人気ブログランキング | 話題のタグを見る


Twitter:@idea51 blogはストック


by cemeteryprime

マイブーム

クトゥルフ神話TRPG
映画
海外ドラマ

お気に入りブログ

イデア51:アーカイブ

最新のコメント

trpgしようぜ
by 赤騎士 at 13:52
上杉裕世
by おひつじ座 at 05:47
おひつじ座
by 岩田順介 at 05:47
お久しぶり… いや おひ..
by ブリトニー・スピアーズ(本人) at 23:04
わかりやすい!!!これ使..
by 通りがかり at 00:36
なるほど。
by wanderingpoet at 22:55
情報ありがとうございます..
by cemeteryprime at 15:53
 こんにちは。いつも楽し..
by ブリトニースピアーズ(本人) at 22:01
小っちゃくなって脳梗塞?..
by 1 at 05:36
すごいですね!
by cemeteryprime at 09:01

最新の記事

【雑記】AIのべりすとにCo..
at 2022-10-18 13:35
【日記】2021年を振り返る
at 2022-01-01 10:30
【日記】U-NEXT&FOD
at 2021-11-27 11:19
【TRPG】迷宮方式+
at 2021-08-05 22:42
【TRPG】現在と過去の事件..
at 2021-07-13 11:11

【クトゥルフ神話TRPG】魔術の運用

CoCにおける魔術は運用ルールがはっきり言って面倒くさい。セッション動画やリプレイでもまともにルールブック通りに運用している人はあまり見かけない。ただ、よくよく読み込んでみると、これらの運用ルールは魔術が魔術たる由縁というか、厄介かつ邪悪な代物である事をリアルに表現している事に気付ける。こうした要素を無視して、単なるチートとして魔術を運用してしまうと勿体無いと言わざるを得ないのではなかろうか。今回は、ちょっとリプレイ風に魔術の運用をシミュレートしてみた記事になっている。

【クトゥルフ神話TRPG】魔術の運用_c0325386_9331911.jpg

探索者
 主人公の名前は花塀織多(はなべい・おるた)。ハーベイ・ウォルターズの捻りの無いもじりである。データは、幾つか前の探索者作成工程のリプレイ記事で作ってみた物をそのまま流用している。新興宗教団体の職員として働く24歳の気弱な若者だ。

これまでのあらすじ
 ある日、花塀は地元で不動産業を営む信者から、購入した屋敷で発生する心霊現象について調べて欲しいという相談を受ける。NOと言えない気弱な花塀は、怯えながらも問題の屋敷を調べる。ポルターガイスト現象に見舞われたりするものの、その辺りは割愛。屋敷の物置を調べていると一冊の古い手記を発見した。

古びた手記
 手記は外国語で書かれていた。知識ロールの判定結果は[51]。花塀の知識は45しか無かったので失敗である。花塀は手記の内容どころか何語で書かれているのかすら判別が付かなかった。

 仕方無く、花塀は幾らか海外経験もある同僚を頼ることにした。同僚は花塀の無学っぷりに呆れなが手記が英語であると教えてくれた。花塀はついでにどういう内容が書かれているかを代わりに読んで教えて貰えないか聞いてみた。しかし、手記は手描きで読みにくいので数時間はかかる作業になると思われたので同僚には断られてしまった。

手記の斜め読み
 気が弱く交渉が苦手な花塀はそのまま引き下がり、図書館で英語の辞書を片手に手記と格闘することにした。手記は全部で50ページ。英語が読める場合は5時間もあれば斜め読み可能であるが、花塀の場合は全く英語ができず辞書片手の作業となる為に倍の10時間は必要となる。一度に困難を覚えずに斜め読み出来る時間は5時間である。花塀は苦戦しながら2日間かけて手記の斜め読みを終えた。

手記の概要
 手記はかつて屋敷に住んでいた外国人が残した魔術の研究ノートである事が分かった。ノートには『必中の投擲』『刀身に霊力を込める』『卜占』というタイトルの魔術について記されている事も分かった。ただし斜め読みなので、呪文の名前と手記の概要しか判らない。

呪文の習得
 手記の内容を研究しようと思えば、最低でも2D6週間は掛かる。英語が読めない花塀の場合であれば倍の4D6週間は掛かるはずである。今回の依頼は1週間後という期限付きであったので、花塀はとりあえず魔術の実践方法について書かれたページだけコピーを取ることにした。

