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【映画感想】バットマンVSスーパーマン

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概要
マン・オブ・スティール(MoS)の続編。スーパーマンの戦いに巻き込まれて街が破壊され大量の死者が出たことで、主にバットマンがブチぎれる…という話。ついでにスーパーマンを潰したいレックス・ルーサーとかも絡んでくる。

感想
映画としては面白かったんだけど、相変わらず筋肉と暴力の比重が高く、ヒーロー成分やらジャスティス成分は薄め。前作のMoSは一作目としての問題提起の意味もあったろうから、ヒーローやジャスティス成分が薄いのも納得してたんだけど、2作目でも大してノリが変わってなかったのは残念。

街を破壊したスーパーマンにキレてたはずのバットマンも、割と戦車で街を破壊したり、マシンガンで敵を普通に爆死させたりしてて、スーパーマンと大差無いやんけ!という感じ。ジャスティスの誕生っていうサブタイトルだから、バットマンとの衝突でスーパーマンがヒーローとして成長するのかと思っったらそんな事は無かった。正直、別にジャスティスが誕生してないんだよな。一応、敵の怪獣を宇宙に放り投げたり、荒廃した無人地区に戦場を移すくらいのウルトラマン的な配慮はみせるようになってたけど。

バットマン
デザイン的に筋肉ダルマみたいになっているバットマンだけど、初登場シーンでは不気味で得体のしれないモンスター的な動きを見せてくれたりして中々良かった。吸血鬼めいた動き。でも、それ以降はバットモービルだとか戦闘機だとかで派手にマシンガンをぶっ放したり、パワードスーツでスーパーマンをボコボコにしたりの、重武装高火力キャラになっちゃって微妙だった。

時系列的にはダークナイトリターズ期のイメージだったのかな。色々と失って荒んだ感じの老年期バットマンだった。まぁ、バットマンのキャラ自体は今更説明する必要は無いのも分かるんだけど、シリーズ的には初登場なのに、いきなり色々とあって荒んだ後の老年期バットマンを登場させるのはどうなんだ感はある。ゴッサムは荒廃して廃墟化してるし、ウエイン邸も焼け落ちとるし。

今後の展開
今回はちょろっとワンダーウーマンが活躍するだけだったけど、他にも色々と超人類がいる事が判明して、仲間集めるか的な流れで映画は終わる。次辺りにジャスティスリーグが結成される話になるんだろうけど、正直今回の映画は自分勝手でワンマン主義な超人たちが、共闘するのもいいかもね位に考え始める程度の内容だったので、あまり期待は出来ないなと。

基本的に筋肉と暴力がメインなので、ヒーロー映画というよりは怪獣映画に近いこのシリーズ。色んな正義がぶつかり合いながらヒーローする話ならウェルカムなんだけど、単なる怪獣大集合になりそうな予感がしてならない。まぁ、それはそれで面白いのかもしれないけど。
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by cemeteryprime | 2016-03-30 18:20 | 作品・感想 | Comments(0)

【雑記】2015年の映画 TOP5

2015年の映画、個人的ベスト5
1位:マッドマックス 怒りのデスロード
2位:ワイルドスピード7 スカイミッション
3位:チャッピー
4位:ミッション・インポッシブル ローグネイション
5位:アベンジャーズ:エイジオブウルトロン

取り敢えず、ベスト5を選ぶならこんな感じ。怒りのデスロードは、映像やノリが良いだけじゃなくストーリーが力強いので、多分来年になってもまだストーリーラインをしっかり覚えている自信がある。

