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【映画感想】ブラックパンサー

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結論

これぞエンタメ。人や国についての問題提起もバッチリ。直ぐに観に行くべき。

あらすじ/概要

ワカンダ王国の国王ティ・チャカが『シビルウォー/キャプテンアメリカ』で発生したテロ攻撃で死亡し、王子ティ・チャラは王位を継承することになる。

しかしティ・チャラは王位だけではなく、国が抱えていた問題も同時に受け継ぐことになる。ヒーローとして、ワカンダ国王として、いかなる正義を貫くべきかが試される。

面白さ

ブラックパンサーの面白さを説明するには、ワカンダ王国の設定を説明するのが手っ取り早い。ワカンダ王国は、アフリカの奥地にある閉鎖的なド田舎…と国際的には思われているのだが、実際には古代から世界一のハイテク先進国であり、オーバーテクノロジーの塊の様な国なのである。

そしてそれは、ビブラニウムという最強の金属であり最高のエネルギー資源でもある鉱物に支えられている。ビブラニウムは超古代に宇宙から巨大隕石としてワカンダにもたらされた鉱物で、レアメタル中のレアメタルでワカンダ王国がこっそり独占しているのである。世界で最も進んでいて豊かなのだが、この秘密がバレると、確実に世界中から狙われるので、貧乏国家のフリをしているのだ。

そして、それはすなわち、世界中でアフリカ系の人達が貧困に苦しんでいるにも関わらず、保身の為に知らん顔をしてきたという歴史でもあるのだ。しかし、現代は最早そういう事をやっていられる時代では無い。ワカンダ王国の為に戦うヒーローだったブラックパンサーも、シビルウォーの一見でグローバルな世界の舞台に引きずりだされたのだ。

キルモンガー

そんなブラックパンサーに立ちはだかるのは、ワカンダ王国が保身の為に見捨てて来たアフリカ人たちの化身の様な男、キルモンガーだ。

ワカンダ王国は、スリーパーセルを世界各国に送り込んでいた。前王ティ・チャカの弟ウンジョブもその一人であった。そして、ウンジョブはアメリカで恋に落ち、子供を作り、そして世界中で犠牲になっているアフリカ人たちの為に戦わないといけないという使命に目覚める。ビブラニウムさえあれば、そうした夢も妄想では無いのだ。

結果、ウンジョブは祖国を裏切ることになり、ティ・チャカに粛清されることになる。弟を殺してしまったティ・チャカは事件を隠蔽し、ウンジョブの家族もアメリカに捨てて帰った。ウンジョブには息子がいた、それが後のキルモンガーである。

アメリカに捨てられ孤児となったキルモンガーは、軍隊に入り実力だけでのし上がり、大学にも行って、CIAの工作員となり、恐ろしい戦士へと成長する。ワカンダ王国への復讐の為に。キルモンガーは、ワカンダ王国の王位継承権を持つ男でもあり、さらに見捨てられたアフリカ人の代表でもあるのだ。

スリーパーセルの悲劇

ウンジョブはハッキリ言ってスリーパーセルだ。面白いことに、シェイプ・オブ・ウォーターにもスリーパーセルの話が登場した。割と最近、日本のメディアにおいてもスリーパーセルに関する話題が盛り上がったことがあったので、これは面白い偶然である。

この作品でも、シェイプ・オブ・ウォーターでも、スリーパーセルはある種の権力の犠牲者として描かれる。国家の正しさの為に、身分を偽り秘密を抱え、外国で孤独に生活する羽目になったのである。そうした孤独故に愛を求め、助け合いの精神に目覚めて、悲劇的な末路を迎える姿が描かれている。ちなみに日本のメディアにおけるスリーパーセルの話には、こうした文脈での話は一切でなかった。

スリーパーセルを話題にするなんて疑心暗鬼を引き起こして、人種差別を盛り上げる気か!みたいな話か、スリーパーセルはいて当然だしそこまで危険でも無いのが常識なのでヒステリックになると良く無いよみたいな話であった。時代に取り残されている感が凄い。

