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【書籍感想】若い読者のためのサブカルチャー論講義録

若い読者のためのサブカルチャー論講義録

宇野 常寛/朝日新聞出版

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『リトルピープルの時代』以来、久しぶりに読んだ宇野常寛の著作…というか、単なる講義録だけども。

概要

内容としては、日本のオタク文脈の簡単な解説で、どういう背景と特徴と流れがあったかを分かりやすく教えてくれる感じ。

違和感と問題提起

その辺の話は別に良いんだけども、冒頭からオタク的な在り方について肯定的なのが引っかかってもいる。そしてオタクと非オタク的な在り方の対立構造を想定している点にも違和感がある。

オタクの定義やイメージはここ数年で大きく変化してきていて、オタクとはどういう人を指すべきみたいな話は割とネットでも荒れやすいテーマになっている。ついでに、オタク的な在り方とは何かを考える際に、例えば海外にまで視点を広げると、オタク的な在り方とは日本人的な在り方をより極端にしたものだと表現する事が出来ることに気付ける。

まぁ、この講義は京都精華大学のオタク文化好きな人に向けられたものなので、リップサービス的な要素もあるのだとは思うけれども。

ただサブカルチャーを研究することの存在意義を、時代を反映している点に求めるなら、そうした自身に対する批評性のズレは地味に致命的なのでは?とも思える。オタク的な在り方を肯定する限り、見えないモノもあるという話である。この問題に関しては、『シェイプ・オブ・ウォーター:補講』の記事で散々語ってしまったので、改めては書かないが。

蛸壺化と分裂

『リトルピープルの時代』以降、何で著作を追いかけてなかったんだろと思って、当時の感想をネットで検索してみたら(便利な時代だ…)、『リトルピープルの時代』の内容にいまいち納得が言っていなかったらしいという事が確認できた。

その詳細は最早覚えてないんだけども、もう1つ理由があるとするならば、宇野常寛のいう若者のサブカルチャーの現場がアイドル文化に移っていったというのが大きかった気はする。この本でも、日常系アニメが流行した以降の流れとしてアイドル文化を取り上げているのだが、思うにこの辺りからオタクの世界は、かなり分裂して行ってたのでは無かろうか。

肌感覚として、ここ数年で、特にオタクの世界は分裂し極端な蛸壺化が進んだ気はするが、少なくともこの本においては、そうした傾向には触れられていない。この数年でオタク世界は分裂し多様化し過ぎてしまったので、これ以降は把握しきれていませんという、サブカルチャー論講義の根幹に関わりそうな問題に触れてもいないのはどういう訳なのか。こうした所に限界を感じる訳である。

オタクはオタクであることを批判できるか

多様性の衝突および社会の分裂は、世界中で深刻な問題になっていて、実はオタク世界にも同じ事が起こっている訳なので、サブカルチャー論講義としては、それを論じないで何を論じるんだ?という話でもある。

この本では、最終的にサブカルチャー論の存在意義としてテクノロジーの在り方について云々という着地をする。ある種のオタクのユートピア的な着地である。オタク的な在り方に肯定的な視点しか持たないと、こういう着地をせざるを得ないという話でもある。

同じオタクでも、『シェイプ・オブ・ウォーター』においてギレルモ・デル・トロは、実はオタク的な在り方こそが、今の社会の分裂を招いているという点を批判的に描いてみせた。日本的な想像力が、オタク的な想像力が世界に刺さったのは、世界にとっては危険な兆候でもあったという話だ。

オタクである事をアイデンティティとして持つ評論家がこうした徴候に気付けずに、テクノロジーへの幻想というオタク的な着地をしてしまっているのは、やっぱり、なんだかな~と思ってしまう。そして他者を批判したり肯定するだけでは見えない死角があるという事を如実に露呈している気もする。


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by cemeteryprime | 2018-03-15 21:30 | 作品・感想 | Comments(0)

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