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【TRPGモジュール】レベルダイス:進行表現

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レベルダイスの肝は、累進的な判定が出来る点にある。その性質を使えば、作業進行度みたいなモノも表現できる。例えば、本を読むだとか、穴を掘るだとか。

ちなみに基本的な判定は赤=黄×3=成功。これを1単位とする。3単位のクリアに必要なダイスロール値は…

ダイス1個…約10

ダイス2個約5回

ダイス3個約4回

ダイス4個約3回

ダイス5個約2回

ダイス6個約2回 (実際に10回振ってみた結果の平均)

頭脳適性を使って簡易判定をする場合

高い…ダイス3

普通…ダイス2

低い…ダイス1

という感じになるので、読書とかデスクワーク的な頭脳労働を3単位行う場合の判定結果は(1時間毎に1回ロール)…

高い…ダイス3個…平均4時間

普通…ダイス2個…平均5時間

低い…ダイス1個…平均10時間

みたいな結果になる。魔導書を解読出来るかどうかというより、どれくらい時間が掛かるかみたいな状況で使えるし、登山をするだとか、遭難中に山道を里に向かって進むみたいな進行状況シミュレーションにも使えるかもしれない。マクロな判定をする際は、1日毎に1回ロールとか1週間毎に1回ロールみたいな感じにすると良いだろう。


by cemeteryprime | 2019-04-28 01:27 | TRPG講座・考察 | Comments(0)

【雑記】TRPGの為のカルト考

カルト

そもそもカルトとは何か。端的に言えば、邪悪(社会にとって有害)な集団、共同体の事である。

そして(既存の)社会にとって有害である、敵対的であるというのはどういう事かと言えば…

1. 社会に危害を加える

2.力を奪う(共同体にとっての力…人間、金)

3.人間に危害を加える

…という感じだろうか。なので既存の文化や組織を脅かす新興勢力は犯罪性が無くてもカルト扱いされる事があるし、ブラック企業なんかも潜在的にカルトと言える。また、カルトと認識される集団の特徴としては、既存社会との間に常識のズレが大きいといった閉鎖性なんかも挙げられる。

結局のところ、どんな共同体においても大なり小なりカルト的な要素はある。奇妙なルール(常識)を持った集団である、有害な性質を持った集団であるという部分を強調すれば、どんな共同体もカルト集団として描写は可能になるのである。

共同体と信仰、神

共同体には何かしらのルール(と目的)がある。というより、何かしらのルールが無ければ、共同体として成立出来ないと言った方が正しいかもしれない。

信仰というものは、神や祈りと紐付けされがちだが、共同体のルールである事こそ信仰の本質である。人は単独では大きな事は出来ない。故に、ルール(信仰)によって、共同体を形成し、より大きな事をするのである。

そして、この時、共同体には特定の目的を持って活動するモノとしての疑似的な人格が宿る。それこそが、潜在的な神である。個人に霊()が宿る様に、集団に宿るのが神なのである。

しかしながら、集団が単に出来る範囲で活動する上では、神や祈りと言った概念は登場する必然性が無い。能力以上のモノを求める時に初めて、神や祈りが登場する。

カルトと生贄

現代において生贄の儀式を行う集団や組織というモノはあまりお目にかかれない。しかしながら、それをやっていると遅かれ早かれ死者が出る事が明白な違法性のある活動を行う組織というものは、掃いて捨てるほど存在する。

その共同体の能力以上のより良い成果を求めた結果として死者が出る事と、人間を生贄にする事でより良い成果を求める活動は、結果的には死人が出る点で、同じであるとも言える。意図的にやる場合と、頭の悪さ故にやる場合で印象は異なるが。

本質的にはこういう話である。例えば…人間から一年に1ポイントの労働力が出るとする。そのカルトの構成員は20名。このカルトは1年で20ポイント分の活動が可能である。しかしながら、このカルトは30ポイント分の活動を行いたい。常識的に考えるなら、構成員を更に10名増やすしかない。しかしながら、このカルトには増やすだけの能力も時間も無い。そんな時に、どうするか…?

