒーローをしていた孤独な老人が、猟奇殺人犯に遭遇した事で、再びヒーローのコスチュームに身を包みグリーン・ファルコンとして復活していく話。

映魔の殿堂/マーク・アーノルド
ドライブインシアターを中心にした祭が、土地にエネルギーを蓄えて最後に特殊な力場が形成されてしまう話。

『夜はグリーン・ファルコンを呼ぶ』は、老人版のキック・アスという感じで良かった。頭おかしいと思いながらも、このままくすぶって死んでいくよりは変わるなら今だ!とばかりにコスチューム身にまとって、いざ犯人追跡を始めるとまぁ単にコスプレした老人なのは老人なんだけど、状況がどんどんヒーロー活劇っぽい展開になっていくという。なかなか熱いストーリー。最後はしっかりヒーローになって、主人公が落としたマスクを子供が拾い上げるシーンとかあって良い。


上下巻を通して読んでみて、結構ヴードゥーネタが多いなーという。撮影を通じてヴードゥーの技術を習得して~みたいな感じの。まぁ、単に日本で言うところの丑の刻参りみたいな民間伝承的な呪いって扱いなんだろうけど。あと、ドライブインシアターが絡む話は基本的にノスタルジー感が溢れてて面白い。
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# by cemeteryprime | 2014-06-29 23:20 | 作品・感想 | Comments(0)

【小説】シルヴァー・スクリーム 上巻 (感想)

シルヴァー・スクリーム 上 (創元推理文庫)

ロバート・ブロック / 東京創元社

スコア:



映画をテーマにしたホラー短篇集。基本的に短編ってあまり買わないんだけど、下巻のロバート・R・マキャモン目当てで買ってみた。序文は悪魔のいけにえのトビー・フーパーだったり、F・ポール・ウィルソンとか、ロバート・ブロックとか、クライヴ・バーカーとか割と俺でも知ってる有名ドコロもいてなかなか読み応えがあった。

基本的に映画をテーマにしているだけあって、全体的に古き良き時代みたいなレトロ感ある雰囲気でなかなか良い。上巻で特に面白かったのは以下の3つ。

セルロイドの息子/クライヴ・バーカー
古い映画館で映画エネルギーを吸収した神話生物みたいなモンスターが誕生して人を襲う話。

罪深きは映画/レイ・ガートン
映画を見せてもらえず育ってどうしても映画を見たい少年と、ゲイペド連続殺人鬼の心温まる交流の話。

《彗星座》復活/チェット・ウィリアムソン
人生に退屈した中年オヤジがあの頃の青春時代の思い出が詰まったドライブインシアターを復活させる話。

神話生物系あり、不思議な話あり、悪趣味ホラーあり、復讐譚ありみたいな感じで結構ジャンルもバラけてて良い。
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# by cemeteryprime | 2014-06-28 23:39 | 作品・感想 | Comments(0)

【小説】解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯 (感想)

解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯 (河出文庫)

ウェンディ・ムーア / 河出書房新社

スコア:



実験医学と近代外科学の祖と呼ばれるイギリス人外科医ジョン・ハンターの生涯を描いた伝記小説。伝記なので史実エピソードを並べているだけなんだけども、強烈過ぎるエピソードだらけなのと、キャラ造形とかストーリーラインとかが医療系漫画っぽい感じなのとで凄く読みやすくて面白い。

田舎の自然大好きなプー太郎だったジョン・ハンターが、医師として立身出世を目指してロンドンに出た兄貴に解剖学教室の助手として呼ばれたのを切っ掛けにメキメキと解剖医としての腕を上げていって、優秀な外科医になってさらに内科までマスターしつつ、医者としては王室御用医師にまで出世する・・・・だけなら、まぁありがちな感じなんだけども、医学生の教育改革に取り組んだり、博物学者として発生学研究したり博物館作ったりと、ジャンルを超えた科学者という感じの人。敢えて言うならジャンル的には外科医の腕を持った生物学者って感じ。

