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【映画感想】カンフー映画、色々

最近、ネトフリに古いカンフー映画が幾つか追加されていたので、特に面白かった作品を幾つか紹介する。

断罪のカンフーマスター/Opiumu andthe Kung Fu Master(1984)

傑作。阿片と暴力で街を蝕む悪党に、街の武術師範が立ち向かおうとするが、師範もまた阿片に蝕まれていた…という話。カンフー映画として、アクションもストーリーも面白いのだが、それに加えて阿片が街を蝕み、人を駄目にする描写がかなり丹念に描かれていて秀逸。

五毒拳(1978)

傑作。五毒拳の最後の6番弟子が師匠の遺言で、名前を変え正体不明となった5人の兄弟子を追跡し、悪人であれば始末しろと命じられる。しかし、5人の兄弟子はそれぞれムカデ拳、ヘビ拳、サソリ拳、ガマ拳、ヤモリ拳の達人で、互いに能力は拮抗しており、5つの拳法を広く浅く学んだ6番弟子は単独では兄弟子には勝てないので、兄弟子の人格を見極め、協力者を得なければ任務は達成できない…更に兄弟子たちは互いに五毒拳の秘宝を狙っていた…という、ミステリー要素とバトルロワイアル要素が特徴。

アクションもストーリーも最高なのだが、とにかくムカデ拳、ヘビ拳、サソリ拳、ガマ拳、ヤモリ拳の5人の兄弟子たちのキャラクターが秀逸で、獣拳戦隊ゲキレンジャーにはデザインも含めて丸パクリしたキャラが出て来る。

空飛ぶギロチン(1975)

なかなか面白い。内部粛清を行う皇帝直属の暗殺部隊の隊員マー・トンは、国を思う義士を暗殺するという汚れ仕事の連続に嫌気が差していたが、ついに自分まで暗殺の標的となる…。という所謂、抜け忍モノ。

ちなみに主人公を追う暗殺部隊の上官役の人は、『捜査官X(2011)』という映画において、抜け忍である主人公を追う暗殺教団の首領として登場する。

続・空飛ぶギロチン(1978

なかなか面白い。そらとぶギロチンの続編。前作は、シンプルに脱走兵となったマー・トンを最強の暗殺部隊が追うという話だったが、今作は最強の暗殺部隊を使役する邪悪な皇帝に立ち向かう江湖の義士たちに、一撃必殺の暗殺兵器である空飛ぶギロチンのスペシャリストなマー・トンが協力するという話。

秘技・十八武芸拳法(1982)

カンフー映画が好きなら観て損は無い作品。義和団を構成するカルト教団同士の内紛を描いた話。基本的にはコメディだが、外連味が効いてるし、アクションはガチ。十八武芸の名前の通り、十八種類の武器術が堪能できる。

裸足のクンフー・ファイター(1993)

傑作。カンフー映画ではあるが、切ないドラマ面がかなり秀逸。田舎から出て来たカンフーは強いが学の無い貧しいピュアな青年の悲劇を描く。人間、ピュアなだけじゃ駄目で、分別()が無いと駄目だぞという、カンフー映画で偶に見かけるメッセージを、限りなく切ないドラマとして見せてくれるので、テーマ的にも観といた方が良い。

The Young Vagabond(1985)

個人的には面白いが、評価が分かれそうなタイプの作品。端的に言えば、義侠心に溢れた青年が、ひたすら悲惨な目に遭う話。最初は思いっきりコミカルな映画なのに、最後はバッドエンドな悲劇で着地するという謎な構成。カンフーなんて意味無いし、義侠心なんて意味ないぞ…という、カンフー映画としは謎なニヒリズムに溢れていて、かなり異色な印象がある。

少林拳対武当拳(1980

なかなか面白い。侵略者である清朝のケツを舐める武当派(悪役)と少林派の、血で血を洗う不毛な抗争を描く。見所としては、バイオレンスな特撮カンフー描写か。五毒拳とキャストが被っているので、俳優繋がりで観るのも良し。シナリオはそこまで凄いとも思わないが、不毛な復讐の連鎖というテーマ部分の描写には、なかなか見所がある。

カンニング・モンキー/天中拳(1978)

なかなか面白い。武侠モノだけど、コメディ要素は強めなジャッキー映画。カンフーが出来ない青年が、何やかんやで江湖のゴタゴタに巻き込まれて、強くなっていくよくある感じの話。ジャッキー映画好きで、武侠モノが好きなら観といて別に損は無いだろう。

成龍拳(1977)