ここで特殊ルールが登場する。持続可能性を考えると、1名から1ポイントの労働力が産出されるのが限界だが、1年で使い潰す(生贄に捧げる)場合は2ポイントの労働力が産出される。そこでこのカルトは、10名を生贄に捧げ、見事30ポイントの労働力を入手するのである。

現代において無茶をやった結果、10名が再起不能になった場合は、カルトとまでは認識されないが、最初から意図的に10名を生贄に捧げた場合は確実に凶悪なカルト集団として認識される。つまり、その辺をちょいと弄るだけでリアルなカルト集団が出来上がるという理屈である。

ちなみにカルト集団がメンバーを増やす方法としては、勧誘以外にも誘拐なんかの手段がある。

共同体に憑依するゴーストとしての神

邪神をリアルに表現したいなら、前述の様に共同体に憑りつくゴーストの様に描写するのがベターである。単に凄いパワーを持った巨大な怪物では、神には成り難い。ちなみに、スカイリムなんかは、こうした邪神描写が上手い。

邪神に従う共同体は実体として存在するが、邪神は実体として存在しない(概念としてのみ存在する)。そして概念としての邪神が存在する限り、邪神に従う共同体は何度でも復活する。

邪悪なゴースト(邪神も含む)の真の恐ろしさは、実体が無い点にある。実体が無ければ物理的に人を殴ったりは出来ない訳だが、残念ながら人間は特定の概念に囚われて活動するし、概念を視たり(認識したり)してしまうし、特定の概念(情報)にショックを受けて死ぬ事も有り得るのである。

総論

世の中にはカルト的なもの、邪神的な概念というモノが案外溢れている。実在するそうしたモノをよく観察すれば、それなりにリアリティを持ったカルトや邪神が比較的簡単に作れる筈である。


by cemeteryprime | 2019-04-23 11:17 | TRPG講座・考察 | Comments(0)

【モダンホラーRPG】MftC ver.7

先のバージョン6では思い切りが付かずに残していた基幹部分の1d100判定システムを廃止し、レベルダイスを使用する形にして更なるシンプル化を図ってみた。
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1d100を残していた理由はレベルダイスではクリティカルやファンブルが表現し難いからなのだが(特にファンブル)、クリティカルやファンブルを取るかシステム全体のシンプル性を取るかを改めて考えてみて、シンプル性を優先する事にした。

対抗ロールで必要な成功値の高さだとか、足りなさ具合なんかは、レベルダイスでも普通に表現できるので、問題無いだろう。

感情(お気持ち)

もう1つの変更点としては、体力を1~3にして、感情というリソースも追加した。使い方としては体力とほぼ同じで、感情を消費する事で判定時に振り直しが可能になる。

感情特有の用途としては、感情面での動揺(パニック)の判定に使用する。以前の気力システムの場合は、気力が低くなるほど精神的に動揺しやすくなる感じだったが、今回の仕様においては、感情が強いほどパニックを引き起こしやすくなる。精神力(気力)では無く、あくまで感情という仕様である。

体力に関しては高いほうが単に有利だが、感情は一長一短あるという感じ。


by cemeteryprime | 2019-04-18 10:42 | TRPG講座・考察 | Comments(0)

【TRPGモジュール】グレードダイス

基本的にはダメージダイスと同じ。宝箱だとか採集だとかの報酬をAE5段階でランダムに出力するみたいな場合に適用する。

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例えば空き巣的なミッション(ミニゲーム)をする場合に

A:百万円×1d6

B:十万円×1d6

C:一万円×1d6

D:千円×1d6

E:百円×1d6

みたいな感じに設定して、部屋ごと、あるいは各部屋の棚ごとに金目の物が在りそう具合でレベル0~3を設定するだとか。

AEにモンスターや野生動物の分布を設定して、ランダムエンカウントに使うのも良い。


by cemeteryprime | 2019-04-18 09:04 | TRPG講座・考察 | Comments(0)

【TRPGモジュール】ダメージダイス ver.4

キャラクターシートの能力値の基本をシンプルに三段階にしたので、ダメージダイスも基本を三段階に改変。

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これにより単発のダメージでの死亡(確定キャラロスト)が発生するのはレベル3での1/6しかなくなった訳だが、現実的に即死級のダメージはだいたいが単発ダメージというより、複数個所への瀕死級ダメージが原因である。例えば車に撥ねられる等のダメージは、レベル3のダメージ×複数個所とかになる訳で、その辺で調節できるかなとは思っている。