悪人が法を乗っ取る時

ちなみに、ワカンダ王国の危機は、キルモンガーが正統なやり方で(要はルールに乗っ取った形で)王位を手に入れる形でもたらされる。これは法の欠陥を端的に表現する方法である。

法というのはモラルを分かりやすく理解させる為の道具だが、1つ問題なのはモラルを完璧に法という形で表現することは出来ないという点だ。なので、法が真っ当に機能するのは、モラルに従って法を使用する時だけなのだが、悪人に限って法的には問題ないからセーフという理屈でモラル違反を正当化する為に法を用いるのである。アメコミには、こうした法を悪用する悪人は多く、だからこそ法を無視してでも制裁を加えるヒーローが登場するのである。

最近、アメリカでは学校での銃乱射事件が相次ぎ、NRA(全米ライフル協会)は何故あそこまで銃規制に反対するのかと理解に苦しむ日本人の姿をネットでも見かける。NRAはアメリカ建国時の独立精神を持ち出すが、日本人には歴史を持ち出してどういうつもりだ?と言う感じで意味不明なようだ。植民地支配は実際の所、法律に基づいている。あくまで支配者のだが。要は悪人が法に乗っ取って弱者を支配する構図なのである。それに対してライフルで戦ったからこそ、今のアメリカがあるという話なのだ。こうした思想は、実はアメコミヒーローという形で垣間見る事が出来る。

ワカンダ王国も、悪人によって法的な問題ない形で支配されてしまう。ワカンダ王国を乗っ取った、キルモンガーは世界中のアフリカ人を助けるという名目の下で、全世界に戦争を仕掛けようとする。そこから先は、王子ティ・チャラでは無く、アメコミヒーローとしてのブラックパンサーの出番という訳だ。

愛が勝つ

権力(国家の正しさ)による分断に対抗するには、思いやりしかないんだよ!というのは、シェイプ・オブ・ウォーターでもテーマになっていたが、ブラックパンサーの素晴らしいシーンの1つが内戦の結末だ。どちらが正しいとか、戦闘で打ち負かしたとかじゃなく、ふと我に返って相手を見ることで戦いが終結するというこのシーンを作った監督は偉いよ!

ちなみに、すぐに目の前のものが見えなくなる人間の愚かさに対する皮肉として、先に述べたシーンの直前にあるユーモアが炸裂している所も大好きなので、要チェックだ。

ヤンキー漫画の世界

面白さを追求すると、どこかでみたような光景が展開されるのは、何も政治的な要素だけでは無い。チャンピオン読者であれば、ワカンダ王国で展開される高橋ヒロシ的な世界に驚愕するはずである。クローズとかワーストみたいな、不良漫画の世界だ。

リーダーはやっぱタイマンで決めようぜとか、一度本気で殴り合ったら漢は分かり合えるんだよ…とか、そんな世界だ。ブラックパンサーは、格好良い物理的暴力の世界を追求すると、高橋ヒロシ的な世界になる事を教えてくれるのである。憎めないゴリラみたいなキャラとかも出て来るから!みんな!期待していいぞ!

そんな感じなので、対立する2つのキャラの衝突が、徹底的に悲劇として描かれるシェイプ・オブ・ウォーターとはちょっとノリが違っていて、戦うことで、爽やかな救済も入るのが、ブラックパンサーの良い所でもある。

豊かな色彩、いかしたアクション

ややこしい事をごちゃごちゃ説明したが、基本的にはアメコミヒーローによる娯楽アクション映画であり、色んなハイテクメカを用いたスパイアクションがあったり、ヤンキーアクションであり、アフリカ部族的なアクションもあったりで、エンタメ特化な内容である。

アフリカ文化の良いとこどりをした様なイデア・アフリカというべきワカンダ王国のデザインが素敵なので是非見て欲しい。

そして、事件を受けて、新国王となったティ・チャカが目指す新たなワカンダ王国の正義もあり方も是非、劇場でチェック!


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by cemeteryprime | 2018-03-04 00:25 | 作品・感想 | Comments(0)

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