傑作。ジャッキー・チェン主演だけど、内容はシリアスな武侠モノで、ドラマが秀逸。あらすじはプロットが複雑過ぎて説明し難い。

原作は古龍(台湾の有名な武侠小説家)の『剣・花・煙雨江南』で、脚本も古龍本人が担当している。所謂ジャッキー・チェン映画が好きな人には、作風が違い過ぎるので別にお勧めしないが、キレッキレのカンフー・アクション、シリアスでヘビーな武侠ドラマが最高なので、武侠モノが好きな人にはお勧めする。

蛇鶴八拳(1978)

なかなか面白い。ジャッキー・チェン主演だけど特にコメディ要素は無い本格武侠モノ。少林寺八流派の師範たちは、各流派の技を組み合わせて蛇鶴八拳という武術を作りだしたが、秘伝書と共に全員が失踪してしまう。数年後、『蛇鶴八拳』の秘伝書を持つ謎の青年が突如江湖に現れる。武侠小説を読むのは面倒くさいが、武侠モノのノリを見てみたいなという人向けには良い感じの入門編かもしれない。


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by cemeteryprime | 2018-10-01 18:35 | 作品・感想 | Comments(0)

【ドラマ感想】13の理由

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結論

傑作。

元は若者の自殺のリアリティを描き、そこにある社会問題について警鐘を鳴らす為に書かれた作品なのだが、あまりにも人や社会の描写が真に迫っている為に、若者だけではなく普遍的に刺さる内容になっているし、ホラーを超えたホラーになっている。

あらすじ/概要

舞台はアメリカのどこかの高校。クラスメイトの謎の自殺から数日後に、クラスメイトの遺言が吹き込まれたテープが玄関先に届けられる。

テープには、彼女が死んだ理由を説明するテープを最後まで聴く事、聴いたら巻き戻して次の人に届ける事という遺言が残っていた。テープが届けられるのは、彼女の自殺の動機に関係している人物だけだという。

しかも、然るべき全員にテープが回らなかったら、彼女の意志を守る為に協力している何者かが、コピーのテープを公開するという。

主人公は、彼女に想いを寄せていた、無害な事くらいしか取り柄の無い、冴えない男子高校生である。自分がどう彼女の自殺に関係していたのだろうか。主人公は、恐る恐るテープを聴き進めていくのだが…。

面白さ

最も面白く、そして恐ろしいと思ったポイントを紹介すると、ストーリーは中盤までホラーに観えるという点だ。個人的には、S・キングのニードフル・シングスという作品を思い出した。街にやって来たどこにもない魅力的な商品を売る質屋のリーランド・ゴーントが、町の住民たちの醜い欲望を顕在化させ、住民たち自らの手で町を破滅に追い込ませるというホラーである。

死んだクラスメイトのハンナも、町にやって来た転校生なのだ。テープを聴いていた主人公は、まるで死んだ彼女に憑りつかれて様になり、徐々に狂気に囚われて行く。それと同時に、ハンナの遺言テープに登場する他のクラスメイトたちも、何だか彼女の被害者の様に思えて来るのだ。もしかしたら、ハンナは町を滅ぼす為にやって来た悪魔なのでは?そんな気がしてくるのである。もちろん、この作品には超自然的な要素など一切登場しないのだが、描かれる物語はホラーにしか見えないのである。

しかし、物語は終盤に逆転する。ハンナがモンスターに見えたのは、結局の所は主人公も含め、自分たちの弱さや醜さから目を背けた結果だったのである。これに気付いた時、如何に簡単に被害者が加害者の様に扱われるのか、モンスターの様に映ってしまうのかという点を、疑似体験してしまい、心底ゾッ…としてしまった。ドラマを観ているだけなので、そんな事はしなかったが、自分が当事者だったら、自殺したハンナに石を投げたり、陰謀論の様な中傷をしていたのではなかろうか。

弱者性と向き合うということ

結局、作品で描かれるのは、弱者であるが故に、自分の事で精いっぱいで、助けを求める人に手を差し伸べないし、目の前の問題を止めようとしないというリアルだ。ハンナの死には原因らしき原因は無い。みんなの弱さが招いた結果だったのだ。

特にこの作品が素晴らしいと思うのは、そんな弱さを糾弾する様な真似はしていない点である。弱いからこそ、彼らは上手に助けすら求められないという部分のリアリティを見せる作品なのだ。ちゃんと周囲に助けを求めたの?とか、嫌だという意志表明をしたのか?みたいな、形で被害者を責めるという事が、どれほど残酷なことなのか、この作品を観て理解しないなら、人に非ずというくらいに、懇切丁寧かつ切実に描かれている。