ついでに軽症の確率50%だとレベル1と変わらないので、より分かり易く差別化する為に、レベル0ダイスの内容を若干修正した。


by cemeteryprime | 2019-04-17 17:19 | TRPG講座・考察 | Comments(0)

【映画感想】スパイダーマン:スパイダーバース

気分転換に思い出して感想を書くシリーズ。

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結論

傑作。この作品の特徴を端的に表現するなら“動くアメコミ”だ。アメコミのアートがそのまま動いている感じで、一般的なアニメの映像とは明らかに異質な印象に仕上がっている。なので、アニメーションの映像表現的な面白さを好む人には是非お勧めしたい。勿論、ストーリーも良い。

あと、スパイダーバースの映画化という時点で、かなりマニアックなスパイダーマンのコアなファン向けな作品なのかと思っていたのだが、そんな事は無く、完全に初心者向け仕様だったので驚いた。スパイダーマンの事はあまり知らないから…と敬遠している人も、気にせず観て楽しめるはずだ。

あらすじ/概要

NYのブルックリンに住む黒人少年のマイルス・モラレスは、ある日、突然変異したクモに噛まれてスーパーパワーを得てしまう。そんなマイルスは、たまたまスパイダーマンがキングピン率いるヴィランと戦い、殺害される現場に居合わせ、スパイダーマンから街を守る為のアイテムを託されてしまう。

街を守るヒーローのスパイダーマンに憧れていたマイルスは、スパイダーマンを継ぐことを決意するが、自分の能力を上手くコントロール出来ない。一方その頃、キングピンが作った異次元ホールの影響で、並行世界からNYに何人もの“スパイダーマン“が来訪していた。

面白さ

ストーリーのメインテーマは、「スパイダーマンは一人じゃない」というモノである。具体的にこの作品には性別も種族も多種多様な“スパイダーマン”が登場するが、ポイントになるのは、“スパイダーマン”という極めて特殊な境遇でさえも、分かち合える仲間が世界のどこかにはいるという部分である。

かつてのヒーロー物においては、ヒーローは選ばれ屍ものであり、それ故に孤独であるという部分が強調される傾向にあった。そうしたヒロイズムは、自己犠牲を美化する自己陶酔的な傾向にも繋がるのだが、近年のヒーローに求められるのは、アベンジャーズで観られる様な、他者との共闘の素晴らしさなのである。

世界は広いんだから、どこかには分かり合える仲間がいるはずというテーマは、限りなくポジティブなメッセージである。まぁ、アメコミにおいて、ヒーローが遭遇する自分と似たようなヤツはたいてい鏡像的なヴィランだったりするのだが…この映画においては、そんな事は無いのである。

並行世界のヒーローの共演

アベンジャーズを例に出したが、並行世界のスパイダーマン達が共演するという要素は、どちらかと言えば、仮面ライダーとかウルトラマンでよくやっているお祭りである。

日本のそれは、完全に玩具を売る為の都合で世界観を飛び越えて共演させているだけなのだが、一周してアメコミのスパイダーマンもそういう次元を超えた共演イズムに着地したのが面白い。

ゲットダウン感

本作の主人公はピーター・パーカーと同じくNY育ちではあるが、黒人少年である。それ故に微妙に境遇が異なっている点が面白い。その辺の面白さを理解する為の予習作品としてはネットフリックスの『ゲットダウン』というドラマをお勧めしたい。

実は主人公のマイルスの声優は、『ゲットダウン』という作品で主人公の少年たちをヒップホップの世界に導く兄貴分のシャオリン・ファンタスティックというキャラの俳優である。それ故に明らかにゲットダウンへのオマージュと思われる演出がある。シャオリン・ファンタスティックは、グラフィティーアートとアクロバットを得意とするキャラで、主人公と被る要素の多いキャラなのだ。

ちなみにこの映画のサントラには同じくゲットアウトに主人公の一人として出演していたジェイデン・スミスの曲も入っている。

マハーシャラ・アリ

声優要素でもう一つ注目したいのは、マハーシャラ・アリが演じるアーロン叔父さんというキャラである。これがまた実にマハーシャラ・アリなキャラで、声優が誰か分からなくてもマハーシャラ・アリのオマージュだろと分かる感じのキャラなのだ。