正直5位~8位辺りは上下が付け難いので、割りと適当。ラン・オールナイトが5位でも良かった気はする。


ちなみに去年、映画館に観に行った映画は以下の23本。
マッドマックス 怒りのデスロード
ワイルドスピード7 スカイミッション
ミッション・インポッシブル ローグネイション
チャッピー
アベンジャーズ:エイジオブウルトロン
アメリカン・スナイパー
ジュラシックパーク
ラン・オールナイト
コードネームUNCLE
スターウォーズ フォースの覚醒
007スペクター
バクマン。
ファンタスティック・フォー
マイ・インターン
ジョン・ウィック
アントマン
ターミネーター:ジェニシス
予告犯
新宿スワン
龍三と七人の子分たち
アリのままでいたい
トゥモローランド
アニー


ワースト5は選びにくいが、ワースト1を選ぶなら間違いなくアニー。
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by cemeteryprime | 2016-01-02 22:34 | 雑記 | Comments(0)

【映画感想】スターウォーズ フォースの覚醒

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スターウォーズ新作、観てきました。正直4~6はかなり昔に観たっきりで最早内容はうろ覚えだし、2と3はそもそも観てないというレベルだったけど、普通に面白かったです。おおッ、スター・ウォーズだ!って感じ。

大作映画なりの面白さというか、世界観の作り込みっぷりみたいな絵面の部分は初見でも楽しめるんじゃないのかなと。

ストーリー
ストーリー面に関しては滅茶苦茶面白い!って感じでも無かった。メイン主人公2名のストーリーが、割とイマイチというか状況に流されてるだけな印象が強かった。レイはとっとと気持ち切り替えて親父探しにいけよって感じだし、フィンは同僚殺しまくりでなんで脱走したんだっけコイツ?って感じだし。まぁ3部作なので、この2名に関してはこれからの成長っぷりが面白くなるんだろう。

カイロ=レン
キャラとしては悪役のカイロ=レンがなかなか面白かった。圧倒的な強敵タイプではなく、どちらかと言うと面倒くさい系のキャラ。若者で中二病属性持ちなのが観ていて楽しい。今作のストーリー面の面白さは過去作ファン向けの要素以外では、基本的にコイツが全部担当していた気がする。

今回、あっさり主人公にボコられちゃうんだけど、多分これから修行とかしてパワーアップするんだろうなとか予感させてくれるので、次回作も是非観てみたい。素顔がまた、ボンクラ駄目息子感が全開で良いキャラなんだよね。フォースをちょっとやそっと鍛えた所で、基本的に性格が駄目そうな感じが素晴らしい。
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by cemeteryprime | 2015-12-27 00:51 | 作品・感想 | Comments(0)

【映画感想】スペクター

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今作から悪の秘密結社スペクターが登場して、シリアス路線からエンタメ路線寄りになるらしいという話を聞いたので観てきた。

感想
ダニエル・クレイグの007は、正直あまり観ていない。観たやつも全部見てないか、あまり印象に残っていない。それを踏まえての感想なんだけど、正直ちょっとイマイチ。大作らしいボリュームというか満足感は無かった。

あまり悪の秘密結社っぽい壮大な悪事をしてくれないのよね。過去作の事件の影にスペクターがいたって話がチラッと出てくるので、それを踏まえるとスペクターの恐ろしさがある程度実感出来たのかもしんないけど、今作しか見てないと単にボスであるブロフェルドの凄い私的な動機で動いているショボい組織に見えてしまって、かなりイマイチ。一応、映像としてはそこそこの規模の組織が描かれているんだけど、最終的にブロフェルドとボンドが義理の兄弟で、ブロフェルドがボンドに私的な恨みから一方的に執着してましたみたいな話に着地するので、どうしても実際に描かれている以上に組織としてショボく見える。オチの付け方も割とギャグだし、ブロフェルドが凄い残念な人な扱いで終わるしで、その辺もまたショボさに拍車を掛けている感じ。

もしも~
折角、悪の秘密結社を出すんだったら、蛸の触手まみれなOPイメージそのままに、黒幕としてのスペクターはクトゥルフめいた邪神を崇拝している狂気のカルト集団でしたみたいな感じの方が、敵としての得体のしれ無さがあって良かったんじゃないかなとか。これまでのシリアス路線を踏まえると、余計にギャップで不気味だし、路線変更の仕方としてはケレン味も十分でアリでは?