エピソードとしては、巨人症の人間を生きている内から全身骨格標本欲しいと狙いを定めて相手を恐怖のどん底に陥れる話がヤバすぎて面白かった。遺言で絶対にあいつに俺の死体を渡すな!鉛の棺桶に入れて海に捨ててくれ~ってその巨人の人は友人に頼むんだけど、まんまと盗みだして、その後、ほとぼりが冷めた頃にしれっと博物館に飾ってたり。

後は時代的な部分としては、基本的に当時の外科医は墓荒ししまくりで色々とヤバイ。死体が出たら墓に入る前に盗まれるレベルで取り合いが起こる感じ。勿論違法。特にジョン・ハンターは誰よりも死体を盗みだして解剖して腕を磨いていたので、プロの墓掘り軍団とか組織したりしてて、ジョン・ハンターの教え子が世界に散らばって近代医学は発達すると共に墓荒しまで広がって各地で被害が広がった、地元住民がブチ切れて医学校襲撃する話とか。色々と酷い。

ダーウィン以前の人なんだけども、発生を研究していただけあって普通に進化論っぽい発想があったみたいで、人とか動物とか区別なしにパーツごとの標本を並べて博物館に展示したり、奇形を研究したり。あと、類人猿とアフリカ人とヨーロッパ人の頭蓋骨を並べて、多分アダムとイブはアフリカ人とか言ってたりしたらしいので、よくこう教会に迫害されなかったなと驚くばかり。科学協会からは聖書無視しまくりな点に関しては自主規制を求められてたみたいだが。
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# by cemeteryprime | 2014-06-28 13:32 | 作品・感想 | Comments(0)

【小説】エデンの黒い牙 (感想)

エデンの黒い牙 (創元推理文庫)

ジャック ウィリアムスン / 東京創元社

スコア:



ジャンルとしては人間と亜人種の種族間対立モノ。新聞記者の主人公が、遺跡発掘から戻ったかつての恩師の不審死を発端に種族間対立に巻き込まれていき、やがて自身が亜人種だと判明する。種族としての立場や、かつての友情との葛藤に苦しみながら亜人種にとっての脅威となった育ての親や兄弟同然の親友たちの組織と戦う羽目になる。

なんだかんだで、人間の味方をしようと思い達、亜人種達の急所である”夜の子”という王みたいな存在について正体を突き止め潰そうとするものの、最後は主人公こそ、品種改良によって生まれた亜人種の王的な純血種だったと判明。どんどん能力は強力になって人間を止めてしまい、亜人種エンド。

ラストはともかくとして、ストーリーの構図がびっくりするくらいに平成ライダーっぽい。人間関係的な立場と、種族としての立場で葛藤する所とか、壮大なテーマと世界観の割に主人公の住んでる町と周辺の人間関係で完結しちゃう感じとか。

ミュータント種族っぽい設定だけども、ミュータントというよりも先祖返りに近い設定なので亜人種達が品種改良で純血種に近い個体を作って"王(族長)"を生み出そうとしているみたいな話もあまり無理が無い感じで良い。

一番秀逸なのは、亜人種たちの能力で一種の霊体みたいになって人間を襲うんだよね。で、その攻撃というか魔術はサイコキネシスみたいな直接的な形では無く量子力学的に処理される。確率的に事故死しやすいタイミングで襲うことで、相手が死という結果に誘導されるみたいな感じ。なので、基本的に霊体で活動している時には人間には見えないし、相手を殺しても物証的には事故死になってしまうので、主人公は起きている出来事が現実なのか妄想なのか判別が付かないという。その辺りの設定とかが凄く良い。

平成ライダーでも、超加速空間なクロップアップとかミラーワールドとか、戦闘空間としての異世界設定を試行錯誤していたけども、その辺りまですごいスマートに処理していて素晴らしい。

確かに古い作品ではあるんだけども、全く色褪せない普遍性と面白さがあるので、オススメです。陰気な表紙で損している感がある。
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# by cemeteryprime | 2014-06-25 23:10 | 作品・感想 | Comments(0)

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