一番テイストが似ているのは『ムーンライト』のフアンというキャラで、マハーシャラ・アリはこの役でアカデミー助演男優賞をとっている。マハーシャラ・アリは最近映画にやたらと出ているが、この映画もまたそんなマハーシャラ・アリ映画の1つなのである。

良いキャラクターたち

そんな感じで中の人要素もあり、スパイダーバースは良いキャラが溢れている。そしてそれらはこの作品のみで完結できる良さである。最初に触れた様に、この作品は初心者向けに作られている。この作品の舞台となっている世界はスパイダーマン(ピーター・パーカー)が死んだ世界線であり、言わずもがな映画オリジナルな並行世界なのだ。ちなみに死んだスパイダーマンも、何もかもがパーフェクトなスパイダーマンであり、みんなが知っているスパイダーマンとは微妙に違っている人物である(金髪でイケメンで街の英雄で凄い秘密基地も持っている)

個人的に一番好きなのはマハーシャラ・アリ演じるアーロン叔父さんなのだが、スパイダーマンズだとか、その他のヴィランたちもみんな良いキャラをしていて、ドラマがしっかりしている所がお勧めである。


by cemeteryprime | 2019-04-17 13:34 | 作品・感想 | Comments(0)

【映画感想】キャプテン・マーベル

気分転換に思い出して感想を書くシリーズ。


結論

傑作。割とアメコミは読んでいたけどもキャプテン・マーベルについては、殆ど何も知らなかった事もあって、予想外の展開がいちいち楽しめたというのもデカかったが、何よりのサプライズは傑作だった点だろう。

後発という事もあるが、似たような女性ヒーロー物なワンダーウーマンよりも、映画としても面白かったし、テーマの掘り下げも深いと感じた。

あらすじ/概要

時代は1990年代。宇宙のどこかでクリー帝国の特殊部隊スターフォースのメンバーとして邪悪な侵略種族であるスクラル人と戦っていた女性のバースは、過去の記憶を失っていた。しかし、とある任務で地球に来た事で、自分が地球人であった事を思い出す。

そんな感じの、主人公が記憶喪失系なストーリー。なので、あらすじの説明もネタバレ抜きではし難いのが難点と言えば難点。

面白さ

画期的だと思ったのは、明確に戦うヒロインでは無く、女性のヒーローであるという点だろう。男性に混じって男性の様に戦える女性というのは、結局の所は、男性の敷いたレールの上での話である。

本作の主人公のキャロル・ダンバースは、最初から男性社会の中で戦って来た女性として描かれている。地球では空軍のパイロットだったし、宇宙においても特殊部隊の隊員である。女だからという偏見と戦ってきた女性であった。

しかしながら、それは実は男性のルールに従っているに過ぎないという事に気付く。それこそが、この映画におけるキャロル・ダンバースの成長なのだ。そして、最終的にキャロル・ダンバースはマーベル史上最強(物理的に)のヒーローに成長する。

DCにおいては、ワンダーウーマンが強いといっても、何だかんだで男性のスーパーマンが最強な訳だが、マーベルにおいては女性であるキャプテン・マーベルがスーパーマン並みに宇宙最強なのである。その辺のカタルシスも含めて最高なのだ。

お気持ちも大事だがユーモアは大事

この映画では、男性たちが主人公に事ある毎に感情を殺せと言って来る。女性は感情的でそれは男性に比べて劣っているポイントであるという理屈である。

この映画では、それは否定される。感情を抑圧させる事は本当に良い事なのだろうか?とは言え、むやみやたらに感情的である事を推奨している訳でも無いのがバランスが取れているなと思う点である。同時にユーモアの大切さも説くのである。

怒り一辺倒では駄目で、ユーモアはいつも大切。これは正しくマーベル映画全体に通底しているイズムである。なので、この映画自体も全体的にはかなりコメディ色が強い。女性の怒りや怨念やメッセージ性に満ちた重い映画になっていないのが、1つのメッセージになっている当たりに特に関心させられた。

あと、今作はキャロルと一緒にニック・フューリーも全編に渡って大活躍しているのだが、吹き替え版の竹中直人のボイスとコメディ要素たっぷりなニック・フューリーがこれ以上ないくらいにシンクロしているのも面白かった。