もしくは、ブロフェルドにクリストフ・ヴァルツみたいな神経質そうな俳優では無く、真逆なジェイソン・ステイサム当たりを配置してワイルドスピード7的な路線のエンタメに舵を切るとか。クリストフ・ヴァルツじゃ、強面なダニエル・クレイグに意地悪するのが関の山で、まともに対峙したらボコられるに決まってるじゃんか。実際、今作はそんな感じなんだけども。

まぁ、この辺の趣味の合わなさがクレイグ007をあまり観る気にならないポイントなんだろう。取り敢えず、スペクターを観るなら最近の何本かは予習していくことをオススメしておく。マッツ・ミケルセンとかいつ出演してたんだよ。
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by cemeteryprime | 2015-12-09 22:49 | 作品・感想 | Comments(0)

【映画感想】アントマン

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作品
マーベル・シネマティック・ユニバース作品の新作映画。ファミリー向けのほのぼのギャグといったテイストで、他のマーベル映画と比べてもかなりの脱力系。

あらすじ
かつて物体を縮小化させる特殊な粒子を発明した天才科学者のハンク・ピム博士は、その技術を活かして体を小さくする特殊スーツを開発した。ピム博士はスーツをまといアントマンとして妻と共に政府に協力し、冷戦中に秘密作戦に関わっていた。しかし、作戦中に妻を失い引退。引退と共に博士は悪用される事を恐れ、ピム粒子の技術を封印した。

そして現代。博士の元弟子ダレン・クロスによって再びピム粒子の技術が蘇ろうとしていた。ダレン・クロスはその研究を軍事技術として売却しようとしているのだった。ピム博士は、ダレン・クロスの研究所からピム粒子に関する研究データを葬り去る為に、最新のハイテク施設に侵入した経緯を持った一人の元犯罪者に目を付ける。その男の名前は、スコット・ラング。この映画の主人公である。

ストーリー
結構ツッコミ所が満載。物体を縮小したり、巨大化したりする夢の粒子という無茶なピム粒子の設定が、どうしてもシリアスに扱いづらいというのは判るんだが、開き直ってストーリー面の説得力の構築を放棄している印象があり若干残念。コメディテイストなのは良いんだが、ストーリー展開までとりあえず笑えれば良いだろみたいになって雑になるのは如何な物か。

まぁ観てて楽しいけど、真面目に考察したり考えさせられたりする物はあまり無い。そんな作品。

MCU関連
他作品との絡みでは、アベンジャーズ2のラストで登場したアベンジャーズ基地が登場。ファルコンが登場して、アントマンと対決してくれる。

エンディング後のオマケ映像では、キャップとウィンター・ソルジャーとファルコンが登場。助っ人としてアントマンを呼ぼうとファルコンが提案する場面があるので、キャプテンアメリカ3:シビルウォーあたりで、もしかしたらアントマンが登場するのかもしれない。
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by cemeteryprime | 2015-09-26 15:06 | 作品・感想 | Comments(0)

【雑記】Netflix

9月から日本でもスタートした動画配信サービスのNetflix。画質とかサービスに合わせて三段階くらいの料金設定がされていて、画質とか気にしない分には結構安い。まだ1ヶ月の無料期間中だけども、暇な時間を利用して死ぬほど観ている。同じ分量をTSUTAYAで借りて観る時の手間と値段を考えたら、レンタルサービスはこの先厳しそうだなぁと。

以下は取り敢えず観た分。

海外ドラマ
・デアデビル 1シーズン:全13話
・ブレイキング・バッド 5シーズン:全68話
・ベター・コール・ソウル  1シーズン:全10話
・アロー 1シーズン:全23話