こうした問題を抱えている若者にこそ届いて欲しい作品だと思うが、まずは大人が観るべき作品だと思う。特に子供がいる親は観た方が良いだろう。

プレデターの存在

この作品には、悪人らしい悪人は登場しないが、1人だけ登場する。その人物は、言ってみれば『冷たい熱帯魚』に出て来たでんでんの日常版という感じだ。弱い人間は強い人間の餌食になるのが、自然の摂理だと思っていて、大した悪意すら持たずに残酷に弱者を捕食する人種である。彼らは表面化しにくいタイプの悪人である。

恐ろしい事に、この作品でもこうしたプレデターは、一見、悪そうな人には見えないとうリアリティが描かれている。粗雑な所はあるが、よくよく観察してみたら、むしろ不器用だけど、気の良いヤツなのでは?とすら思える。何しろ、本人には大した悪意が無いし、気前が良かったりするからだ。しかし、気前が良く鈍感な強者ほど、恐ろしいものは無いという事実が、この作品を観れば理解できる。

また世の中には弱者であるが故に、望まずそうしたプレデターと二人っきりになってしまう瞬間というものはあるというリアリティも描かれていて恐ろしい。

Twitterなんかを見ていると、セクハラ被害を受けた記者に対して二人っきりで男と遭っている方が悪いというバッシングなんかも見かけるが、果たしてこのドラマを観ても同じ事が言えるだろうか。そんな感じで、色々と考えさせられる所や学びのある作品だと思う。出来るだけ早期に観て損は無いタイプの作品だ。あと、製作ドキュメンタリー番組もあるので、そっちも是非みるべし。


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by cemeteryprime | 2018-04-25 15:23 | 作品・感想 | Comments(0)

【ドラマ感想】スーパー戦隊シリーズ

ネットフリックスで未見だったスーパー戦隊シリーズを幾つかまとめて観た。面白さのランキングはこんな感じ。

★★★★★(おすすめ)

タイムレンジャー(完走)

★★★★(面白い)

マジレンジャー(完走)

★★★(平凡)

ハリケンジャー(完走)、ガオレンジャー(完走)

★★(微妙)

ボウケンジャー(中断)、ゴセイジャー(中断)

未来戦隊タイムレンジャー

タイムレンジャーの特徴はなんといってもドラマ面の面白さである。内容が明らかに大人向けに作られている。ドラマ面が面白いと特撮が古かろうと作品の面白さには全く影響がないので、今さら観るのもなと思っている人は迷わず観て損は無い。

ストーリーは、浅見竜也という青年が30世紀からやってきたタイムレンジャーと出会ってから別れるまでの話で、タイムレンジャーとして30世紀からやって来た犯罪者達と戦いながら、自分の未来は自分で切り開くという問題に向き合う話になっている。

主人公の浅見竜也は、大企業の御曹司で未来が半ば決定されている人物である。しかし、彼は幼い頃から御曹司として生まれで特別扱いされる事に反発し、自分の力だけで何かを成し遂げたいという強い意志を持っており、家を出ようとしている。空手を修得しているのも、家柄では無く自分自身の力を求めた結果だ。彼に家を継がせようとする父親に反発しているが、父親もまた若い頃に家から独立しようとしたが挫折した人物でもある。

この主人公の父親がまたストーリー上大きな役割を果たしているのも特徴的で、タイムレンジャーとは別の民間の警備隊(CGC)を発足させたりする。ヒーローとは別の組織が独自に怪人と戦うという設定は、同時期の仮面ライダークウガで見られたモチーフだ。

こうした、父親と息子の葛藤、チームのドラマに加えて、更にタイムレンジャーでは怪人組織におけるドラマも豊かなのが魅力である。

敵組織は30世紀の未来から刑務所施設ごと20世紀に脱獄してきたギャング団(基本的には宇宙人)という設定で、世界征服や破壊には興味が無く単に金儲けにしか興味が無いという点が特徴的だ。

なので、どこか人間臭い(宇宙人だけど)魅力を持っている。中でもドン・ドルネロという敵組織のボスのキャラクター性は素晴らしい。マフィアのドンならではの非情さと同時に、妙に身内に対しては人情深かったりする所が魅力的で、その両者の葛藤に悩む場面も多い。大切な友人だがファミリーの為に手を下さなくてはいけなかったり、逆に情けをかけたせいで痛い目を見たりという哀愁が素敵だ。是非観て欲しい。

魔法戦隊マジレンジャー

単純にドラマ的な面白さで言えば、タイムレンジャーが勝っているが、マジレンジャーの魅力は、何といってもドラマ的な面白さと子供向け作品としてのバランスが上手く両立している所だろう。