ドラゴンボール的

覚醒して最強と化したキャプテン・マーベルは、全身からエネルギーを放出し、光り輝く姿になり、ビームを放ち空を自由に飛び回る。さながら、スーパーサイヤ人である。

それだけが理由では無いが、バトル要素に加えてコメディ要素が多い所とか、宇宙人要素が多めな所とかで、全体的にドラゴンボール感がある。DCのマン・オブ・スティールなんかもドラゴンボール的と表現されるが、それはバトルだけの話で、あの映画にはコメディ要素や能天気な雰囲気は欠片も無かったが、今作にはナメック星人似のエイリアンなんかも出て来るという。

気軽に楽しめる上に、メッセージ性も深い。つまりは良い映画という話である。まだ観てない人は是非観に行って欲しい。


by cemeteryprime | 2019-04-16 16:02 | 作品・感想 | Comments(0)

【映画感想】ダンボ追記:ブラザーフッドと家族主義

映画『ダンボ』には個人的にもう1つ興味深い要素があったので、追記として記しておく。それは、どうもブラザーフッドより家族(ファミリー)だろというメッセージを意図的に発しているらしい点である。

それが端的に表現されている部分は、ラストで主人公たちのサーカス団の名称が『メディチ・ブラザー・サーカス団』から『メディチ・ファミリー・サーカス団』に変更になっている点である。それに加えて、VAヴァンデヴァーが団長を買収する時の口説き文句も、俺とブラザーになろうという感じの言葉だったという点もポイントで、明らかにブラザーに否定的なニュアンスを持たせているのだ(結果的にだが)。

『ブラザーフッド』というキーワードは、ここ数年のハリウッド映画の流行だと思っていて、昨年度の映画感想にもちょいちょい重要なテーマとして登場する。ディズニーで言えば、『アベンジャーズ』シリーズなんかは、モロにブラザーフッドイズムの映画である。

しかしながら、ティム・バートンはブラザーフッドを否定的に描いている。今作から垣間見えるブラザーフッドの否定的な側面を挙げると、まず挙げられるのが組織にはブラザーフッドが成立しえないという点だろう。組織にはトップがいるので、結局の所は、ブラザーな関係性というのは成立しないのである(同じ階級同士の個人間では成立するかもしれないが)。

つまり共同体に自動的に成立するのは、家族的な関係性であって、兄弟的なフラットな関係性というのは、少なくとも何かしらの組織においては成立しにくいものなのである。

もう一つのポイントは、子供やそれこそ障害者など、戦力にならない人達の居場所の有無である。例えば、『アベンジャーズ』に特に戦闘力の無い一般人の居場所はあるだろうか?スパイダーマンですら、子供扱いされて予備軍にしかなれなかった訳で、要は並列的なブラザーフッドという在り方においては、能力が及ばない人々に居場所が無いのである。しかしながら、現実にはありとあらゆる共同体において、そうした人々は発生してしまう。ダンボだって結果的にはスターになったが、当初は期待外れの戦力外だったのである。しかしながら、家族にはジャンボがそれでもダンボを愛した様に、即戦力では無い子供の居場所もあるのだ。

その辺を踏まえると、確かにブラザーフッドには限界がある様に思える。役に立たないなら仲間にいれない/あるいは出て行ってくれというのは、VAヴァンデヴァーの論理である。

これは面白い観点で、もしかしたらブラザーフッドのその先という形で、『アベンジャーズ』なんかにおいてもこの先盛り込まれてくるテーマなのかな?と思える。今後に注目しておきたい。


by cemeteryprime | 2019-04-11 02:09 | 作品・感想 | Comments(0)

【映画感想】ダンボ(実写版)

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ティム・バートン監督によるディズニーアニメ『ダンボ(1941)』の実写版。ちょっと時間が経ったが、思い出しつつ感想を書く。

結論

傑作。単にアニメ版『ダンボ』のストーリーを実写化した作品では無く、実はアニメ版の結末に対して、果たしてこれは本当にハッピーエンドなのだろうか?という形で疑問を呈し、その後を描くストーリーになっている。

