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【小説】ウルトラマンメビウス:アンデレスホリゾント 感想

ウルトラマンメビウス: アンデレスホリゾント (光文社文庫)

朱川 湊人 / 光文社

スコア:



先に言っておくが、ウルトラマンメビウス本編はまだ観たことが無い。が、最近見かけるタイアップ物の小説作品は結構思い入れの強い作家さんが書いていて面白い傾向が強いので買ってみた。

内容は、GUYSという作中での科学特捜隊に入ってきた新米隊員(多分小説オリジナル)が研修期間中に遭遇した様々な事件や隊員たちとの交流を通じて成長していくストーリー。あとがきを読む限り、この作者はメビウス本編のシナリオも3つ担当していて、小説はこの3つにいくつかオリジナルのシナリオを加えて再構成した感じらしい。

新人キャラによる作品世界への外部からの目線みたいなのを効果的に使いつつ、世界観やドラマを大切にした作風でなかなか好感が持てる内容だった。多分メビウスの作品特性的なこともあって昭和のウルトラ作品への言及みたいなのも多かったんだけど、その辺りは余り詳しく無いので分からなくて悔しい感じ。個人的には分からなかったけれど、分かる人にはより面白いみたいな内容になっていたんだろう。個人的にはもっとSFとドンパチ中心の作品の方が好きかな。ドラマ中心なので、本編観てなくてイマイチ主人公以外のキャラがよく分からん感じなのが痛かった気がする。小説としては読んでて分からんって事は全然無いんだけど、本編観てたらもっと面白いんだろうな感が凄くてモヤっとするんだよね。ぐぬぬ!
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# by cemeteryprime | 2014-01-24 17:16 | 作品・感想 | Comments(0)

【小説】コラプティオ 感想

コラプティオ (文春文庫)

真山 仁 / 文藝春秋

スコア:



首相補佐官と新聞記者の立場の違う2人の主人公の視点から原子力政策やアフリカ支援等をモチーフにしたストーリーが展開する。文庫版なので、そこそこ昔に書かれた作品のはずなのだがモロに現状につながる題材になっていて非常に興味深い。

そんな感じで内容もしっかりしているんだけど小難しいだけの社会派系な話にならずにストーリー的にも凄く面白いのがこの作者の特徴で、今作もそんな感じ。

道を分かった対照的な性格の元同級生の二人の主人公が、再開してそれぞれ別の職業と立場になって対決しつつ最後には共闘みたいな構図になっていたり、それなりにポジションを築いて社会人として一人前になった気でいた2人がそれぞれ業界の暗部に直面し、師匠的な人と出会って成長して鍛えられて一皮むける話になっていたりと、かなり王道なエンターテイメント性のあるプロットになっている。

タイトルのコラプティオは汚職や腐敗を意味するラテン語。大衆の無関心とか、いかにしてリーダーが腐敗するのかとか、思考停止して委せるとヤバいみたいなテーマもあって個人的に今の興味に合致する所が多くてとても面白かった。
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# by cemeteryprime | 2014-01-22 11:16 | 作品・感想 | Comments(0)

【漫画】マギ シンドバッドの冒険(2巻) 感想

マギ シンドバッドの冒険 2 (裏少年サンデーコミックス)

小学館

スコア:



マギ本編でさんざん正しい人間は居ませんよ!シンドバッドやばいよ!という警鐘を鳴らされているのを知っているので、それを読んでからこっちを読むと凄い違和感がある。

描写的にシンドバッドが、生まれつきどう考えても本能的に正しい選択をする能力を持っているのだ。それこそ赤ん坊の頃から。モガメット学長!!遺言残してくれた直後で悪いですけど、正しい選択が出来る優れた人間はいましたよ!!みたいな。

この件をどう捉えていいのかが悩む。こっちはマギのアシスタントの人が作者監修の元で描いているので、そんな致命的な矛盾がスルーされているだけというのは正直考え難い。となると、実はシンドバッドはそもそも人間じゃありませんでしたー!みたいな話になるのかなとか思うんだがどうなんだろうか。アルマトラン絡みの転生体か何かでしたとか、実は邪悪な意思に導かれてましたとか。