マジレンジャーの特徴はなんといってもメンバーが5人の兄弟姉妹という設定で、家族である点だろう。基本的にチームの活躍を描くドラマの場合、メンバーは疑似家族的な構成になり、疑似的に家族のドラマが描かれるのが基本である。その点、マジレンジャーは本当に家族なので、家族としてのドラマがストレートに描かれる。家族以上に、しがらみだらけの間柄は無い。近しいからこそ鬱陶しかったり、家族だからこそ見捨てられなかったりと、身近でドラマティックな題材が詰まっている。

また、家族ではあるものの、全員が兄弟姉妹の子供たちで構成されている点も秀逸で、だからこそお互いに足りない所を補い合い、きちんと成長していく姿も描かれる。子供向け作品であり、チームのドラマを描くという点ではこれ以上無い設定ではなかろうか。

ちなみにマジレンジャーのもう一つのテーマは勇気。最近だと獣電戦隊キョウリュウジャーがそうだったけど、勇気をテーマにした作品は、ストレートにポジティブなメッセージが込められていて良い。




あと、幾つか観た結論として、面白い作品は何だかんだで第1話の時点で面白いことが分かった。1話目の時点でドラマ的な面白さに欠けている場合、徐々に面白くなっていく事はまず無いという。


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by cemeteryprime | 2017-11-05 23:38 | 作品・感想 | Comments(0)

【ドラマ感想】ルーク・ケイジ

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ネットフリックスのルーク・ケイジを最近また観返した。以前に観た時に特に感想を残していなかったので、改めて感想を書いておこう。

まず最初に言えるのが、ルーク・ケイジは傑作だという事である。正直アイアンフィストとディフェンダーズを続けて観たせいもあって、ネットフリックス版のマーベルドラマは微妙だったのでは?みたいな変な印象の上書きが発生してしまっていたのだが、ルーク・ケイジを観返したことで綺麗に払拭された。

王道のてんこ盛り

改めて観返して気付いたのだが、ヒーローの王道が沢山盛り込まれている。

まず、ルークがヒーローとして戦うことを決意する過程だが、叔父さん的な人物が、ルークが正義を成さなかった怠慢のせいで死んでしまうのである。『大いなる力には大いなる責任が伴う』ことをルークに伝えて叔父さんは死ぬ。これは完全にスパイダーマンである。

また、クライマックスは、ルークに嫉妬して執着する邪悪な異母兄弟である宿敵との肉弾戦だ。ラストが肉弾戦というのは、漢のアクション映画の基本中の基本だ。敵が兄弟的な存在というのも王道的な展開である。更に、このクライマックスの肉弾戦は観衆に囲まれた中で行われるので、更に熱い。

観衆の輪の中での肉弾戦は、猿の惑星:新世紀のクライマックスが記憶に新しい。猿の惑星の場合は、人間に愛されたシーザーと人間に虐待され憎んでいるコバという2匹の猿が観衆の見守る中で殴り合って決着をつける。更に、その前作の猿の惑星:創世記において主人公のシーザーは、悪くないのに刑務所に放り込まれて苦しみ、最終的に脱獄するという話が描かれる。ルーク・ケイジもまた無実の罪で投獄されて、悪い看守にファイトクラブ的な事をやらされた挙句に人体実験の被験者となって超人化して脱獄する。

どちらも虐げられたモノの戦いというテーマが似ているからか、共通点が多い。

あと、ヒーローから一転して犯罪者の汚名を着せられて警察に追われる展開だとか、それでもルーク・ケイジを信じた町の人達に支えられる展開だとかは、ヒーローらしいエピソードとして最高だ。

近所の頼れる男

ルーク・ケイジは、デアデビルの様なマスクの孤独なヒーローでは無く、素顔で活動する町の一住民であり、町の人達に支えられているヒーローであるという点は、ルーク・ケイジの大きな魅力の1つだろう。

ルーク・ケイジの敵の1人は、善人面をして町の人達を食い物にする地元出身の政治家(黒人女性)である。彼女はルークを町の敵に仕立てようとする。町の人々に支持されるヒーローという点ではルーク・ケイジには政治家的要素もあるのかもしれない。まぁ、ルークに政治は出来ないんだけども。

ルーク自体は流れ者だが、舞台であるハーレム地区の住人たちは、殆どの人間が顔見知りで相手の父親や祖父母の名前まで知っていたりする。ルークは、そんな密度の濃い町だからこその、助け合い精神に組み込まれたヒーローなのである。ルークは、ヒーローとして活動する前は町の名物的な散髪屋の親父に雇われて清掃人として働いている。だから、町の人達も、「ルーク・ケイジなら知っている。あの散髪屋で働いていた真面目な兄ちゃんだろ?」という風な形でヒーローでは無い町の住民としてのルークを最初から知っていて、だからこそ支持するのである。