要するにダンボの実写化でもあり、おとぎ話(アニメ版ダンボ)のハッピーエンドのその後を描く作品でもある。

あらすじ/概要

潰れかけの弱小サーカス団の希望は、最近買った母親ゾウのジャンボからもうすぐ生まれて来るゾウの赤ちゃん。可愛いゾウの赤ちゃんが話題になれば、来場者は増えるはず。しかし、生まれて来たのは奇形な耳を持つ赤ちゃんだった。

しかし、ダンボはその奇形の耳を羽ばたかせて空を飛ぶという特技を編み出し、一躍人気者になる。…とここまでは、アニメ版ダンボの話。

すると、一躍スターになったダンボをサーカス団ごと吸収合併したいと、ディズニーランドを彷彿とさせる『ドリームランド』を運営する大手のエンターテイメント会社が声を掛けて来る。流離いの貧乏サーカス団から、一流エンタメ企業への転身に喜ぶ団員たちだったが…。

面白さ

個人的に推したいのは、悪役であるVA・ヴァンデヴァー(演:マイケル・キートン)の造形である。VA・ヴァンデヴァーは、本当の意味での家族主義と対をなす形で大企業のメタファーになっており、そして何といっても完全に黒いウォルト・ディズニーなのである。

ネタバレになるが、この映画のクライマックスは黒いウォルト・ディズニーことVA・ヴァンデヴァーの帝国である『ドリームランド』が炎上崩壊する展開が待っている。よりにもよってディズニー映画でそれをやる…!?という点で、実に尖りまくっているのである。子供向け映画だと思って舐めている人がいたら、考えなおして時間があれば是非観に行く事をお勧めしたい。

アニメ版からの改変ポイントその1

アニメ版+その後というストーリー構成になっているので、そもそも全体としてかなりの改変されているのだが、それ以外に大きな違いとして、人間サイドの物語もメインで展開されている点がある。

人間サイドの物語は、ミリー()とジョー(弟)という二人の子供とその父親のホルトの家族の話が中心になっていて、彼らが所属しているサーカス団にもかなりスポットが当たっている。アニメ版ダンボは、基本的にダンボが主人公な上に、動物たちが喋る世界観というか人間は背景みたいなモノで動物界に軸を置いた話だったが、今作では人間の世界に軸が置かれていて、動物たちは別に喋ったりはしない。

改変ポイントその2:ダンボの障害者性

アニメ版ダンボは、ざっくり言えば『みにくいアヒルの子』みたいな話である。そして、アニメ版はダンボが奇形であるだけでなく、障害者である事も強調している(自分の耳を踏んずけて上手く歩けない描写が何度もある)。

しかし、今作ではその辺はあまり強調されない。1941年ではそうじゃなかったかもだが『みにくいアヒルの子』みたいな話は正直今更だし、人と違っている点が武器になるみたいな文脈で、能天気に障害者的な要素を扱うのは、逆に不味いメッセージ性を含みかねない感すらある。

ダンボの話として、代わりにフューチャーされるのは、奇形児がスターにという部分では無く、原作アニメでは特に強調されていなかった、カラスの魔法の羽である。原作は、「ダンボが実は空を飛べた」という部分をクライマックスのサプライズとして位置付けているが、今更な話だし、アニメのその後を描く都合から、ダンボは割と序盤で空を飛べる事が発覚する。

代わりにこの映画では魔法の羽を一種のダンボが空を飛ぶ為の歩行器と位置付けて、歩行器無しで自ら飛び立てる様になるという部分をダンボの成長としてクライマックスで描いている。ダンボが飛べるというのは、あくまで個性の一部であって、歩行器を捨てて自分の意志で飛べる様になるという部分を、ダンボの成長として描写するのは、なかなか妥当だと思える。

なので、ダンボから障害者性は消えている。その代わりなのかは知らないが、人間の主人公たちの父親ホルトに障害者という属性が付与されている。映画の冒頭は、ダンボの誕生とホルトの戦場からの帰還がほぼ同じタイミングで描かれるのだが、子供たちが待ちに待った父親は戦争で片腕を失った障害者になっている。これは、待望の赤ちゃんが障害者でしたというダンボの要素とほぼ同じ形になっている。

