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【映画感想】スパイダーマン:スパイダーバース

気分転換に思い出して感想を書くシリーズ。

【映画感想】スパイダーマン:スパイダーバース_c0325386_13341037.jpg

結論

傑作。この作品の特徴を端的に表現するなら“動くアメコミ”だ。アメコミのアートがそのまま動いている感じで、一般的なアニメの映像とは明らかに異質な印象に仕上がっている。なので、アニメーションの映像表現的な面白さを好む人には是非お勧めしたい。勿論、ストーリーも良い。

あと、スパイダーバースの映画化という時点で、かなりマニアックなスパイダーマンのコアなファン向けな作品なのかと思っていたのだが、そんな事は無く、完全に初心者向け仕様だったので驚いた。スパイダーマンの事はあまり知らないから…と敬遠している人も、気にせず観て楽しめるはずだ。

あらすじ/概要

NYのブルックリンに住む黒人少年のマイルス・モラレスは、ある日、突然変異したクモに噛まれてスーパーパワーを得てしまう。そんなマイルスは、たまたまスパイダーマンがキングピン率いるヴィランと戦い、殺害される現場に居合わせ、スパイダーマンから街を守る為のアイテムを託されてしまう。

街を守るヒーローのスパイダーマンに憧れていたマイルスは、スパイダーマンを継ぐことを決意するが、自分の能力を上手くコントロール出来ない。一方その頃、キングピンが作った異次元ホールの影響で、並行世界からNYに何人もの“スパイダーマン“が来訪していた。

面白さ

ストーリーのメインテーマは、「スパイダーマンは一人じゃない」というモノである。具体的にこの作品には性別も種族も多種多様な“スパイダーマン”が登場するが、ポイントになるのは、“スパイダーマン”という極めて特殊な境遇でさえも、分かち合える仲間が世界のどこかにはいるという部分である。

かつてのヒーロー物においては、ヒーローは選ばれ屍ものであり、それ故に孤独であるという部分が強調される傾向にあった。そうしたヒロイズムは、自己犠牲を美化する自己陶酔的な傾向にも繋がるのだが、近年のヒーローに求められるのは、アベンジャーズで観られる様な、他者との共闘の素晴らしさなのである。

世界は広いんだから、どこかには分かり合える仲間がいるはずというテーマは、限りなくポジティブなメッセージである。まぁ、アメコミにおいて、ヒーローが遭遇する自分と似たようなヤツはたいてい鏡像的なヴィランだったりするのだが…この映画においては、そんな事は無いのである。

並行世界のヒーローの共演

アベンジャーズを例に出したが、並行世界のスパイダーマン達が共演するという要素は、どちらかと言えば、仮面ライダーとかウルトラマンでよくやっているお祭りである。

日本のそれは、完全に玩具を売る為の都合で世界観を飛び越えて共演させているだけなのだが、一周してアメコミのスパイダーマンもそういう次元を超えた共演イズムに着地したのが面白い。

ゲットダウン感

本作の主人公はピーター・パーカーと同じくNY育ちではあるが、黒人少年である。それ故に微妙に境遇が異なっている点が面白い。その辺の面白さを理解する為の予習作品としてはネットフリックスの『ゲットダウン』というドラマをお勧めしたい。

実は主人公のマイルスの声優は、『ゲットダウン』という作品で主人公の少年たちをヒップホップの世界に導く兄貴分のシャオリン・ファンタスティックというキャラの俳優である。それ故に明らかにゲットダウンへのオマージュと思われる演出がある。シャオリン・ファンタスティックは、グラフィティーアートとアクロバットを得意とするキャラで、主人公と被る要素の多いキャラなのだ。

ちなみにこの映画のサントラには同じくゲットアウトに主人公の一人として出演していたジェイデン・スミスの曲も入っている。

マハーシャラ・アリ

声優要素でもう一つ注目したいのは、マハーシャラ・アリが演じるアーロン叔父さんというキャラである。これがまた実にマハーシャラ・アリなキャラで、声優が誰か分からなくてもマハーシャラ・アリのオマージュだろと分かる感じのキャラなのだ。

一番テイストが似ているのは『ムーンライト』のフアンというキャラで、マハーシャラ・アリはこの役でアカデミー助演男優賞をとっている。マハーシャラ・アリは最近映画にやたらと出ているが、この映画もまたそんなマハーシャラ・アリ映画の1つなのである。

良いキャラクターたち

そんな感じで中の人要素もあり、スパイダーバースは良いキャラが溢れている。そしてそれらはこの作品のみで完結できる良さである。最初に触れた様に、この作品は初心者向けに作られている。この作品の舞台となっている世界はスパイダーマン(ピーター・パーカー)が死んだ世界線であり、言わずもがな映画オリジナルな並行世界なのだ。ちなみに死んだスパイダーマンも、何もかもがパーフェクトなスパイダーマンであり、みんなが知っているスパイダーマンとは微妙に違っている人物である(金髪でイケメンで街の英雄で凄い秘密基地も持っている)

個人的に一番好きなのはマハーシャラ・アリ演じるアーロン叔父さんなのだが、スパイダーマンズだとか、その他のヴィランたちもみんな良いキャラをしていて、ドラマがしっかりしている所がお勧めである。


by cemeteryprime | 2019-04-17 13:34 | 作品・感想 | Comments(0)

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