そこには、理念で見ず知らずの人の為に戦うヒーローとはまた違ったヒーロー像がある。近所の頼れる男なのである。

黒人ヒーローである

ルーク・ケイジは黒人ヒーローとしての要素も大きい。マーベルには他にも黒人のヒーローはいる。ウォーマシンやファルコンも黒人だが、彼らは単にアフリカ系というだけで、黒人市民のヒーローという要素は無い。一方のルーク・ケイジは、明確に黒人市民の一人であり、彼らを守るヒーローとして描かれている。

こうした要素は特に警官の描写において分りやすい。別に警官を悪役として描いている訳では無いが、黒人への警官の暴力問題がしっかり描かれている。

フードを被ったルークに職質をかけた警官が、丸腰のルークにビビって背中から発砲するも弾が弾かれて、ぶん殴られて何メートルも吹っ飛ばされてパトカーの車載カメラに激突するシーンがあるが、これは無実の黒人を一方的に射殺している様子がパトカーの車載カメラに残っていてそれが流出したりする映像のへの明確なカウンター表現だろう。また、ルークが指名手配された際に、ハーレム地区の黒人たちがルークとの関係を疑われて一方的に乱暴に逮捕されまくるシーンもある。

また、こうした黒人は悪いことをしてなくても、些細な事で警官に撃たれるという現実があるからこそ、ルーク・ケイジのそこまで珍しくもない防弾の肌を持つというスーパーパワーは、特別な意味を持って来る。ルークは警官に撃たれても死なないのだ。でも、だからこそ警官たちは余計にルークを恐れるというジレンマも描かれている。

ヒーローが求められる社会においては、警官が機能不全で頼りにならない社会であることが多い。バットマンやデアデビルの世界では、警官はマフィアとのズブズブの癒着で犯罪者の手先に近かったりする。でも黒人社会の場合は、警察に汚職が蔓延してなくても、警官に撃たれるという問題があるのだ。

ただ、先にも述べた様にルーク・ケイジでは警官を単に悪として描いている訳でもない。善玉の刑事も仲間にいるし、何より黒人社会における犯罪率の問題もきちんと描いている。彼らの多くは父親が刑務所にいたりして、父親を知らないまま育っている。身近に模範となる大人としての父親がいないという、ハーレム地区の問題は度々嘆かれていて、ルークはそうした模範となる事が求められたリもする。

父親不在の社会

父親がいないというのは、目立たないが実はルーク・ケイジという作品の1つの大きな特徴にもなっている。唯一父親っぽいのが、ルーク・ケイジがヒーローになるきっかけを作って死ぬ散髪屋のおじさんなのだ。

父親がおらず犯罪に走り犯罪の犠牲となる少年たちが描かれ、宿敵一人であるコットンマウスはおばあちゃんに育てられた男だし、ルークの異母兄弟で宿敵のダイアモンドバックも父親に愛されなかった男である。ルーク・ケイジとダイアモンドバックの父親は、徹底して影が薄く、牧師ではあるが浮気でダイアモンドバックという庶子を設けた上で彼を認めず因縁を作った諸悪の根源とも言うべき存在である。それに作中に出て来るタフなキャラは女ばかりで男はたいてい暴力的なチンピラなのである。

獄中の父親

では、父親たちはどこにいるのだろうか。恐らく、犯罪に巻き込まれて死んだか、刑務所にいるのが殆どなのだろう。ルーク・ケイジ自身、冤罪とは言え脱獄囚なので前科モノである。脱獄囚なので、ルーク・ケイジという偽名を名乗っているのだ。

刑務所にいたことがあるという過去がバレることを恐れヒーローを止めようと考えるルークに、仲間がこの地区の住人はみんな家族の誰かしらが刑務所にいたことがあるから、そんな事は気にしないで良いと諭すシーンがあるのが印象的だ。ルーク・ケイジは冤罪ではあるが、刑務所帰りのブラザーなのである。

そんな感じでルーク・ケイジはストーリー的には王道のてんこ盛りだけど、ヒーローとしてはかなり異色のキャラなのである。面白いので、ぜひ観て欲しい。


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by cemeteryprime | 2017-10-03 19:55 | 作品・感想 | Comments(0)

【映画感想】デスノート

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ネットフリックスのオリジナル映画として作られたデスノートのリメイク作品。