家族愛というテーマ

アニメ版ダンボにおいて、もう一つの重要なテーマになっているのは、母親ジャンボのダンボへの愛情だろう。ダンボが奇形で障害者だった事で、近所のおばさん連中みたいなゾウたちは、ダンボの奇形性を罵り、キモいという理由で村八分にしようとさえするのだが、母親のジャンボはそれでもダンボを愛し、そんな他のゾウたちにブチ切れてキチガイ扱いされたりする。周囲がなんと言おうとも、障害者であろうとも、母親にとって子供は可愛いのである。

そのテーマは、実写版ダンボにおいては、父親に対する愛として描かれる。主人公の子供たちの両親は共にサーカスの花形スターだったのだが、父親は戦場で障害者となり、母親は父親が戦争に行っている間に死んでしまっている。つまり、頼れるのは父親だけという状況で、やっと戦場から戻った父親は以前の楊には働けない状態になっているのである。

そこに対比的に出現するのが、黒いウォルト・ディズニーなVAヴァンデヴァーである。ヴァンデヴァーは、大金持ちの実業家であり、進歩的な思想を持っていて、子供たちを子供扱いしないし、金払いも良く、ディズニーランドみたいな夢の王国を所有しており、そこに部屋まで用意してくれる。

片や家族を愛してくれるが障害者となった不能の父(ポンコツ親父)、片や別に愛してはくれないが、合理的で社会的に成功した理想の父(大企業)。今作はこの2つを使って、家族愛というテーマを描いている。

母親が障害者でも子供を愛するみたいな話は、今更なテーマだが、では子供は不能の父を愛するだろうか(愛するべきか)?というテーマは、実に現代的である。何故なら、それは資本主義社会において考えなければいけないテーマだからである。

VA・ヴァンデヴァーという在り方

VAヴァンデヴァーはこの映画においては悪役として描かれているのだが、ピンと来ない人も多いのでは無かろうかとは思う。何故なら、人によっては理想の父親というか上司であり、VAヴァンデヴァーも別に自分が悪いヤツだという自覚が無いからだ。単に合理的な夢追い人なのが、VAヴァンデヴァーなのである。

映画を観てもVAヴァンデヴァーが悪役である点が納得できなかった人に敢えて説明すると、VAヴァンデヴァーの問題点は家族を愛していないというその1点に尽きる。

VAヴァンデヴァーにとって、家族(社員)とは役に立つか立たないかであり、役に立つならきっちり厚遇するし、立たないならサクッと切り捨てるのである。

個人的に痺れたのは、VAヴァンデヴァーがダンボの為に母親のジャンボを殺そうとした点である。『子供は親元から離れないと成長できない』をこんなに露骨に邪悪な文脈で使用する人物は初めて見た気がするが、現代日本における女性の社会進出や老人活躍なんかも似たような話で、要するに企業は人が家に居て欲しく無いのである。

他に頼る親(面倒を見てくれる人)がいなければ、人は企業を親として縋らざるを得ない訳で、企業に気に入られる為には必死に成長するしかないのだ。親は子供が障害者でも無条件で愛するかもしれないが、企業は自分にとって役に立つか立たないかが全てなのである。

VAヴァンデヴァーは、家族を知らず(ちゃんとそういう設定になっている)、ビジネス的な理屈のみで動く男なのである。しかしながら、有能なビジネスマンなのも確かで、無能な経営者がブラックな業態で人を酷使している環境になれている人にとっては、VAヴァンデヴァーの何が悪いんだ?という感があるかもしれない。

特にVAヴァンデヴァーは、ビジネスを心得ているので、ある意味でお客様第一主義な所も、悪役だとは思えない要素だろう。それは、より面白いコンテンツを提供する為なら、従業員の酷使もなんのそのという姿勢でもあり、社員からすればたまったもんじゃないがユーザーからすると正しい企業の姿勢である様に映る。金払いが悪いならアレかもしれないが、VAヴァンデヴァーに関しては金払いは良さそうな所も悪人には見えにくい点である。なので結構考えさせる所が多い悪役なのである。

ちなみに、映画の製作期間的にたまたまだと思うが、最近ディズニーは20世紀フォックスを買収して、それに伴って大量のリストラを実施した事が話題になっていたが、劇中でVAヴァンデヴァーがやるのも正にそれなのである。