優れた人間に委ねちゃうとヤバイみたいな話は、多分アルマトランのソロモン王の話も示唆している気がするので、最終的にこっちの世界版のソロモン王みたいな感じになって行き着く先はアルマトランみたいな滅亡とかそういう展開なんじゃねーのかなとか思うんだが。

その辺りの事情がどうなっているのかは兎も角、ストーリーとしては正直ちょっと面白く無いんだよね。何故ならシンドバッドが割と生まれつき本編のシンドバッドそのまんまなので、人間的な成長の余地なくない・・・?みたいな。個人的には、本編でこそ完璧な存在に見えるシンドバッドも実は矮小な人間でしか無かったよみたいな、ストーリーになるのかと思ってたんだけど。こんな奴がどうやって本編のシンドバッドになったんだ?みたいなこの先どうなるのみたいな期待感が読んでいて一切無い。

一応、代わりにシンドバッドの仲間達がどうやって集まったのかとか、そういう過去篇の集合体みたいな話になはなっていてファン向けには面白い所はあるんだけど、それだと本当にただの過去回の寄せ集めやんけ!という感じ。ストーリーとしてのメインの推進力が無いのよね・・・。
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# by cemeteryprime | 2014-01-21 17:24 | 作品・感想 | Comments(0)

【漫画】マギ(20巻) 感想

マギ 20 (少年サンデーコミックス)

大高 忍 / 小学館

スコア:



・マグノシュタット篇、完結

邪神の落とし子的な巨大怪獣に対して、各国の金属器使い達が大集合&極大魔法撃ちまくりの大決戦でした。盛り上がるといえば盛り上がるんだけど、こういう壮大な構図のバトルだとどうしても内容に対して画力が追い付いていないなと感じてしまう部分がチラホラ。画力というと語弊があるかもしれないが、構図の問題というか、いまいちウルトラマン級の巨大怪獣と戦っている迫力に乏しいというか・・・。マギは戦争描写みたいなのも多いんだけど、こういうスケール感がデカい場面がいまいちまだ描き慣れてない感じ。凄い好きな漫画だけに、その辺りが悔しいなと。

結構唐突なインフレバトル&全員集合だったので、もしやこの流れは打ち切り!?とか思って当初はかなりビビったんだが、逆に割と早い段階でこういうのを持って来るってことは、今後はこういうインフレパワーバトル的な盛り上げ方はしませんよという事なのだろうか。もしそうなんだったら嬉しい。

気になるのは、悪の組織の親玉の練玉艶が実は異世界(アルマトラン)でのマギでした!みたいな設定が出たり、アルマトランに関わる重要な設定が出たりしているにも関わらず、そういう新要素を吹き飛ばすくらいに現状頼れる味方のはずのシンドバッド王が一番ラスボス感が出てて不穏だというところ。いろいろ御託ならべて煽るけど、結局コイツが一番ヤバイんでしょ!?知ってるよ!?みたい感じなので、あまりその他の要素が怖くないんだよね。ジュダル&白竜のコンビとかも。

シンドバッドに関しては、正直ちょっとヤリ過ぎレベルに煽り過ぎじゃないかな感がある。テーマ的な部分なので分かりやすく強調してるんだろうけど、ストーリー的にはもうちょっと仄めかす程度にしないと、最後にシンドバッドと決定的に対立した時の衝撃とかも薄れるんじゃないの?みたいな。余計なお世話かもだが。

ただそのあたりはどうでもよくなる位にシンドバッド王が相変わらず一番良いキャラをしているのは事実。前作の主人公感(既にLv.100)みたいなオーラが出てて良いんだよね。主人公が持っている謎の主人公補正とか、主人公の選択が何だかんだで正しいみたいなそういう世界の神(作者)に愛されてる感というか、そういう主人公故のチート感みたいな物を味方サイドでは無くて第三者的に見た時の得体の知れない雰囲気がよく表現されてる感じ。敵側から見た時のそこまでお前の都合よく進むと不気味なんですけど!?みたいなの。