映画
・ゴーストライダー2
・エクスペンタブルズ2
・オーズ×W ムービー大戦CORE
・大脱出
・エンド・オブ・ホワイトハウス

Netflixはマーベル系のオリジナルドラマシリーズをこの先も抱えているみたいなので、huluとかの他サービスと比較するまでもなくこれ一択になりそうな感じ。オリジナルコンテンツ抱えているのは強いなぁ。
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by cemeteryprime | 2015-09-12 19:21 | 雑記 | Comments(0)

【映画感想】アリのままでいたい

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それなりに有名らしい昆虫カメラマンの人が世界初のアリ視点カメラを開発して、今までに観たこと無い昆虫の映像を見せますみたいな触れ込みだったので、観に行ってきた。テレビの番宣映像で観ると確かに、昆虫というか、大型の動物って感じの映像になっていて面白そうだった。

結論
 が、映画としてはウンコだった。確かに昆虫の映像は素晴らしいんだけど、一本の映画にする際にコケてる。そんな感じ。正直途中で眠くなってヤバかった。監督がバラエティ番組とかの製作の人で映画は初監督らしいので、多分そのせいだろう。同じテレビ番組でもドキュメンタリー制作の人持ってこいや!と思わなくもないが、TBSだし仕方無いのかな。

パッケージ詐欺
 映画のパッケージとしては昆虫のドキュメンタリーっぽい要素を押している割に、実際見てみるとムシキングっぽいしょうもないCG入れたり、何故か地獄のミサワのしょうもないアニメが入っていたりと寒い演出が入りまくってコレジャナイ感が半端ないのだ。子供向けにターゲットを絞りたいなら、もうちょっとパッケージもそういう感じにしろよと言いたい。ポスターにミサワキャラ出しとくとか。それなら多分観に行って無かったはず。

 実際、映画館行ったらその時間帯は結構子供でいつも以上に混雑していたんだが、アリのままでいたいの客層は全然子供が少なくて年配の人とかオッサンが目立っていた。

昆虫映像
 そんな感じだったので、エンディングで何故か本編で使われなかった昆虫映像が小さく映っていたのは割と殺意すら湧くレベルだった。こっちは昆虫映像観に来てるのに、何でそれを本編で大きく観せてくれないんだよ!みたいな。

 ただメインのアリ視点カメラの映像は迫力があってどれも凄かった。昆虫が飛ぶところも、鳥みたいにバッサバッサ羽ばたく様子がハッキリ見えるので躍動感が凄い。カブトムシとクワガタの格闘も重量感がある。この辺りは素直に凄い。映像提供してくれてる昆虫カメラマンの人が凄いだけな気もするが。

作品として
 ただ、それ以外の部分が昆虫映像を余裕で打ち消しにくるレベルで酷いので映画としては、ウンコなんだよね。正直、観に行かなくてもいいと言える。DAIGOも嫌いじゃないけど、こいつにナレーションやらせるか普通?DAIGOがカブトムシのバトルの実況しながら、声までアテレコさせられてて正直キツイものがあった。話題性用にタレントを声優起用して炎上している案件があるが、こういう形のタレント起用も如何なものか。ファンも得しないんじゃねーのか感。

 あと、ラストには何故か福山雅治のいい感じの曲が流れる。DAIGOがナレーションをして、地獄のミサワのコントアニメが流れ、EDは福山雅治。色々とチグハグな映画だ。プロデューサーはどういうセンスしとんねん。

 昆虫カメラマンの人のインタビューもちょいちょい挟まれるんだけど、正直昆虫目線でよく判らんストーリー組むよりは、昆虫カメラマンの人を中心にしてガンガン昆虫映像を盛り込むドキュメンタリーの形にしてくれた方が観やすいし、面白かったと思う。
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by cemeteryprime | 2015-07-24 17:37 | 作品・感想 | Comments(0)