ミリーの物語

人間サイドの物語として、ダンボの成長に対応しているのは、少女ミリーの物語だろう。

ミリーは理系女子であり、言って見ればオタク的な存在で時代的な事を考えるとフリークス(変わった子)だろう。サーカス育ちだが、人前に出るのが苦手というキャラである。

しかし、ミリーはダンボの調教(空を飛ばせた)を通じて、自信を付け、やがてはダンボを率先する形で、自らの殻を破る。エンディングで流れる映像では、ミリーが科学者としての才能を発揮し、サーカスを支えている所が描かれる点だろう。

そして何より熱いのが、ミリーが映画技師になっている点である。恐らく、ミリーはティム・バートンなのである。

キックアスなポイント

個人的な映画の評価ポイントとして、ケツを蹴り上げて来るかどうかという点がある。ハッとさせられるモノを提供してくれる映画。全体的なバランスとしてはポジティブでいて、ちょっと耳の痛い事も言って来るくらいの映画が、傑作だと感じやすい。

そういう意味では、この実写版『ダンボ』は傑作である。VAヴァンデヴァーの造形もなかなかキックアスな感じだったが、それ以上に良かったのは、ミリーの物語と、ダンボが魔法の羽を自ら卒業する物語である。

ダンボの魔法の羽の様に、ミリーにも歩行器に相当するものがあり、それを捨てて見せるシークエンスがあるのだが、そうした歩行器が象徴しているのは何かと言うと、それは『物語』では無かろうかと思える。

ダンボにとっての魔法の『羽』とは、空を飛ぶ事は可能だと信じさせてくれるモノである。しかし、ダンボ自身が人に空を飛べるはずという夢を見せる存在になる過程で、いつかは卒業しないといけないモノなのである。ダンボは空を飛ぶ事で、他人に夢を与える存在になるのと、対応するのがエンディングで映画を上映するミリーの姿である。

つまり、『物語()』の卒業を成長として描いてはいるが、それは『物語()』の否定では無く、『物語()』に頼る立場から『物語(夢)』を他人に見せる立場になろうという、ティム・バートンからのメッセージに他ならない。

未だに自立出来てない物語大好きおじさんとしては、かなり耳の痛い話なのだが、だからこそ、このティム・バートン故なポジティブなメッセージ性に感動もするのである。

『ダンボ』はそんな感じの傑作なので観てない人は、是非観に行って欲しい。長文になったが、特に触れて無い要素だらけなので、自分の目で確認しにいくべし。


by cemeteryprime | 2019-04-11 01:44 | 作品・感想 | Comments(0)

【雑記】2019年のコンテンツ(随時更新)

後から思い出すのは大変なので、メモとして忘れないうちから今年観た作品をまとめていく。

映画(劇場)

『シュガーラッシュ:オンライン』★★★★

『クリード2:炎の宿敵』★★★★

『ミスター・ガラス』★★★★

『アクアマン』★★★★

『アリータ:バトル・エンジェル』★★★

『グリーン・ブック』★★★★

『キャプテン・マーベル』★★★★

『スパイダーマン:スパイダーバース』★★★★

『運び屋』★★★

『ダンボ』★★★★★

『シャザム!』★★★★

『アベンジャーズ:エンド・ゲーム』★★★★

『ラ・ヨローナ~泣く女~』★★★

『ザ・フォーリナー/復讐者』★★★

映画(レンタル)

『シュガーラッシュ』★★★★

『クリード』★★★★

ネットフリックス

『映画 ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』★★★

『ザ・テキサス・レンジャーズ』★★★

『ムーンライト』★★

『ER 緊急救命室(シーズン15)』★★★★

『アンブレラ・アカデミー (シーズン1)』★★★

GRIMM/グリム (~シーズン6)』★★★★

『ウォーターシップ・ダウンのウサギたち(4)』★★★★

『ポーラー 狙われた暗殺者』★★★★

iゾンビ(~シーズン4)』★★★★

『リベンジャー 無敵の復讐心』★★★★

Marvelパニッシャー(シーズン2)』★★★★

『ベイツ・モーテル(シーズン4)』★★★★

Titans/タイタンズ(シーズン1)』★★★

『重神機パンドーラ(全26話)』★★★

『ブラック・ミラー(シーズン4)』★★★
by cemeteryprime | 2019-04-10 21:34 | 雑記 | Comments(0)

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