作中だとメタ的な視点を持っている練玉艶とかに第一級特異点とか呼ばれてるけど、言い得て妙という感じ。存在するはずのない世界の主人公みたいな。

モガメット学長が遺言で、優れた人間など居ない!正しい選択ができる人間など存在しない!そういうのに委ねちゃうのが一番ヤバイよ!とほぼシンドバッド王を名指しにしたも同然の警鐘を鳴らして死ぬという駄目押し展開までされたらもう笑うしかないよ!

それはそうと、煌帝国の皇子たちが地味に兄弟愛に溢れた人間味のある集団なのが分かって嬉しいような悲しいような。カニと修造理論的に戦争描写が辛くなる一方だわ。この後は煌帝国篇になるのかな。楽しみ。
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# by cemeteryprime | 2014-01-21 01:03 | 作品・感想 | Comments(0)

【アニメ】革命機ヴァルヴレイヴ 感想+

・補足的な感想と考察

ヴァルヴレイヴは最後の最後で急に200年後の第三銀河帝国とかいう未来に場面が飛んで、変なスライムみたいなエイリアン相手に謎の交渉をするヒロインが映って、ヴァルヴレイブのコックピットのニンゲンシンジマスカって出て終わるんだけども、改めてそのシーンについても考えてつつ、全体的なテーマについても再考してみた。

200年後の世界は咲森学園のメンツは恐らくそのまんまの姿で生存していて(少なくとも主要キャラは)、新キャラっぽいのはエルエルフ似の皇子のみという謎の状況なんだよね。パッと見はユートピア感があるんだけども、これってよくよく考えると完全にバッドエンドだなと。咲森学園の生徒たちが全員カミツキ化して人間を辞めている状況とニンゲンシンジマスカというメッセージが意味している所を考えれば、こいつらは結局の所、人間を信じる事が出来なかったんだなという結論に至る。

敵のマギウス組織であった101人評議会とやらは滅亡したっぽいものの、咲森学園のメンツは結局全員がカミツキ化して不死者として王政を敷いて世界を支配したんだろうという事が推測できる。描写されてないものの、全員カミツキ化してるって事は、確実にルーン生産用の人間プラントが銀河第三帝国には存在しているはず。あれはディストピアだったというわけだ。

作中での悪であったマギウス達は、最初は共存を試みたものの人間に迫害されまくって、それならいっそ支配側に回ってやれと101人評議会とかいう怪しげな組織を作って密かに世界に大して影響力を振るったわけだけども、咲森学園の連中も結局は同じ末路というか、カミツキと人間が共存しているという状況が耐えられなくて全員カミツキ化する事によってよりえげつない感じの直接的な支配体制を確立したのだろう。

もし、この作品が「他者を信じられるかどうか」とか「秘密を保持するには今の世界は狭すぎる」とかいう終盤でちらっと述べていたテーマがメインなのであれば、要は秘密というオブラートに包めない状況で醜悪で異質な他者を受け入れて信じる事(共存)ができるかどうかという話になるんだろうけど、作中のマギウスも学園の生徒達も結局はそれが無理だった為にバッドエンドになりましたというオチなんだろうね。できないからこその、同化or支配で、第三銀河帝国には被支配層兼エサとして人間がいる。

その一方で、ヴァルヴレイブのコアにされてたピノはマギウスだけど人間を信じることができていた。それ故のあのニンゲンヲシンジマスカというメッセージ表示なんだろね。それはそれで悲しい。

まぁ、いずれにせよこの糞みたいなストーリーは何なの?死ぬの?という評価は変わらないけど。
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# by cemeteryprime | 2014-01-20 23:40 | 雑記 | Comments(0)

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