【映画感想】ターミネーター:ジェニシス

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ターミネーターシリーズのリブート企画の様な感じで宣伝されているが、実際の所はターミネーター1の二次創作作品という感じ。しかもハッキリ言って駄作である。猿の惑星ジェネシスみたいなタイトルなので、神リメイクを期待してしまうと痛い目を観るはずだ。

二次創作
 序盤は完全にターミネーター1作目の二次創作的なストーリーである。宣伝でもここが使われているが、旧作ファンに対する掴みとしてはなかなか良い感じである。サラ・コナーを殺害するために送り込まれたT-800を追って、カイル・リースが1984年の世界へ送り込まれる。ここまでは概ね1作目と同じである。そこからが異なる。なんとT-800は待ち受けていたジジイT-800とサラ・コナーのコンビによってあっさりと返り討ちにあうのだ。

 一方カイル・リースは、サラ・コナーを発見する前に警官に化けたT-1000に襲われる事になる。T-1000に襲われているカイル・リースは、助けに来たはずのサラ・コナーに助け出される。この時間軸のサラ・コナーは幼少期に送り込まれてきたT-800によって戦士として訓練されていたのである。

 とまぁ、序盤はターミネーター1作目や2作目ありきの二次創作的な面白みを持った展開をする。ただ、ギリギリ面白いのは残念ながらそこまでなのである。

糞シナリオ
 1作目の二次創作である1984年篇は最終的にタイムマシーンでサラ・コナーとカイル・リースが2017年に向かう形で終了する。それ以降は、オリジナル展開なのだが、明確にシナリオが破綻しており、つまらなくなる。

 T-800が独力で1984年の時点で調達出来る機材でタイムマシーンを作れているのも謎なのだが、2017年に二人が飛ぶ理由も謎である。当初は、スカイネット誕生を阻止する為にサラ・コナーはターミネーター2作目の1997年世界に飛ぼうとする。ところが、カイル・リースが歴史が変わってしまったので2017年に飛ぶのが正解だと言い始めるのである。2017年にスカイネットが誕生した別時間軸の記憶が発生したと言い始めるのだ。

 タイムパラドクス的な話はさて置き、普通に考えれば未来を変えるのにわざわざ未来にタイムトラベルする必要はどこにも無い。つまり、オリジナル展開はその発端からして破綻しているのである。

 ついでに当然の如く2017年世界にタイムトラベルしてみれば、スカイネット誕生は数時間後に迫っている。なぜ敢えて誕生を阻止する為に、誕生した年にタイムトラベルするのだろうか。サラ・コナーもカイル・リースも恐ろしく気が短いに違いない。これに関してはジョン・コナーの誕生を阻止するためにT-800を敢えて1984年に送り込んだスカイネットも同じなので、この世界のお約束なのかも知れないが。

ターミネーター
 今作では、全身ナノマシンみたいな新型が登場するのだが正直T-1000と変らんというか何というか。絵的にもアイデア的にも目新しさ皆無な感じ。あと、T-800が何故か1984年であっさり完成させたタイムマシンを2017年でめちゃくちゃ金をつぎ込んだ挙句に結局完成させれなかったという無能。どないなっとんねん。

 見どころといえば、やはりシュワちゃん演じるジジイT-800だろう。人間の味方である様にプログラムされたってのを通り越して、AIが滅茶苦茶進化している。何故かサラ・コナーのお父さんとしての自我が芽生えている上に、最終的には普通のお爺ちゃん風に。生態パーツな表面が老化して見た目が老ける設定はともかく、AIまで老化しているのは笑った。コメディ的には面白かったが。T-800が完全に単なるシュワちゃんになってしまっていたのは、あーあな感じ。過去作をリスペクトするというよりも、単にシュワちゃんをヨイショしまくる内容になっていたのは普通に映画として詰んなかった。

ジェニシスの謎
 2017年篇は、何とかジェニシス(スカイネット)の誕生を阻止するという話だったんだけど、どうも観ていた限りはサービス開始の時刻が迫っていただけで、プログラム自体は完成していたんだよね。サーバーを破壊した感じだったけど、完成していたんなら余裕で復旧出来んじゃないのかこれ感。