あらすじ

主人公のライト・ターナーは刑事の父親と二人暮らしの高校生。母親を犯罪者に殺されているが、犯人は陪審員を買収して無罪を勝ち取ったという過去を持っている。それ故に逮捕しながらも犯人を捌けなかった警察と父親を軽蔑していて、犯罪者が野放しになる法制度も信じていない節がある。

ライトはそれなりに頭は良いのだが、社会への反骨精神からか宿題代行をやっている。ある日、ライトは嫌がらせをしている粗暴な不良を咎めた結果、ボコられてしまう。そしてボコられた被害者であるにも関わらず、校長は面倒臭そうな校内暴力をスルー。ライトの持ち物から発覚した宿題代行だけを咎めて来る始末。取り締まり易そうな不正だけを突っつき、真の悪党が野放しになるのは、社会でも学校でも同じだった。

そんなライトがある日、デスノートを拾う。宿題代行の件で居残りさせられていたライトの前に、死神リュークが姿を現す。嘘か本当か、試しにライトは、件の不良生徒の名前をデスノートに記入する。死因は首チョンパ。すると、まるでファイナル・ディスティネーションが如く、不幸な偶然の連続が発生し、死のピタゴラスイッチで不良生徒の首がチョンパされるのであった。

デスノートの力を確信したライトは、ノートを使って母親を殺したマフィアを殺害する。そしてデスノートを使って犯罪者を裁いていくことを思いつく。

感想

漫画版のデスノートは、若者が恐ろしい超能力を手に入れて暴走し最終的に破滅するピカレスクストーリーで、ライバルである正義の探偵のLとの頭脳バトルがメインの作品であった。正体がバレるかバレないかという駆け引きは、長期連載向きではないものの、緊張感があって週刊連載向きの良いギミックだったなと思う。

一方、今回のリメイク版デスノートは初めから映画として作られたコンテンツである。なのでLとの推理合戦を楽しむ作品というよりは、デスノートを通じて変化する人間たちのストーリーを描く作品になっている。

それ故に一番の大きな違いとして、ライトもLもしっかり人間として描かれているという点がある。身内であるワタリを殺されて感情的になるLは、こんなのLじゃないやい!と批判されているのをネットなんかでは見かけるが、この違いはバトル的な攻防を見せる作品と、キャラのドラマを見せる作品の違いとしか言いようが無いだろう。

映画映えするデスノート

今作の一番の魅力は何といっても、デスノートにファイナル・ディスティネーション要素が加わった事では無いだろうか。死のピタゴラスイッチと形容される事の多いこの演出は、デスノートの様な不可解な力が働いて人を死に至らしめる力を映像で表現する手法としてはピッタリだ。

もしかしたら、このファイナル・ディスティネーション的な死神演出をデスノートでやろうという部分にこそ映画化の勝算があったんじゃないかとも思える。

結論

とにかく、キャラの描き方や結末も含めて、とても面白かった。なかなかの秀作という感じ。是非観てみて欲しい。


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by cemeteryprime | 2017-08-30 00:25 | 作品・感想 | Comments(0)

【ドラマ感想】iZombie

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アメコミ原作のドラマ。アメリカではシーズン4までやっているらしいが、ネットフリックスにはシーズン1のみ。

あらすじ

主人公リヴが船上パーティーに参加していた所、ドラッグとエナジードリンクの謎の相互作用によってゾンビが突如発生。リヴはゾンビに引っかかれて船から転落し死亡する。しかし、その後、ゾンビとして息を吹き返す。

ゾンビとして蘇ったリヴ(医者の卵)は、脳味噌を手に入れる為に警察の検視官の助手として働くようになる。リヴはゾンビになったことで、食べた脳味噌の持ち主の性格や能力や記憶が乗り移るという能力を身に付ける。

ゾンビになったら脳味噌を食べ続けないと、人格が無くなって飢えに突き動かされるモンスターと化してしまう。リヴは検視に運ばれてくる事件の犠牲者の脳味噌を食べさせてもらったせめてものお礼として、霊能者のフリをして脳から読み取った記憶を使って事件解決の手伝いをする様になる。

感想

ゾンビと言っても腐った死体という感じでは無く、どちらかというとヴァンパイアに近い感じ。ごく僅かに脈もある。脳味噌を食べることで、脳の持ち主の記憶や才能や性格が宿るという能力の他に、バーサーカーモードみたいな怪力&狂暴な姿に変身することも出来る。あとは、怪我をしても流血が殆ど無くすぐに治るので、首をもがれたりしない限りはだいたい平気。