 卜占に関してはクトゥルフ神話の魔術というよりは、オカルト的な魔術の要素が強いのでオカルト技能でも幾らか内容については推測出来そうである。判定の結果は[48]。残念ならが花塀のオカルト技能は45しか無かったので、卜占の効果については何の心当たりも無かった。

卜占
 どうすれば屋敷で起こる心霊現象を解決出来るのか判らない花塀は、とりあえず内容を理解しないままに『卜占』の魔術を手順通り試してみることにした。呪文ロールの結果は[73]。INT×1%の数値13を大幅に超える結果となったので、呪文は何も起こらず失敗に終わった。具体的には花塀は紅茶占いを試みたのだが、何も読み取れずに終わった。やってみた手法が正しいのかもイマイチ確信が持てない。

刀身に霊力を込める
 卜占が不発に終わった花塀は、幽霊が出た時に何かしらの効果がある事を期待して『刀身に霊力を込める』魔術も試してみることにした。呪文ロールの結果は[37]である。成功目標であるINT*1%は越えてしまったが、幸か不幸かINT*3%の39以下に収まる結果となった。この場合、呪文自体は失敗だが魔術めいた何らかの予期しない効果が発動する事になる。

 もっと酷い事が起こっても良いのだが、今回は刀身がまるでライトセーバーの様に数秒間青白い光を放つという効果に留まった。魔術は失敗に終わったのだが、この魔術の効果は、霊体を斬りつけられる様になるという物なので実際に使ってみるまで花塀には確認しようがない。

 この魔術の為に花塀はSIZが10以上の動物の血と、POW1ポイントと、1D4の正気度を捧げた。POWが下がった事で、元々低かった花塀の正気度は20に低下した。更に1D4の結果として2ポイントの正気度を失う。刀身が発光するという明らかに魔術めいた現象を目撃した花塀は、包丁に何らかの霊力が宿ったと確信し、再び幽霊屋敷へと向かう。

幽霊との遭遇
 幽霊屋敷を探索していた花塀は恐ろしい老婆のゴーストと対面してしまう。正気度判定の結果は[08]。正気度が18しかない花塀にとっては奇跡的な結果である。花塀は自分を頼ってくれた依頼人の期待に答えようと勇気を振り絞り恐怖に打ち勝ったようだ。花塀は包丁で、老婆の幽霊に斬りかかる。しかし、刀身はすり抜けかけたはずの魔術は何の効果も無かったと判明する。絶体絶命の窮地に陥った花塀の運命や如何に!?

シナリオフックとしての魔術
 やってみて思ったのが、CoCにおける魔術は便利な能力や攻撃手段では無く、1つ1つがシナリオフック要素なのでは無いだろうかという事である。魔導書を発見し、研究して、儀式などの準備を整え、実践してみて成功か失敗かの結果を受け止めるという工程をたどると、ハッキリとそこだけで1つのホラー的なストーリーが形成される。今回は省略したが、刀身に霊力を込める魔術の過程で必要になるSIZ10以上の動物の血という部分だけでも、入手には幾らかの困難とホラーが予想される。習得しないまま魔術を実践してみる際のルールはハッキリ言って面白い。特にパルプンテ的な中途半端な魔術暴走ルールは、事態をより悪化させ面白い物にするポテンシャルがありそうだ。

 何より魔術が正しく発動するかどうか判らない方が、スリリングで面白い。所詮は魔術である。人間が頼るべきものでは無いのだ。それに霊力の宿った包丁で斬りつけて格好良く悪霊退治するよりも、血みどろの儀式をした割に意味が無かった事が幽霊に斬りかかった後に判明する方が断然ホラーっぽくて良い。
by cemeteryprime | 2015-06-22 10:43 | TRPG講座・考察 | Comments(0)

カテゴリ

作品・感想
時事ネタ
雑記
日記
TRPG講座・考察

タグ

(158)
(92)
(86)
(85)
(68)
(32)
(32)
(30)
(29)
(27)
(25)
(19)
(17)
(15)
(14)
(12)
(12)
(9)
(9)
(8)

以前の記事

2022年 10月
2022年 01月
2021年 11月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 04月
2020年 12月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 06月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 09月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月