 1997年ならともかく、2000年代なら余裕でインターネット普及してるしわざわざOSとして世界的に普及するという周りくどい事する必要あったのかという気が。ジェニシスが成長してそのうち人類に叛旗を翻すという話なら、サービス開始が人類のタイムリミットというのも変な話だし。未来から来たんならスカイネットのデータだけ持ってきてインストールすれば済む話やろと思わなくもない。

ほのぼの映画
 基本ガバガバな糞映画なんだけど、実はT-800お爺ちゃんが時間を遡って悲惨な未来を変えるために頑張るターミネーターのほのぼのパロディ映画だと捉えると、案外納得出来るバランスになっている。この映画では、オチでシュワとの悲しい別れなど無い。なんと逆にパワーアップしてしまう始末である。

 ドラマについても、父親代わりのT-800お爺ちゃんがポンコツ化していく様を娘には悟られたくないとするイジマしい様子が描かれていたりと、ロボットに過ぎないT-800に無駄にドラマが用意されているのである。娘に近寄ってきたカイル・リースにムキになって張り合ったりもする。その辺りに注目して観れば案外面白いかも知れない。
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by cemeteryprime | 2015-07-16 14:54 | 作品・感想 | Comments(0)

【映画感想】マッドマックス

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感想
 とにかく面白い。一言で表現するならサーカスやパレードの様な映画だ。とにかく画面が観ていて面白いのが良い。それでいて演出やストーリー描写も細やかだ。キャラも一人一人が活き活きとしている。テーマ性とエンターテイメント性と芸術性が見事に両立されている。

 兎に角、良く出来た映画であるという事は断言出来る。パッケージ的な絵面やコマーシャルの方向性を観ると、結構人を選ぶ作品に見えるが、実際は老若男女誰が見ても面白いバランスの作品になっている。よく出来た映画だというのはそういう事だ。映画には一部の観客にだけ強烈に刺さるタイプの作品という物も存在するが、この作品は違う。是非、観に行って見て欲しい。損はしないはずだ。

大まかなストーリー
 ストーリーはシンプルだ。フュリオサという女戦士が、叛乱を起こし産む機械として扱われている女性を連れてイモータン・ジョーという格好いいジジイが支配する街から脱走する。激しい逃走劇の末、フュリオサは目指していた故郷へと辿り着く。

 しかし、そこにかつての緑あふれる故郷の姿は無かった。フュリオサは、緑あふれる理想の場所を目指して更に遠くを目指して旅立とうとするが、そこで新たな道を示唆される。フュリオサが求める緑と水は逃げ出してきた街にこそ確実に存在している。

 フュリオサは、理想の場所を求めて逃げ出す勇気では無く、立ち向かい勝ち取る勇気こそが真に必要なのだと気付く。そしてフュリオサは、元来た道を引き返しイモータン・ジョーを倒し、街に王として凱旋する。

解説
 この作品のタイトルはマッドマックスであり、主人公マックスを軸にしたシリーズ作なのだが、先にも述べた様にストーリー的な主人公は女戦士のフュリオサである。邦題だとサブタイトルは『怒りのデスロード』となっているが原題では『フューリー・ロード』だ。フューリーには復讐の女神や、凶暴な女性という意味もあるらしい。

 この作品におけるマックスの役回りは、フュリオサの導き手である。どこにあるかも判らない理想の土地を求めて砂漠を彷徨う道を進みかけるフュリオサに、引き返して戦う道を示唆するのがマックスである。シリーズ物で、旧作の主人公がメンター的な役回りになるという事がそれほど珍しく無い。