ストーリーとしては、ちょっと変わった能力を持ったヒーローが主人公の犯罪捜査モノといった感じ。一話完結物形式で、毎回運ばれてきた事件の被害者の脳味噌を食べて、捜査に協力する。ただし、大きなストーリーとしてゾンビ発生の原因を作ったエナジードリンクメーカーの話だとか、正体を隠して生きている他のゾンビ達の話だとかも挿入される。

シーズン1の敵役は、元ドラッグディーラーのゾンビのブレインで、こいつはリヴと同じ事件でゾンビになってリヴを引っ掻いてゾンビ化させた張本人。意図的にゾンビを生み出してそいつらに脳味噌を提供する脳味噌密売ビジネスをしている。麻薬のディーラーから脳味噌のディーラーになった感じだ。

面白いなと思うのが、普通ゾンビってもう死んでいるのでドラマも糞も無いんだけども、脳味噌からのフィードバックがあるせいで、性格がころころ変わってそうした変化に言動が左右される所だ。生きる為に食べつづけ、生きている以上他の人間の影響を受け続ける。ゾンビだけど、人間っぽさを圧縮したような設定で楽しい。


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by cemeteryprime | 2017-08-22 15:19 | 作品・感想 | Comments(0)

【ドラマ感想】ネトフリのいろいろ

ブラックリスト

新米FBI捜査官が何故か犯罪界の大物から情報リークの指名を受けて、更には婚約者も謎のスパイでしたという、女性捜査官のハーレム系犯罪捜査ドラマ。そして、やがて母親も父親も凄い奴だったというジャンプの主人公的な展開になっていく。

出て来る犯罪者たちが、その存在さえもこれまで警察に捕まれていなかったスーパーヴィランだったり、大掛かりな犯罪組織だったりするのが割と面白い作品。

ただ、ストーリーが基本的に主人公自体はいまいちパッとしないハーレム系なのに加えて、実質のストーリー牽引役である犯罪界の大物レディントンが秘密主義の謎キャラすぎて、ストーリーがどこへ向かっているのかが分かり難いので、話の続きがどうでも良い気分になりやすいという欠点はある。

クレイジーヘッド

偶に人の顔が悪魔に見える幻覚があり、精神疾患だと思っていた女性が、同じ様に悪魔が見えて尚且つ悪罵狩りをしている個性的なデブの黒人女性と出会ったことで、二人で悪魔と戦う様になる話。

基本的にギャグテイストなんだけども、容赦なく人は死ぬ感じのブラックコメディテイスト作品。一話目からして、友達が悪魔に取りつかれるも、悪魔祓いが失敗。森に友達の死体を埋めに行く話。

悪魔と戦うといっても方法が、霊的な物ではなく、悪魔に取り憑かれた人を物理的にボコボコにするという文字通り戦うだけなのが笑う。人間に取りついているからか、妙に人間臭い悪魔たちの描写が面白い。

仮面ライダーX

日本全滅を狙う大国の連合組織、GOD機関(ガバメント・オブ・ダークネス)の陰謀と戦う、サイボーグ戦士の話。

長坂秀佳が脚本で参加しているというのを知って観てみたのだが、確かにとても子供向けとは思えない、クレイジーな話があって面白かった。が、途中で長坂秀佳は抜けちゃって、それ以降は如何にも子供向けな昭和ライダーな話に戻ってしまう。なので、アポロガイスト編まで観れは十分といった感じ。

第一話に出て来るエキセントリックな少年漫画的父親キャラであり、尚且つマッドサイエンティストでもある主人公の父親の神博士が最高なのでそこだけでも観て欲しい。今時の科学者は体も鍛えねばと木刀で背後から襲い掛かって武芸の上達ぶりを試しに来る神博士の勇士が観れるぞ。

主人公の為に、自分の記憶と人格をメインコンピューターにコピーした孤独の要塞的な施設を遺しつつも、いざ主人公が施設を頼りに来たら、「お前をすぐに父親に頼りに来る様な軟弱者にするくらいなら死んでやる!」と唐突に自ら施設を自爆させるという下りが最高。こんな人格はコピーしなかった方が良かった感しかない。

スニッファー

超人的な嗅覚を持つ探偵が警察の捜査に協力をするというウクライナのドラマ。NHKでも阿部寛主演でドラマ化されていた。

やってる事自体はサイコメトリーの嗅覚版みたいな感じなのだが、嗅覚なので割と妨害されやすい。舞台がウクライナなので汚職軍人みたいなのがちょくちょく出て来るのとかが新鮮だった。

あとシーズン2でクーデターを企む陰謀組織が登場するのだが、実際にウクライナはクーデターで偉い事になっていたので設定に謎のリアリティがある。


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by cemeteryprime | 2017-05-27 17:35 | 作品・感想 | Comments(0)

