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【ドラマ感想】ベイツ・モーテル

【ドラマ感想】ベイツ・モーテル_c0325386_16292431.jpg

ネトフリで最終章のシーズン5が配信された。ざっくりとまとめて感想を書く。

結論

面白かった。最後まで観た結論としては、映画『サイコ』の前日譚…と見せかけた、現代版アレンジ&原作再構成モノの二次創作という感じ。コンセプトとしては、明確に連続ドラマとしての面白さを優先させていると感じた。つまりは面白いという事である。原作の映画『サイコ(1960)』の方も、ネトフリにあるので、出来れは先に観ておいて欲しい。現代基準でもテンポも良くて普通に傑作映画なので観て損は無い。

あらすじ/概要

ノーマ・ベイツは息子のノーマン・ベイツと共に、人生をやり直す為に新しい土地へ引っ越して来て、モーテルの経営を始める。

シングルマザーとしての難しさ、新しい土地での困難、経営者としての苦しさ、精神に問題を抱えた息子への不安。不幸体質で三重苦、四重苦なノーマ・ベイツのハードモードな人生。一方その頃、息子のノーマン・ベイツは着実に精神異常が加速して、連続殺人鬼へと変化していくのであった。

面白さ

兎に角、主演のヴェラ・ファーミガ(ノーマ・ベイツ役)とフレディ・ハイモア(ノーマン・ベイツ役)の演技と演じているキャラクターが強烈でドラマとして観ていて面白い。

映画『サイコ』と言えば、二重人格のマザコン殺人鬼ノーマン・ベイツのキャラクターが強烈で、サイコ・スリラーの代名詞な作品になっている訳だが、それに全く引けを取らないキャラクターとして、今回ノーマ・ベイツが登場する。ノーマは強烈だが、同時に必死に生き抜こうとする女性でもある。映画『サイコ』で完成された殺人鬼のノーマン・ベイツを見た観客は、母親のノーマ・ベイツの育て方が諸悪の根源の様に思うのだが、ドラマでは必ずしもそうでは無かった事と不可避な悲劇性が描かれる。

子育てホラーとして

必死に努力しているのに、息子がどんどん異常になっていく。子育て中の母親にとって、これほど恐ろしい事は無いのでは無かろうか。しかも、その息子はひたすら自分を責めて来るのである。

最悪な事に、ノーマン・ベイツは自分の中に、ノーマ・ベイツの人格を作り出し、都合の悪い事を全部ノーマ・ベイツ(脳内)に被せるのである。そして現実のノーマン・ベイツを責めてくる。こんな理不尽な事は無いのだが、たった一人の息子であり、心の支えであるが故に、断罪しきれない。母子の強い依存関係ホラーでもあるのだ。

二人のノーマ

ヴェラ・ファーミガはこのドラマでノーマ・ベイツと、ノーマ・ベイツ(ノーマン内人格)という二人のキャラクターを演じている。

映画『サイコ』では、時間軸がノーマ・ベイツの死後だったので、ノーマ・ベイツ本人が実際どういう人だったのかは確認できないが、このドラマではこの二人のキャラクターは同じ時代を生きているので、ノーマンの脳内人格であるノーマ・ベイツが本人とは明らかに違う性格である(要するに似ていない)という事がより明確に分かる。そしてその事実は、ノーマン本人をより混乱させる事になる。故に最終的には、脳内ノーマにとって、現実のノーマは邪魔になるのである。この辺のドラマもスリリングで面白い。

シーズン5とシナリオ分岐

最初にこのドラマは映画『サイコ』の前日譚…と見せかけた、現代版アレンジ&原作再構成モノの二次創作であるという話をした。ネタバレになってしまうが、シーズン5まで完走させる動機になるので、敢えて説明しておきたい。

単に映画『サイコ』の前日譚ドラマが観たい人の場合は、ベイツ・モーテルはシーズン4で止めても良い。映画『サイコ』のノーマン・ベイツが誕生するまでの物語は、シーズン4のラストで既に完結している。

シーズン4の後、何も無ければ映画『サイコ』が再現されていた筈だが、色々とイベントが発生したが故にノーマン・ベイツが変化してしまい、予定されていた筈の歴史が変わる。その結果、映画『サイコ』のIFルートが描かれる。シーズン5はこのサプライズが劇的に面白い。

前日譚という立ち位置の作品は、どうしても結末近くが予定調和的になってしまう。ファンの為の派生的なサービス作品という立ち位置であれば、そういう在り方でも別に良い訳だが、独立した連続ドラマとしてもう1シーズン、最後まで楽しませてやろうという心意気を感じずにはいられない。

ただ、その結果として、シーズン5の最終的なオチは、物語としては多少陳腐な内容になっている。中盤でのIFルート突入でパワーを使い果たした感は否めない。ただ、独立した物語としての完成度という点では、そもそも原作の映画『サイコ』が既に完成されているので、ドラマ版は連続ドラマとしてのエンタメ性を優先した結果だと受け止めたい。


by cemeteryprime | 2019-08-16 16:34 | 作品・感想 | Comments(0)

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