 マックスを主人公と捉えると、フュリオサを主人公としたメインの枠組みが見えなくなってしまう。フュリオサは始めは逃亡者であり、罪人として追われ、旅の中で挫折を味わい、そこから再起して暴君を倒し、死にかけ、死の淵から蘇り、最後には王として街に帰還する。極めて神話的な力強いプロットを持ったストーリーであると言える。

 マックスにとっても、この旅路はフュリオサ程では無いにせよ幾らかは意味を持っている。マックスは過去の戦いで心を病んでおり、凶暴な動物同然になっている。それがフュリオサと同行し、共に戦う中で獣から戦士へと戻っていくのである。復活したマックスは、先達として迷うフュリオサを導き、フュリオサの復活に手を化し、フュリオサが王になったのを見届けて、街を去るのである。

テーマ
 この作品には明らかにフェミニズム的なテーマが含まれている。王位を簒奪する主人公は女性だし、倒されたイモータン・ジョーは極めて父権的な存在だ。イモータン・ジョーが築く秩序の中では女性は子供を増やす為の道具として明確に搾取されている。フュリオサが連れて逃げる女達の中には妊婦もいる。

 ただ、この作品で描かれるもっと大きなテーマは『戦うこと』だと個人的には考えている。マックスは戦う事で人間性を取り戻して行き、フュリオサは逃亡では無く戦う事を選択して王位を簒奪する。イモータン・ジョーも、自らハンドルを握って戦う格好いいジジイである。この戦いに経済的な損得などというチャチな理屈は存在しない。それぞれが秩序を回復させる為に戦っているのだ。
 
ウォーボーイズ
 この作品には、ウォーボーイズというハイテンションな白塗り軍団が登場する。ウォーボーイズとは、イモータン・ジョーに心頭し、戦って死ねば天国に行けると信じる若者たちである。ウォーボーイズは最高の音楽、最高のマシンに囲まれて喜んで死んでいく。彼らは秩序の為では無く、喜びの為に戦っている。それ故に本当に楽しそうに描かれているのだが、イモータン・ジョーに洗脳された可哀想な子供たちとしても描写されている。個人的には父権的な秩序に疑うこと無く組み込まれ、喜んで戦い早死していくウォーボーイズの姿はどうしても現代の社畜の姿がダブってしまう。Twitterなんかを見ていると、どうもウォーボーイズに同化してハイ担っている人がかなり多い様に見えるのがまた恐ろしい所である。
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by cemeteryprime | 2015-07-09 14:48 | 作品・感想 | Comments(0)

【映画感想】予告犯

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映画として
 冒頭に出るWOWOWの表示の時点でTVドラマの映画版かな?みたいな感じはするんだけど、実際に演出はあまり映画的では無い。何でもかんでもセリフで過剰に説明したり、演出もちょっとクドかったり。なので映画的な感動や面白さがあるかと聞かれれば、正直ちょっと微妙な所だ。期待しないで良い。

 そんな感じでストーリーテリングは微妙なのだが、ストーリーのテーマ自体はなかなか面白い。確かにこのテーマは映画では表現し難いのでは?という気はする。ただそれ故に、やむを得ず説明過多なテレビ的表現になってしまったのだとすると、ちょっと力不足感は否めない。

 ただし、丁寧にテーマを描いているという点では個人的には好感は持てた。最初から最後までテーマをブレずに一貫させているので、テーマ性とストーリー性は維持されていたと感じる。映画的な面白さには溢れていたが、脚本が糞過ぎてテーマ性だとかストーリー性を崩壊させていた『映画:新宿スワン』とは真逆な作品である。

テーマ性
 映画ポスターには、『正義か?悪か?』みたいな煽り文句が書いてあるんだけど、劇中では明確にその辺りのギミックは表層的なフェイクとして扱われている。この映画が本当に描いているのは、現代的な弱者の姿であり、悲劇性である。経済的にも社会的にも這い上がれず、尊厳まで踏みにじられて生まれた弱者が、ある種の最早一般人には理解できないレベルの異形として描かれている。