【アニメ感想】新機動戦記ガンダムW

何となく懐かしさから観てみたが、全然内容覚えてなかった。

地球に侵略されつつある5つの宇宙コロニーから、同時期に5人の少年兵がテロリストとして地球に送り込まれる。一方、地球では地球連邦の中核を担っている、軍産複合体と貴族のイメージがごっちゃになった感じの軍閥勢力OZがクーデターを計画していた。・・・という、設定がなかなか面白がったが、途中でグダグダになったり、過去のガンダムの焼き直しになったりしてしまった。

でも、割と洗脳されてた少年兵が勢力図の変動なんかで、正義の方向性を見失って、戦う理由を探して放浪するというストーリーは良かった。

どうでもいいけど、市民の犠牲になんの躊躇もないレディ・アンが、唐突に二重人格化して善なる指導者になる辺りは意味不明だった。元の冷酷な鬼女キャラを全うさせればよかったのに残念。

あとメカデザインが結構好き。トールギスからのリーオーとか、ヴァイスエイト&メリクリウスからのビルゴとか。試作型⇒量産型のバランスが良い。


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by cemeteryprime | 2017-02-08 19:27 | 作品・感想 | Comments(0)

【アニメ感想】攻殻機動隊SAC

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エクリプス・フェイズの参考作品の1つに上がっていたので、今更だが攻殻機動隊SACと、SAC:2ndGIGを観た。ネトフリで観れる。

ザ・SFって感じの世界観やガジェットが色々登場して、なかなか面白かった。原作知らんから、電脳化が、実際にどういう処理なのかが分からんかったが、脳に情報通信端末みたいなのを接続してるとかそういう事なのかな?

シーズンを通して笑い男事件を追いかけつつ、色んな小話を挟んでいく連ドラ形式も良かった。タチコマが進化していく話が好き。

シーズン2は、割と似たような話だった上に、ごちゃごちゃと御託が多くなっちゃって、シーズン1と比べると微妙だった。単なるお約束なのかもしんないけど、トグサの役回りも似たような感じだし。割とどうでも良いポイントだが、クゼの資金稼ぎ方法(小数点以下の端数を盗むやつ)が、スーパーマンⅢの奴やん!ってなってちょっと笑った。ハイテクどころか、80年代の手法やぞ!

シーズン2はラストで、笑い男が協力してくれないのは納得がいかなかったな。何のために冒頭で登場させたんだよという。唐突にタチコマの母艦衛星で特攻させる意味も分からんし。データ移すとか、バックアップ取るとか、何とでも出来るだろうに。という感じで、話自体がすげー面白いというかは、世界観ありきで面白い感じ。


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by cemeteryprime | 2017-02-01 19:02 | 作品・感想 | Comments(0)

【映画感想】残穢~住んではいけない部屋~

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実話系怪談を書いている小説家の元に、届いた一通の心霊現象の投稿。小説家は、怪異の内容は異なるが、過去に投稿者の住んでいるマンションの別の住人からも心霊現象の投稿を受けていたことを思い出す。

興味を持った主人公は、怪異の発端を探っていくが、掘れば掘るほどに、ぞろぞろと恐ろしい過去の事件との繋がりが浮かび上がっていく。一体この呪いは、どこから、いつの時代から存在しているのだろうか・・・。


現代に残る幾つかの実話系怪談。全く別々の物だと思っていた怪異や事件が、ルーツを辿ると1本に収束していくという、ホラーらしいホラー。バラバラだと大したことではない事件が、収束し結びつくと恐ろしい全貌を見せるというのは、ホラーの王道だ。

ある部屋で心霊現象が起こった⇒過去にその部屋で自殺した人がいた。ここで終わってしまうのもアリだが、調べてみたら、その自殺もまた心霊現象によって精神を病んだことが原因だった。更に遡れば過去にもっと陰惨な事件があった。でも、調べてみたらその事件に犯人もまた心霊現象で病んだ人間だった。

怨念が長い年月をかけて蓄積し、人を狂わせ事件を起こして、新たな怨念を再生産させながら、拡散していく。そんな、決して洗い落とせない不可逆的な穢れの恐怖が描かれた作品だ。こういう機械的なというか、一方通行的な対処不能な現象は、モンスターや殺人鬼よりも恐ろしい。逃げるしかないのいだが、穢れに触れた人間は既に呪われてしまっているのが始末に負えない。

どうでも良いが、登場人物たちの名前がどこかで聞いたような怪談作家界隈の人ばっかで面白かった。
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by cemeteryprime | 2017-01-07 13:31 | 作品・感想 | Comments(0)

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