 このストーリーの面白さは弱い人間そのものをテーマに描いている事だろう。主人公の弱さ"も"描いた作品や、弱さを肯定する様な作品は珍しくもないが、ここまで弱さを一種の異形として前面的に描いた作品はなかなか無いのではなかろうか。少なくとも個人的には新鮮に感じた。

異形としての弱者
 この映画に登場する弱者は、基本的には理解不能な存在として描かれている。主人公や、主人公を庇って警察に逮捕されるバイト店員なんかがそうだ。彼らは自己犠牲じみた行動を見せる。その動機はヒロイックな物では無く、少しでも誰かの為に役立てるなら…という切実な承認欲求に近いものである。自己犠牲は本来であれば究極の利他的な選択であるはずが、彼らの場合は犠牲にする自己が恐ろしく軽いのだ。

 また、彼らは生まれつき特殊な人達では無いのもポイントである。かつては一般人だったのだ。同じ一般人に追い詰められ望まず異形と化した存在である点は只々悲しい。

主人公
 普通の映画における弱者的な立場は、むしろこれから逆転する為のカタルシスの布石である。この映画の場合は違う。ある程度、観客には理解しやすい様にヒロイックに共感しやすく描かれているが少なくとも劇中では最後まで主人公は理解されない異形として描いている。一番の理解者に見える一般人サイド代表の戸田恵梨香が演じる刑事を観ていればその辺りは良く分かる。同情はしてくれるが、理解はしてもらないのである。

 主人公は文字通り命がけで世間を騒がせるような大事件を起こすのだが、その理由は驚くほどに詰まらない物である。何故そんな事の為に、命まで捨てて行動できたのかは一般人には理解不能なのだが、理解不能であればあるほど主人公にとって自分の命の価値が低かったという話でもあり悲劇なのである。

 おそらく主人公はシンブンシのメンバーの中でも、飛び抜けて弱い人間だったのでは無いだろうか。タコ部屋での何が欲しいか語る場面でもそれは現れている。他のメンバーがある程度前向きな夢を持っているのに対して、主人公が欲しいのは友達だ。タコ部屋で主人公はそれらしきモノと出会い、事件を通じて念願の仲間を手に入れている。主人公は弱いからこそ死ぬ前に何か一つくらい誰かの為に何かを成し遂げたくてああいう行動に出たのでは無いだろうか。可哀想な死んだ友人の為にという目的を手に入れたのである。最後に自分だけ死んだのも、ヒロイックな行動では無くある種の弱さだと考えれば理解しやすい。実際、あの計画は主人公の計画である。主人公は計画を通じて、念願の友達と達成感を入手している。また、主人公には自分の計画に仲間を道連れにするほどの強い人間では無かったのだろう。

良かった点
 唯一の救いと感じたのは、主人公の行動が少なくとも行動を共にした仲間にとっての救済となった事である。彼らは主人公という犠牲を受け止め、人間的な尊厳の重みを取り戻した様に思える。希望的観測かもしれないが。

 シーンとして好きなのは、メタボという名前のキャラがタコ部屋のオーナーをぶん殴る場面だ。一番、オーナーに怯えて従順だったメタボが真っ先にブチ切れるあのシーンがあるだけでキャラの厚みが全然違って来る。方言が出るところもなかなか良いギミックである。

 凄いどうでも良いけど個人的に印象に残っているシーンとしては、栄養ドリンクの運搬車を茶番で足止めするシーン。シーンがどうとかいうより、単にロケ地が前に住んでた所のすぐ裏くらいの場所だったので見覚えがありまくりで印象に残っただけなのだが。映像的にはうつってないけど確か人材派遣会社の前あたりの道路じゃないかなとか。あの道を歩いてスーパーマルエツに行っていた思い出(どうでもいい)。
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by cemeteryprime | 2015-06-21 23:54 | 作品・感想 | Comments(0)

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